S.B.J.外伝
FILE零拾壱 〜堂々たる宝石!〜



かつてヤヌスに名を馳せた伝説の盗賊の隠し財宝を狙ってワジ教会までやってきたジェーン、ファイロが
落とし穴に落ちた隙に探し出せ!
落とし穴に落ちたファイロはというと・・・
ファイロ「いたたた・・・」
バレオス「うう〜〜ん」
ファイロ「うはああ!」
バレオスがファイロを押し倒しちゃっている図・・・
ババッ
何とか脱出
ファイロ「はぁ・・・はぁ・・・全く・・・」
バレオス「主人マスター・・・どうしましょう?」
ファイロ「いや、どうしましょうじゃなくってだな・・・とりあず上まで・・・」
バレオス「あれ?何か道がありますよ・・・」
ファイロ「人の話を・・・道・・・フム、ジェーンの捜し求めているお宝とやらがこの先にあるのかも・・・」
バレオス「じゃ、上に戻りましょうか?」
ファイロ「まて、このまま先に進むぞ」
バレオス「はぁい。」
・
・・
・・・
そのころ・・・ジェーンは・・・
ジェーン「どこを探しても何も見当たらないわねぇ・・・」
それもそのはず・・・今までも数々のトレジャーハンターが足を運び・・・何も見つけられなかったのは癪
だと何かもって帰って行ったので・・・もはや何も無い・・・何も・・・
ジェーン「・・・でも、一番の宝が見つかってないそうじゃない・・・ヤヌソライト・・・今、世界のどこを
 探しても発掘できないという伝説の宝石・・・その燃えるような赤は人々と魅了する・・・」
パアッ
光が差し込む
ジェーン「・・・光・・・差し込むんだ・・・ん?」
ステンドグラスに異変・・・
ジェーン「光が・・・ヘンな屈折の仕方をしている・・・ははぁ・・・なるほど・・・そういうこと・・・」
そうなのだ・・・一番の宝石はステンドグラスの一部として堂々と飾ってあったのだ・・・
ジェーン「こりゃ光が差し込まないと分からないわね・・・っと・・・フレアブリット!」
ドジュアアアアッ
炎の球がステンドグラスを溶かす
ゴトンッ
そして・・・宝石が落ちてくる
そのころ・・・ファイロ
ファイロ「・・・今、物音がしなかったか!?」
バレオス「・・・ちょうど、この真上のあたりからですかねぇ・・・」
ファイロ「よし、行くぞ!!」
バレオス「はい。」
バウンッ
ファイロに抱きついてそのまま上空へ・・・
ファイロ「・・・」
ファイロ(なんで抱きつくんだよ!!!)
※だったら背中に乗りますか!?
ジェーン「これが・・・ヤヌソライト・・・確かに燃えるような赤・・・そして魅力的な・・・」
ドカンッキラ〜〜〜ン
ジェーン「あああ!!」
ファイロ「見つけたぞ!ジェーン!!!」
ジェーン「げげげげ!!!ななな・・・何やってんの!?あんたら・・・」
・・・ファイロに抱きついているバレオス
ファイロ「いや・・・だから・・・えええい!!私のことはどうでもいい!ジェーン、逮捕!!」
ジェーン「生憎、付き合っている暇は無いの・・・じゃ〜〜ね・・・」
バッ
その場を後にするジェーン
ファイロ「くそっ!ジェーン・・・追うぞ!バレオス」
バレオス「主人マスター♪」
ドタンッ
そのまま押し倒す
ファイロ「お、おい・・・コラ!!バレオス!!ちょ・・・助けろジェーン!!!」
・
・・
・・・
ジェーン「どこに飛んでいったのよ・・・私のヤヌソライト・・・」
探しているうちに・・・ゴーシュ神殿へと逆戻り
セロ「・・・ほう、先ほどの・・・お宝は見つかったかね?」
ジェーン「見つかったは見つかったんだけど・・・どっかに飛んで行っちゃって・・・」
セロ「・・・ほうほう・・・それは・・・」
ジェーン「紅い宝石なんですけど・・・知りません・・・よね?」
セロ「・・・ひょっとして・・・これか?」
紅い粉を取り出す
ジェーン「はい!?」
セロ「・・・いや、何・・・転寝をしていたらこの石が飛んできてな・・・眠りを妨害したという怒りのもと
 ・・・破壊してしまったのだ・・・ハッハッハ、すまんな・・・」
ジェーン「そ・・・そんなあああ!?」
・・・こうして世界に1つしかないその宝石は粉々になってしまったのであった・・・


END

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