S.B.J.
FILE112 〜妄執のケイン!〜



オー=ディルの塔を後にし、アル=アンサの街で休養を取ることに決めた一行・・・つまり、決戦前夜といった
ところか・・・
ル=ガシャの森を抜け・・・
イオン「あ!アレ・・・」
ケイン「見つけたぞ!!キサマラぁあああ!!」
ジェーン「・・・またかよ・・・」
ケイン「今度という今度こそは我が究極のしもべで・・・」
スタスタスタッ
無視して移動する一行
ケイン「まてまてまて・・・」
すかさず一行の前に立ちふさがる
ジェーン「はぁ・・・どうやら身の程を知ってもらわないといけないようね・・・」
ケイン「ほざけ!身の程を知るのは貴様らの方だ!出でよ!古よりカードを守りしもの・・・地獄の番犬・・・
 ケルベ・・・」
※カードってひょっとしてクロ・・・いや、なんでもない・・・
ゴシャアアッ
三つ首の狼がケインを踏みつける
セレナ「うわぁ・・・私、初めて見ました。」
イオン「ケルベロスを!?」
ユラ「まぁ、確かに滅多に見られるモンじゃないしな・・・」
セレナ「いえいえ、そうじゃなくって、召還した使い魔に斃される主人マスターを・・・です。」
一同「・・・」
ガバッ
ケイン「ええい!!またしてもか!!貴様!召還主に逆らうとは良い度胸じゃねえか!!」
ケルベロス「グルグルル・・・」
ファイロ「お前に主としての資格が無いと言っているそうだ」
ケイン「黙れ!貴様に何が分かる!!」
ケルベロス「ガルゥウウ・・・グルウウウ・・・」
ファイロ「・・・まず第一に威厳が無い。そして強き力も微塵に感じない」
ケイン「ふざけたことを!?」
イオン「ねぇねぇ、意思疎通が出来るの!?」
ファイロ「・・・出来るようになったというのが正しい・・・」
レイ「ま、ソーサロードですからね・・・」
ジェーン「どういう説明よ!!」
ケイン「強き力!?よかろう・・・ならば見せてやる!我が究極奥義!サクリファイス!」
セレナ「そ・・・その魔法は!?」
ドガアアアアアアアッ
ケインを中心に大爆発・・・ジェーン一行はGAスタッフの結界で防ぐ
シュウウ・・・
ケイン「フハハハ!見たか!我が力!!」
ケルベロス「・・・ガルルウ・・・グルルル・・・」
ファイロ「・・・それは別の意味で凄いが何の意味も無い・・・と言っている」
セレナ「ってか何で自己犠牲魔法を唱えても死なないのよ!!おかしいでしょうが!!」
ジェーン「うん、それだけが謎なんだよね・・・」
レイ「・・・自己を犠牲にする価値がないと魔法が判断したんでしょうか?」
一同「・・・」
ケイン「えええい!!どこまでもこの俺様を愚弄するか!いいだろう・・・ならば死ね!!!」
ドッバギャアアッ
一足飛びにかかるがケルベロスに一蹴される
ケイン「ご・・・ごはああ!?」
ジェーン「・・・時間の無駄だから・・・帰りましょうか・・・」
レイ「そうですね・・・」
ケイン「ま、待て!この俺を無視・・・」
ギシッ
ケルベロスに踏みつけられている
ケイン「いだだっ・・・た・・・助けてくれぇええ!!!頼む・・・」
ファイロ「・・・仕方のないやつだ・・・」
ファイロが帰ってくる
バレオス「主人マスター、コンナ奴ナド助ケル価値モ無イ・・・」
ファイロ「・・・だが、人を見殺しにすることなんて私には出来ないからな・・・」
と、言うことでファイロの説得もあり、ケルベロスは大人しく帰っていった
ケイン「フフフ・・・ハハハハ!!!今回はちょっと失敗したが、次逢うときこそが・・・」
ファイロ「今回はではなく、今回も・・・だろう・・・」
ケイン「・・・えええい!おのれええええ!!!覚えておけ!!」
ドヒュオア〜〜〜ン
脱兎の如く逃げるケイン・・・
ファイロ「・・・懲りない奴だ・・・」
バレオス「助ケタ恩ヲ仇デ返ストハ・・・」
ファイロ「・・・助けてやったのに腹が立ってきたな・・・」
・・・さて、いよいよ決戦・・・だね?


続

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