S.B.J.
FILE092 〜失われた種族!〜



イアペタス、ディオネへと降り立ったジェーン一行・・・その目の前には1人の女性が立っていた
セレナ「ん〜〜と」
すっ
何か機械を当てていく
ユラ「へ!?」
セレナ「違う」
すっ
イオン「はい!?」
セレナ「違うわ・・・」
すっ・・・・
BEEEEEP!!!
一同「うわっ・・・何!?」
セレナ「あなたよあなた!!」
ジェーン「はい!?」
イオン「あの・・・何!?」
セレナ「やっと見つけたわ!!!」
ユラ「知り合いか何かか!?」
ジェーン「いや、全然」
セレナ「さ、話は研究所で・・・」
ぐいぐいと袖を引っ張っていく
ジェーン「いや、あの・・・」
イオン「話が見えないんですけど・・・」
セレナ「え?あ・・・ああ、とりあえず中で・・・」
ユラ「結局中ですか!?」
・
・・
・・・
エスト研究所
ジェーン「で、どういうことなの!?」
セレナ「まずはこれを見て」
バサバサっと資料を出す
イオン「何?これ!?」
セレナ「これは100年以上前に滅びたある種族に関するデータなの」
ユラ「はぁ・・・それが・・・」
セレナ「その種族は神王、魔王に匹敵する魔導の持ち主で同族間の争いの中で滅びてしまったと言われているの」
ジェーン「それが何か?」
マキシム「だが、その種族のうち、2人は殺された・・・のではなく、消えたとなっている。」
セレナ「この部分ね・・・」
赤線が引いてある部分を指差す
イオン「あ、ホントだ・・・」
ジェーン「つまり、生き延びたと・・・そういうこと!?」
セレナ「そ、そういう事。」
ユラ「それはいいとして、俺たちと一体どんな関係があるっての?」
セレナ「あなた、お名前は?」
ジェーン「へ?ジェーンだけど?」
セレナ「そう、私は魔導波力について研究をしているんだけど」
ユラ「魔導波力?」
セレナ「そう、魔導師ならば誰でも放つ波動のことよ。それぞれの強さによって人間、魔族、精霊などランク
 分けができるんだけど・・・」
マキシム「ジェーンの波動は全てのランクより上になっている・・・これは神王、魔王の波動と同等かそれ以上
 のものだ」
ユラ「なにぃ!?」
セレナ「そこで考えたのが、ジェーンさん・・・」
ユラ「ジェーン・・・お前・・・100歳以上だったのか!?」
ジェーン「んなわけあるかいっ!」
ドゴアアアアッ
魔法炸裂
ユラ「ごはああっ!」
イオン「今のはお兄ちゃんが悪いよ・・・」
マキシム「・・・突っ込みで研究所を壊さないでくれ・・・」
・
・・
・・・
話は戻って・・・
ユラ「お〜〜痛ぇ・・・」
セレナ「あなたのご先祖様がきっとこの種族の生き残りなのよ」
ジェーン「はい!?」
マキシム「消えた2人の名前と言うのがアイリーン・モリアートとコーデリア・モリアート・・・」
ジェーン「・・・アイリーン・・・コーデリア・・・?」
セレナ「聞き覚えないかしら!?」
マキシム「偽名を使っていたという可能性もあるが・・・」
ジェーン「ちょ、ちょっと待って・・・確かに先祖にアイリーンってな人が居た・・・けど・・・」
イオン「消えたって・・・異世界に消えたってことなの!?」
一同「え!?」
イオン「並外れた魔力の持ち主ってのは・・・ジェーンさんがこの世界の住人では無いからではなく・・・
 この失われた種族の末裔だから!?」
マキシム「どういうことだ!?それ!?」
セレナ「そうか、ならばこの100年間、この種族の生き残りが出てこなかった理由もわかる。」
ジェーン「待って、待って待って・・・まだ本当にそうと決まったわけじゃないわ。」
セレナ「ええ、そうね・・・」
ユラ「そうねって・・・あのな・・・」
セレナ「・・・あの場所へ・・・行きましょう」
マキシム「あの場所・・・!?まさか・・・」
ユラ「何?何!?」
セレナの言う『あの場所』とは・・・一体!?


続

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