S.B.J.
FILE137 〜氷雪の中に眠る〜



バグデムコピーによってその住処、氷の城を占拠されたヘラード・・・そして、氷の城にはかつてフェーベに
出現した魔獣が封印されているという・・・
ここで話は少し前に戻ります・・・そう、バグデムコピーがフェーベに逃げ込んだときまで・・・
バグデムコピー「・・・ぬう・・・己・・・」
トーア氷原まで舞い戻るコピー・・・そこが唯一の安息の場所なのか・・・
*「・・・フフフ・・・逃げてきたか・・・」
バグデムコピー「な・・・誰だ!?」
ポウッ
振り向くと・・・そこには光が・・・
バグデムコピー「・・・何だ!?これ・・・は!?」
*「・・・我が名はエルスト・ルーインズ・・・ブラッディ・アイズの副長・・・」
バグデムコピー「ルーインズ・・・フッ・・・オリジナルの先祖ってわけか・・・で、その副長様が何の用だ」
エルスト「・・・オリジナルに貰った力ではオリジナルを超えることは出来ん・・・」
バグデムコピー「黙れ!アンブリオはオリジナルが造った力ではない!!」
エルスト「だが、いずれにせよオリジナルがお前にくっつけた力・・・おまえ自身が手に入れた力ではない」
バグデムコピー「・・・フン・・・何が言いたい?!貴様が俺の力になるってか!?ごめんだね・・・俺は・・・
 オリジナルの先祖の力なんぞに興味は無い。」
エルスト「私とて、貴様に力を貸すつもりは無い・・・」
バグデムコピー「じゃあ、何だ?」
エルスト「・・・氷の城・・・は知っているだろう?」
バグデムコピー「氷の精霊の住処だ・・・」
エルスト「・・・その最深部、千年の夜の枷には・・・かつてこのフェーベに出現した魔獣が眠っている」
バグデムコピー「ほぉう・・・そいつは・・・」
エルスト「・・・その魔獣、寒さに弱かったため封印することができたらしいが、もし、違う場所に現れて
 いたら・・・」
バグデムコピー「・・・寒さに弱い!?・・・話にならんな・・・」
エルスト「だが、我らブラッディ・アイズはこの極寒の地獄を生き抜いた・・・」
バグデムコピー「・・・つまり、俺様にそいつを取り込めば寒さにも強く、強大な力が手に入る・・・って
 わけか?」
エルスト「・・・ああ、そうだ・・・」
バグデムコピー「・・・フン・・・面白いッ・・・その魔獣・・・名前は?」
エルスト「サタン・ミリアルド・・・6660億の魔を秘めし魔獣だ・・・」
※サタン=666、ミリアルド=10億・・・単純な掛け算だ・・・
バグデムコピー「クックック・・・数字がデカけりゃあいいってもんじゃねえだろ・・・フフ・・・まぁ、いい
 ・・・そいつを手に入れれば・・・俺は・・・オリジナルを超える力を手に出来る・・・そういうことだな?」
エルスト「・・・ああ・・・そうだ・・・」
バグデムコピー「おっし!行くぜ!!」
・
・・
・・・
そして、コピーは氷の城、千年の夜の枷へと入り込む
ヘラード「や・・・やめなさい・・・ブラッディ・アイズ」
バグデムコピー「・・・貴様ごときでは俺の相手にならん・・・うせろ!」
ドゴアアアアッ
ヘラード「ぐ・・・あああああ!?」
氷の城の外に弾き飛ばされるヘラード
バグデムコピー「クククク・・・眼を覚ませ!サタン・ミリアルド・・・貴様の弱点、寒さは俺が補ってやろう
 ・・・だから、俺に力を貸せ!!」
サタン・ミルアルド「・・・」
ズオオオオオッ
サタン・ミリアルドを封じていた氷の封印が解かれる
サタン・ミリアルド「面白い・・・我が力・・・貴様にくれてやろう!!」
ズドオオッ
そのままコピーに突撃・・・吸収されていく
バグデムコピー「フフフ・・・フハハハハ・・・ハハハハハハ!!!」
かくして、サタン・ミルアルドはバグデムコピーに吸収された・・・ジェーン一行はこのコピーを斃すことが
できるのだろうか!?


続

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