S.B.J.
FILE104 〜真価を求める旅〜



バグデム撃退。しかし、去り際に残した言葉『ソーサロードの真価はまだこんなものじゃない』・・・その言葉
は何を示すものだったのか・・・
シャ=ウィルの宿
ジェーン「・・・」
セレナ「どうしたんですか?ジェーンさん?」
ジェーン「バグデムのあの言葉・・・」
ユラ「何か言ってたっけ?」
イオン「あのねぇ・・・」
レイ「真価ですか?」
ジェーン「そ・・・」
レイ「確かに・・・ジェーンさん、ファイロ、バグデム・・・3人の魔力波動はずば抜けていますが・・・」
セレナ「ええ、だからソーサロードと一目で分かります。」
レイ「ですが、カエレスティス様やアーウェルンクス様に比べればまだ遠く及びません。」
セレナ「なっ!?何ですって!?」
ユラ「おいおい、何だよ?イキナリ!?」
セレナ「文献には確かに神王、魔王に匹敵する力の持ち主だと書いてありますよ」
イオン「吹聴ってことは?」
ユラ「なんだ?それ?」
イオン「簡単に言うとでまかせよ!」
レイ「いえ、かつてアーウェルンクス様が見たソーサロードは確かに自分に匹敵する力の持ち主だと言って
 いました。」
ジェーン「と、言うことは・・・」
ユラ「分かった!!」
ジェーン「おお、珍しい」
ユラ「きっとジェーン達の世界の住人の血が混ざったことで劣ってしまったんだよきっと・・・」
ジェーン「・・・うっ・・・」
レイ「フム・・・」
セレナ「いえ、それはあり得ません。なぜならソーサロードの血はたとえ薄まったとしても年と共に力は増大
 し、ゆくゆくは親を超える力をもつ場合もある・・・と文献に載っています。」
ジェーン「・・・じゃ、もう一度ジュールのところへ行きましょうか?」
レイ「・・・そうですねぇ・・・」
と、言うわけで一行はノールの箱舟へと進む・・・
ファイロ「見つけたぞジェーン!!」
ジェーン「うげげのげっ!?」
ファイロ「お前がこの島のどこへ行こうとも、ここから出るにはこれを使うしかない・・・」
ジェーン「いきなり・・・スーパーセル」
ドゴアアアアッ
ファイロが喋り終わらない隙にファイロの周りに上昇気流を作り上げてどこかへと吹き飛ばす
ファイロ「ジェ〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!」
キラ〜〜〜ン
ジェーン「さ、行きましょ・・・」
セレナ「・・・ジェーンさんって・・・」
・
・・
・・・
と、言うわけで一行はパンドラへと逆戻り・・・封じられた墓標の最深部へと進む
ジェーン「ジュール・・・いる?」
ジュール「・・・何か用かね?ジェーンよ・・・」
ポウッ
光とともに残留思念が現れる
ユラ「なぁ、いつまで残ってられるんだ?アンタ?」
ジュール「・・・この遺跡がなくなるまで・・・かな・・・」
セレナ「そんなくだらない質問をしに来たんじゃないでしょ!」
ジェーン「ねぇ、ジュール・・・ソーサロードの真価・・・についてあなたなら何か知っていない?」
ジュール「真価・・・か・・・あのブラッディ・アイズが言ったんだな?」
ジェーン「ええ・・・そうよ・・・」
ジュール「・・・」
ジェーン「何?言えない事なの?」
ジュール「あのブラッディ・アイズは真価について知っているのだな?」
レイ「ええ、そんな口ぶりでしたね・・・」
ジュール「・・・そうか・・・これも我々の犯した過ちなのかもしれんな・・・」
ジェーン「どういうことよ?」
ジュール「・・・パーンの島にル=ガシャの森がある・・・その奥地にオー=ディルの塔が建っている・・・
 我ら、ソーサロードを祭った塔だ・・・」
ジェーン「何?そこに行けば分かるっての?」
ジュール「・・・説明するよりも、体感したほうが・・・早いからな・・・」
レイ(体感?・・・ジェーンさんが真価にめざめるってことですか?)
ジェーン「分かった。じゃ、行くわよ、みんな!」
一同「おう!」
オー=ディルの塔には・・・何があるのか!?


続

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