S.B.J.
FILE091 〜魔導波力研究家セレナ・V・コーラス



ジェーンは一足先に、ファイロはジェーンを追うようにイアペタスへと進む・・・レイはなぜファイロに協力
することになったのか!?
レイ「え?なぜかって?そのほうが面白そうだからに決まっているじゃないですか。あはは・・・」
はい、判明しました・・・
ファイロ「レイとやら、誰に話をしているんだ?」
レイ「あ、いえ、ちょっとですね・・・」
・
・・
・・・
イアペタス地方・・・イアペタスの北西にある島、ディオネ・・・その一角にある研究所、エスト研究所
ヴオンッ
*「こ・・・これは!?」
*「誰か、セレナさんを呼んできてください!!」
*「セレナさんを!?」
*「早く!」
*「は、はい・・・」
セレナを呼んでくる
セレナ「何?全く・・・今は・・・」
*「見てください、セレナさん、この魔導波力・・・」
体重計みたいな装置の中でぐおんぐおんと揺れ動く針・・・
セレナ「これは・・・?」
*「何かとてつもない魔導の持ち主がここへ向かっていると言う事です。」
セレナ「こんな・・・こんな・・・こんな魔導力の持ち主!ありえないわ!!!」
*「どうしたんだ?大声あげて・・・」
子供を抱えてやってくる男
*「ああ、マキシムさん。見てくださいよ、この魔導波力・・・」
マキシム「ぬなっ!?ありえねぇえ!!!!」
あまりの叫び声に泣き出す子供
セレナ「ああ、もう・・・何脅かしてるのよ!!全く、ホラ、ラルフ、こっちへいらっしゃい・・・」
子供をあやしにその場を後にする
*「マキシムさん・・・この魔導波力・・・」
マキシム「・・・高位魔族ですらこのような魔導波力は出んぞ・・・」
セレナ「そうよ。これは高位魔族の波動ではないわ!」
どっかに子供を置いてきたセレナさん
*「お早いお帰りで・・・」
セレナ「これだけの魔導波力を出す種族はあれしか無いわ。」
*「なんですか!?そのあれって・・・」
マキシム「待て待て・・・あの種族は・・・もう100年以上前に滅んでいるんだ・・・存在するわけが無い」
*「あの種族?100年前に滅んだ・・・?一体何を!?」
セレナ「ええ、確かに滅んだとされている。でも文献によるとその中で2人ほど消えたという事になっているの」
一同「消えた!?」
セレナ「ええ、殺されたではなく、消えた・・・生き延びた・・・と言っても過言では無いでしょう。」
マキシム「しかし、何でたって今になって!?」
セレナ「そんなこと、知らないわよ。じゃ、私行くから、ラルフのことお願いね」
マキシム「は!?おい・・・一体どこへ!?」
セレナ「決まっているでしょ、この魔導波力の持ち主のところへ逢いに行くのよ!!」
マキシム「おおい・・・」
そう言い残して去っていくセレナ
*「あの人は一度決めると引き下がりませんからね・・・」
マキシム「・・・ああ、それもそうか・・・」
*「で、どうします?」
マキシム「俺はラルフで一杯一杯だから、任す」
*「あ、ちょっとマキシムさん・・・」
*「・・・じゃ、しばらく研究は凍結?」
*「・・・そうするか・・・」
一方・・・ノールの箱舟・・・
ジェーン「見えて来たわ!アレがイアペタスね」
ユラ「おお〜〜〜ついに来たか・・・来たな、イオン」
イオン「うん。」
ジェーン「イアペタスは4つの島と1つの大陸からなる国みたいね。」
イオン「うん、そうみたい。」
ジェーン「さて、まずどこへ行く?」
イオン「どこがいい?」
ユラ「う〜〜む・・・じゃ、ここから一番近いところ」
ジェーン「OK、ディオネで降りるわよ・・・」
グオオオ〜〜〜〜ン
セレナ「来た!来た!来た来た!!来たわ!!!!」
ユラ「何だろ?あの女・・・」
イオン「歓迎でもしてくれるのかな?」
ジェーン「さぁ?」
ディオネで待つ女、セレナ・・・彼女は・・・?


続

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