S.B.J.
FILE118 〜変わらない日常〜



何とか元の世界に戻れたファイロ・・・そしてまた・・・ジェーンとの攻防が始まろうとしていた
警官「警部・・・どこに行っていたんですか!?」
警部「心配したんですよ・・・携帯は繋がらないし・・・」
ファイロ「うむ、ちょっとな・・・ジェーンを追っていて・・・」
ファイロ(こいつらにあっちの世界の話をしたところで誰一人信じないだろう・・・)
警官「敷島博士はひょっとしたら殉職したんじゃないかとか言い出す始末だし・・・」
ファイロ「・・・おお、その敷島だがな・・・あのマシン・・・確かにジェーンの居場所を特定できた・・・
 いや、なんと言うか・・・とにかく、お礼を1つ言っておいてくれ」
警官「は・・・はぁ・・・」
※ちなみに、敷島さんはあれ以降ジェーン探知機の開発をやってません。
ファイロ「あ〜〜、そう言えばなんだか慌しいが、何か事件でも起こったのか?」
警官「何言ってんですか、警部・・・3日後はダイヤモンド・サミットじゃないですか・・・」
ファイロ「ダイヤモンド・サミット!?」
警官「ええ、ですから会場の警備から何からで忙しいんですよ・・・」
ファイロ(いかにもジェーンが狙いそうな物件じゃないか・・・)
警官「そう言えば・・・ジェーンの予告・・・最近見ないですよね・・・」
警官「ま、今時予告状出して犯罪行うなんて遅れていますからねぇ・・・」
ファイロ「んなこたぁ無い!これはあいつの私に対する挑戦なのだ!!」
警官「・・・そうはいいますけどね・・・ここ1ヶ月くらい何の予告も無いんですよ・・・各国で宝石展が
 開かれていたし・・・」
ファイロ「それはだな・・・う〜〜ん、なんと言うか・・・いや、私が追っていたわけだし・・・」
警官「・・・はぁ・・・ま、とりあえずダイヤモンド・サミットの警備配置ですが・・・」
ファイロ「うむ、で、そのダイヤモンド・サミットってのはどこで開催されるんだね?」
警官「警部?いい加減にしないと怒りますよ・・・昨日辞令が届いたじゃないですか!!」
ファイロ「いや・・・ちゃんとみんな覚えているかとだなぁ・・・」
ファイロ(仕方ないだろ・・・今まであっちの世界にいたんだから・・・)
・
・・
・・・
一方・・・
ジェーン「う〜〜ん、私が居ない間に結構いろんな宝石展やってたんだなぁ・・・」
カタカタッ
ネットでいろいろ検索中
ジェーン「おおっと!今度イギリスの博物館で・・・ダイヤモンド・サミットを開催・・・んふふ・・・」
早速予告状を作り出すジェーン
イギリス、ダイヤモンド・サミット会場
警官「警部!警部!!」
ドタバタドタバタ
ファイロ「何だ!?騒々しい・・・」
1人の警官が走ってくる
警官「来たんですよ!予告状!!」
ファイロ「ジェーンか!?」
警官「ええ・・・ですが・・・」
ファイロ「何だ?見せてみろ・・・」
その予告状には・・・
『今月更待、大英より会議を征服します ジェーン』
ファイロ「・・・」
警官「さっぱり分からないでしょ?」
警官「おそらく今月ってのはダイヤモンド・サミットが開かれる今月の最後の日で・・・会議はサミットその
 ものだと思うんですが・・・いつ、何を盗むのかさっぱりでして・・・」
ファイロ「・・・ジェーンのやつめ・・・よくもまぁ、こんな凝った代物を・・・」
警官「へ!警部!?」
ファイロ「・・・わざわざ今月と書いたのは『月』を意識させる事・・・そして更待月といえば新月から20日
 くらいの月を言う・・・」
警官「ほうほう・・・つまり・・・?」
ファイロ「20:00にやってくるってことだろ。」
警官「あ、なるほど・・・」
ファイロ「次に会議は程お前が言った通りダイヤモンド・サミットであってだな・・・」
警官「はいはい。」
予告状にある『征服します』・・・その真意とは一体・・・?


続

前の話へ 戻る 次の話へ