S.B.J.
FILE111 〜一時的な協定!〜



オー=ディルの塔上空で行われていたソーサロードとブラッディ・アイズの闘い・・・両者の決着は付かず、
またしてもバグデムは逃げてしまう・・・
オー=ディルの塔
ファイロ「ジェーン・・・」
ジェーン「何よ?逃げないわよ・・・私は・・・」
ファイロ「・・・今は逮捕などと言ってられん」
ジェーン「あらそう、そりゃ助かるわ」
セレナ「・・・封じられた墓標へ・・・向かいましょう・・・」
ジェーン「ええ、そうね・・・」
ファイロ「ああ・・・バグデムを斃した後、改めてお前を逮捕する・・・」
ジェーン「それは律儀なことですこと・・・つまり、それまで一時休戦ってことね?」
ファイロ「・・・ああ、そういうことだ・・・また逃げるなよ?」
ジェーン「逃がす警部ファイロがダメなんですよ・・・」
イオン「あああ!!」
ジェーン「何よ!?イキナリ!?」
イオン「眼が元に戻ってる!!」
ジェーン、ファイロ「へっ!?」
急いで顔を見合わせる2人
ファイロ「・・・確かに・・・」
レイ「闘争本能が消えたからですよ・・・」
セレナ「・・・と、言うと?」
レイ「真価を発揮したときに一時的に、後は闘争本能がむき出しになった時に紅くなるんです・・・」
ジェーン「なるほど・・・ってレイ、知っていたのね?」
レイ「あははは・・・さぁて、どうでしょうか!?」
ジェーン「ま、そんなことより、そのマンティコアどうしたのよ!?ファイロ!?」
ファイロ「・・・ヘンな漢が呼び出したんだが・・・私に懐いているのでな、譲ってもらった。」
※譲ってもらった・・・ことになるのかなぁ?アレ・・・
ジェーン「ヘンな漢!?」
ユラ「はぁ・・・ヘンなヤツもいるもんだなぁ・・・」
ファイロ「何でもエンセラダス1の魔導師だとか言っていたような・・・」
ジェーン「・・・ああ、アイツか・・・」
ユラ「へ!?何?知り合い!?」
ジェーン「タダのザコよ」
※ケイン・・・ザコ扱い・・・
イオン「ああ、いつだっかたクラーケンに乗っていた・・・」
ファイロ「・・・そういえばクラーケンを烏賊飯にして食べたともいっていたな・・・」
一同「・・・」
ジェーン「ってどんだけお米ムダにすればそんなバカデカイ烏賊飯が作れるのよ!!」
ファイロ「私に突っ込むな・・・」
※最もです・・・
ジェーン「・・・うっ・・・」
ファイロ「それともう1つ!」
ジェーン「何?」
ファイロ「この事件が終わり、貴様を逮捕した後・・・元の世界への戻りかたを教えてもらおうか」
ジェーン「へ!?」
レイ「なるほど、ジェーンさんと召還のされ方が違うために戻れないってことですね・・・」
ジェーン「ま、考えとくわ・・・」
ファイロ「・・・」
ジェーン「さ、とりあえず戻りましょ・・・アル=アンサへ・・・」
イオン「ええ!?封じられた墓標に行くんじゃないんですか!?」
ジェーン「いや、あのね・・・確かにそうだけど・・・今すぐ行っても返り討ちが関の山でしょうが!」
ファイロ「・・・それに奴さんも回復のために席を外しているかもしれんしな・・・」
イオン「あ、そっか・・・」
ジェーン「じゃ、戻りますか・・・」
と、言うわけで・・・塔を降りる一行・・・
ファイロ「・・・何だ?この塔・・・まるで螺旋階段だな・・・」
ジェーン「ええ・・・」
ファイロ「・・・そういえば・・・お前の先祖のアイリーンと私の先祖のコーデリア・・・姉妹なんだよな?」
ジェーン「何よ?突然・・・」
ファイロ「ってことは俺とお前は遠い親戚・・・」
ジェーン「・・・ま、そういうことになるわね・・・」
ファイロ「・・・はぁ・・・情けない・・・まさか親戚が犯罪者などとは・・・」
ジェーン「何よ?それ!ちょっとどういう意味よ!!こっちだって警官の親戚なんて願い下げよ!!」
・・・ジェーン達の世界でそれを知る者はいないんだからいいんじゃないの!?


続

前の話へ 戻る 次の話へ