S.B.J.
FILE128 〜闇の集まる地域〜



バグデムコピーがアンブリオの力を吸収してしまったことにより、世界は昼で固定されてしまった・・・夜を
取り返すためにもバグデムコピーを斃さなくてはならない・・・
で、一行は今どこにいるのかと言うと・・・トー=イク山脈から一番近い街、ノー=アルにいる
マスター「おかしい・・・もう閉店間際だと言うのに外が明るい・・・これは何かある・・・」
イオン「ねぇ、ジェーンさん・・・違う街に行かない?」
ジェーン「・・・なんでさ!?トー=イク山脈から一番近い街はここでしょ!?後はバロ=ガー川越えなくちゃ
 いけないし・・・」
イオン「だって、ここ、お酒置いてなんだよ・・・」
一同「あのなぁ!!」
ファイロ「・・・と、言うか、お前、未成年じゃあないのか!?」
ジェーン「警部ファイロ、この世界に未成年の飲酒を禁じる法律があるかどうかは分からないわよ」
ファイロ「ぬぬぬぬ・・・」
ユラ「お、そうだ、イオン、確かノールの箱舟にジェーナスに行ったときに買ったワインがあったはずだぞ」
イオン「本当!?」
ドタバタ
一気に艦へと走り出す
ファイロ「・・・」
ジェーン「ところで、レイ・・・」
レイ「はい?なんでしょ?」
ジェーン「コピーがどこへ行ったのか・・・分からない?」
レイ「あ〜〜、それなんですがねぇ・・・世界中の闇を自分の物にした以上、コピーの周りだけ夜になるって
 言うそんな現象が起きているはずなんで、夜な場所を探せばいいんですが・・・これがまた見つからない
 んですよ・・・」
ユラ「へ!?何で?」
レイ「夜な場所・・・つまり洞窟の中など初めから暗い場所にいるとどうも・・・」
イオン「じゃ、ブラッディ・アイズの波動を頼りにすればいいんじゃないの?」
いつの間にやら戻ってきているイオン
レイ「そうもいかないでしょう・・・ソーサロードがここに2人もいますし・・・探索はムリです。」
ジェーン「私が悪いっての?」
レイ「あははは・・・まさか・・・」
*「お困りのようですね、みなさん。」
ジェーン「この声・・・セレナ!?」
セレナがやってくる
イオン「旦那さんは?」
セレナ「今はそんなこと言っている場合じゃないでしょ!!いいですか!夜が無いってコトは・・・夫婦の営
 ・・・ゴホン、つまり大変な事態なんですよ!分かります!?」
ジェーン「・・・ものすごく個人的な理由な気がするんですが・・・」
ファイロ「しかし、どこに居るのか分からないんじゃあ探しようがないではないか・・・」
セレナ「そこで精霊探知機を造ったんです。」
イオン「何それ!?」
セレナ「呼んで字の如く・・・世界に生息する9の精霊の居場所をたちどころに判定する機械です!」
ユラ「つまり・・・バグデムコピーの居場所を9箇所に特定できるってこと?」
セレナ「そ、その通り。」
ジェーン「・・・いや、中には湖とか闇の無い場所にも生息している可能性がある・・・だから実際には9以下
 に絞り込めるわ・・・」
ファイロ「・・・ま、どっちにしろ、世界中飛び回らなきゃいけないって事に変わりは無いと思うが・・・」
セレナ「黙っていなさい!早速検索しますわよ!!」
ピッピッピッピッピ・・・
セレナ「ガンプの森、アルクネ湖に1つ」
ジェーン「1つだけ!?」
セレナ「ええ・・・」
ジェーン「じゃ、インセンディオとアクアティコだわ・・・そこは違う。」
セレナ「ジェーナスに反応が1つ・・・ル=ガシャの森に反応が1つ・・・ヴァ=ルン山脈に反応が1つ・・・
 フェーベに反応が2つ・・・ヤヌスに反応が1つ・・・サレ=ムの森に反応が1つ・・・」
イオン「つまり、その7つのうちのどれかってこと?」
セレナ「ええ、そうなりますわ。」
はたして、その7箇所のうち、どこにバグデムコピーはいるのだろうか・・・


続

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