S.B.J.
FILE119 〜変わらない攻防〜



元の世界に戻ったジェーンとファイロ・・・久しぶりに追いつ追われつの日々が始まるのだ・・・
警官「なるほどなるほど・・・」
警官「では、征服しますってのは一体・・・どういう意味なんでしょうか?」
ファイロ「分からないか?」
警官「はい。」
キッパリと言う
ファイロ「あのなぁ・・・ダイヤモンドは別名アダマス・・・征服されざる物と言い、それを征服すると言う
 のは盗むと言う事だろ・・・」
警官「はぁはぁ・・・なるほど・・・」
警官「で、とどのつまり、何を盗むんですか!?」
ファイロ「・・・このサミットの目玉・・・315カラットのピンクダイヤ・・・インドラの鉾に他ならん」
警官「な・・・なるほど・・・」
ファイロ(問題はジェーンがどこから来るか・・・だが・・・)
そのころのジェーンは・・・
ジェーン(さっすが警部ファイロ・・・予告状の真意をいち早く解読するとはやるじゃないの・・・)
既に会場に忍び込んでいた。
ファイロ(いや・・・既に忍び込んでいると言う可能性もある・・・)
時刻は10:00・・・
警官「警部!!」
ファイロ「何だ!?」
警官「今、インドラの鉾が到着いたしました・・・」
ファイロ「うむ・・・」
*「こちらがインドラの鉾になります」
ガチャリッ
金庫を空けてダイヤを見せる人物
ファイロ「うむ・・・」
*「では、収めましょう・・・」
そのまま台座へと向かう
ファイロ「待て・・・」
*「なんでしょうか?」
ファイロ「茶番は終わりだ・・・ジェーン」
警官「ええ!?」
シャアアッ
手錠が飛んでくる
バッ
すぐさま上空で回避
ジェーン「あははは・・・バレちゃいましたか・・・警部ファイロ♪」
警官「なっ!?にぃ・・・」
ファイロ「犯行時刻を早めるとはらしくない真似だな・・・」
ジェーン「やだなぁ・・・更待は今月の10日の月でした・・・ホラ、『今月更待』って書いてあったでしょ?」
ファイロ「なめおってぇ・・・」
ジェーン「読みが外れて残念ですね、警部ファイロ♪」
ファイロ「フン・・・だが、この警官隊の中無事に逃げ出す事が出来るかな!?」
ジェーン「任せてください」
ガッシャ〜〜〜ン
そう言うなり窓ガラスをぶち破って逃走
ファイロ「ええい!逃すな!!ヤツを追え!!」
一同「はっ!!」
ドドドドドドッ
警官「ジェーンは今駐車場の特別護送車に向かっています」
ファイロ「よぉ〜〜し・・・」
駐車場・・・特別護送車の上・・・
ジェーン「じゃ、警部ファイロ、ダイヤ全部いただきま〜〜す」
ファイロ「馬鹿め!その特別護送車は我々のIDカードと指紋称号とが一致しない限り時速10km/hまで
 しか出せないんだよ」
ジェーン「はぁ、そうなんですか・・・」
ゴソゴソとコントローラーを出す。
ファイロ「!!?」
ジェーン「じゃ、それを使わずに動かせばいいんですよね!」
ズギャウウウウウッ
ファイロ「な・・・にぃ!?」
護送車の下につけた特別なラジコン・・・
※どんな改造ラジコンだったら動かせるんだろう?
ジェーン「じゃ、さようなら〜〜〜」
ドオオオオッ
一目散に逃げ出す
ファイロ「おのれぇ!!フザけた発明をおおお!!」
警官「警部、悔しがっている暇はありません・・・今はとにかく追わないと・・・」
ファイロ「お、おう・・・ジェーンを追うぞ・・・」
ファンファンファンファンファンンファン・・・
かくてカーチェイスは始まった・・・
ファイロ「特別護送車の現在位置が把握できるようにシステムがあったということが唯一の救いか・・・」
警官「・・・しかし、特別護送車にラジコン仕掛ける隙があったんならどうして破壊しなかったんでしょうね?
 このシステム」
ファイロ「・・・何ぃ!?まさか・・・わざと破壊しなかった・・・」
警官「・・・このシステムを逆手に取る・・・?」
この勝負、ジェーンの圧勝か!?


続

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