S.B.J.
FILE094 〜真実の中の2人〜



ジェーンがソーサロードの最後の末裔の片割れ!?・・・全ての真実を知るため、一行はソーサロードの終焉の
地へと向かった
封じられた墓標
ジュール「・・・さて、どこから話せばいいものか・・・」
ジェーン「そうね・・・じゃあ、一体どうしてソーサロードは滅びてしまったのか・・・ソーサロードとは一体
 どんな種族だったのか・・・知りたいわ。」
ジュール「良かろう・・・ソーサロードとは・・・この世界に神が創った分身のごとき存在。故に神王、魔王の
 如く魔力を持つ。だが、我らソーサロードに世界を支配しようという野心は無く、全ての存在と等しく平和な
 時を過ごしていたのだ・・・」
ファイロ(何だ?ジェーンが・・・この世界の住人だと!?馬鹿馬鹿しい・・・)
レイ(フム、やはり・・・うすうす感じていましたが、ジェーンさんはソーサロード・・・その最後の末裔。)
ジュール「しかし、ある時ブラッディ・アイズが反乱を起こした。思えばその反乱も我らの過ちだったのかも
 しれない・・・」
ジェーン「ブラッディ・アイズの反乱!?」
イオン「ブラッディ・アイズって言ったら・・・」
ユラ「サイコミュが乗っ取ったあの組織か!?」
一同「そりゃ血の涙ブラッディ・ティアー!!」
イオン「ってか良く覚えていたね、お兄ちゃん」
ユラ「あははは・・・」
ジェーン「・・・ブラッディ・アイズ・・・デスロゴスを創り上げた存在で、神も魔も滅ぼし自分たちが新たなる
 王として君臨しようとしていた種族の集団。」
イオン「確か、血の如き紅き眼を持つ集団だったよね?」
ジュール「ああ、そうだ・・・そして、ブラッディ・アイズももとを糺せばソーサロードの一員なのだ」
ジェーン「ブラッディ・アイズがソーサロードの一員!?」
ユラ「何いぃ!?」
セレナ「・・・忌み子・・・ですね?」
ジュール「ああ、そうだ・・・ソーサロードの忌み子・・・我々が創り上げた災厄だ・・・」
イオン「どういうことなの!?忌み子って?」
セレナ「ソーサロードの忌み子、血の如き紅き眼を持ったソーサロードは世界に災いをもたらすとして迫害
 されていた・・・と文献にあります。・・・それがブラッディ・アイズ」
ユラ「・・・じゃ、弾圧していたがためにデスロゴスとか作り出したってことなの!?」
ジュール「・・・そうだ・・・」
セレナ「そして、ついにブラッディ・アイズはソーサロードに対して牙を剥いた・・・」
ジュール「ああ・・・もともとブラッディ・アイズはソーサロードの中でも魔力のずば抜けた存在・・・瞬く間
 に我らが同胞は死に絶えた・・・」
ユラ「なぁなぁ・・・肝心の最後の2人についての話はまだなのか!?」
ジェーン「それがこれからでしょ!」
ユラ「あっそ・・・」
ジュール「私もブラッディ・アイズに追い詰められ、死の覚悟をした・・・だが、私は2人の娘を助けたかった
 ・・・」
ジェーン「2人の娘って・・・まさか・・・」
セレナ「アイリーンとコーデリア・・・」
ファイロ(何!?今、コーデリアと言ったのか!?・・・馬鹿な・・・そんな・・・馬鹿な・・・まさか・・・
 我が先祖も・・・ソーサロードだと言うのか!?馬鹿馬鹿しい・・・大体、そんなことあるわけがない。
 偶然だ、偶然・・・)
※残念ながらファイロの先祖はコーデリアです。
ジュール「・・・だから、私は・・・2人の娘を異世界へと飛ばしたのだ。」
イオン「移転魔法・・・?」
ジェーン「・・・そして、私の世界にアイリーンがやってきた・・・」
ユラ「じゃ、コーデリアの方はどうなったんだ?」
ジュール「分からん・・・どこへ飛んだのか・・・術者である私にも分からないものだったのでな・・・」
ユラ「ふ〜〜ん・・・」
ジュール「だが・・・」
ジェーン「え?まだあるの!?」
ジュール「・・・ああ・・・」
ジュールは何を伝えようとしているのか!?


続

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