S.B.J.
FILE143 〜最深部への突入〜



イオンを氷の城の門に残して一行は千年の夜の枷の入り口までやってきた・・・
ジェーン「・・・この下・・・に・・・」
ヘラード「・・・ですが・・・通常は入れないように結界を張ってあります」
ユラ「だったらコピーも入れないんじゃないの?」
レイ「ま、ブラッディ・アイズですから」
ヘラード「ああ、なるほど」
ジェーン「どんな説明よ!!納得いかないじゃない!!」
ファイロ「・・・ソーサロードでも通過できる・・・ってことじゃないのか!?」
ジェーン「・・・じゃ、とにかく入るか・・・」
バヂイッ
と、入ろうとした矢先に結界に弾かれる
ファイロ「・・・結界か・・・」
ジェーン「・・・強行突破あるのみなのね!」
ズオオオオオッ
魔法発動開始
ヘラード「ちょ・・・やめてください!!」
セレナ「ああ、玉座で魔法をぶっ放つのはイヤだと・・・」
*「違うよ・・・」
ヘラード「え!?」
イオン「やっほ〜〜、追いついたよ〜〜」
イオン、フェンリルと共に現れる
ユラ「イオンン〜〜〜」
ドダダダッ
飛びつく
イオン「へ!?・・・ちょ・・・ストップ!!やめてぇ!!!」
ヘラード「無事・・・だったの?」
フェンリル「・・・あいつのおかげでな・・・」
イオン「治癒魔法よりも氷系魔法のほうが回復できたんだよ」
ジェーン「で、話は戻るけど・・・」
フェンリル「ああ、氷の封印はムリにこじ開けようとするとこの氷の城が崩壊する。」
ユラ「じゃ、コピーはどうやって入ったんだ?」
フェンリル「・・・私が空けてしまった・・・」
ヘラード「・・・あなたが気に病む必要はないわ。あの時は仕方が無かった・・・」
ファイロ「で、話を戻すが・・・」
フェンリル「・・・ソーサロードほどの魔力の持ち主ならば簡単に封印を解くことが出来るのだが・・・」
レイ「だが・・・?」
フェンリル「どうやらあのブラッディ・アイズが強化を施したみたいだな・・・」
イオン「ってことは!?」
フェンリル「・・・ここからムリには入れない・・・おそらくサタン・ミリアルドの力を全て取り込んだ後に
 解放するって寸法だろう・・・」
ジェーン「ってそれじゃあどうするのよ!!」
ヘラード「・・・仕方がありません・・・少々キツイかもしれませんが、魔の道を行きましょう・・・」
ユラ「何だ?その魔の道って・・・」
ヘラード「・・・サタン・ミリアルドに逢いに行くためのもう1つの道・・・ですが、そこは簡単に突破され
 ないように魔族が配置されています」
レイ「ま、ジェーンさんやファイロの敵じゃあないと思いますよ・・・」
ジェーン「じゃ、ぱっぱと行こうか!?」
フェンリル「あ〜〜、もう1つ手があったりするんだが・・・」
一同「はい!?」
フェンリル「・・・実はいつだったか外の世界に行きたくて俺の居住区に穴を掘った・・・ことが・・・」
へラード「へええ!?」
何気に怒ってます
フェンリル「・・・外に通じる穴を掘っていたんだが、なぜか千年の夜の枷へと通じてしまいまして・・・」
へラード「ふぅぅ〜〜〜ん?」
怒ってます・・・怒ってます・・・
フェンリル「へラード様にバレるとマズイから今まで黙っていたのですが・・・いや・・・その・・・何分
 こんな状況ですし・・・」
へラード「うふふ・・・フェンリル・・・ちょっと来なさい」
フェンリル「え・・・いや・・・あのヘラード様!?」
ちょっと別な場所に連れて行かれる
ヘラード「あなたねぇ!!」
ドゴスッバキイッゴシャアアッ
フェンリル「ぎひいい!!!!ヘラード様!!やめてください、許してください、すみません、もうしません
 から・・・もっとぶってください!!」
ジェーン「・・・なんだか最後にオカしな台詞が聞こえた気がしたんだけど・・・」
ファイロ「・・・気にしない方が・・・身のためだな・・・」
・・・ってか長引かせずにとっとと最終決戦いこうぜ!
一同「おまえが言うな!!」


続

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