S.B.J.
FILE090 〜警部ファイロの協力者!〜



ハッタリ魔導師、ケインを軽く一蹴したファイロは王都、エンケラウを目指す
ケイン「おおおおおのぉおおおれぇええ!!!あの漢!!!ジェーンといい!!よくもこの俺様を!!」
※アンタが弱すぎるだけです・・・
ケイン「えええい、覚えてろ!!」
ケインの復讐も始まる・・・?
・
・・
・・・
王都・エンケラウ
ファイロ「やっと着いたか・・・」
ケイン(王都に用があるのか!?むぅ・・・アイツ・・・一体!?)
例の如くライリンハルト山脈を無断で上り下りし、ファイロの後をつけているケイン
ファイロ(まずは・・・酒場というのが妥当か・・・)
酒場へと向かうファイロ・・・そして、それを追うケイン
マスター「いらっしゃい。」
ファイロ「マスター、この女に見覚えは無いかね?」
ジェーンの写真を出す
マスター「こ・・・これはああ!?」
ざわっ
ファイロ「な・・・何だ!?」
一気に人だかりができる
*「何!?この絵・・・こんなリアルな表現、見た事無いぞ・・・」
*「一体どんな画家がこんな絵を描けるというのだ!?」
*「見たところ水彩画でも版画でも無いな・・・シルクスクリーン・・・いやいや、違うな・・・」
ファイロ「ちょ、ちょっと待て・・・私はこの女に見覚えが無いかを聞いているのであってな・・・」
※警部、大失敗・・・さすがに魔法の発達した世界で科学の産物、写真はまずかった・・・
*「ああ、その女ならちょっと前にここにきてな・・・なぁ、マスター」
マスター「ええ、連れの女が在庫を空にするくらい飲んでいたのを覚えていますよ。」
ファイロ「在庫が空!?」
ファイロ(仲間がいるというのか・・・)
*「確か、イアペタスに行くとか言っていたよな?」
*「おお、そうそう。」
ファイロ「イアペタス!?」
マスター「イアペタスと言うのは・・・このエンセラダスの東に位置する大陸の名前だそうです。最も行く事は
 できませんがねぇ」
ファイロ「はぁ!?」
マスター「いや、と、言うのも・・・我々が外海を渡ったことがないからであってだな・・・」
*「いや、以前、ジェーナスとやらから外海を渡ってエンセラダスにやって来た連中がいたでは無いか」
*「確か、かなり変わった艦に乗ってやって来たのだったな・・・」
ファイロ「その艦は!?」
*「王都に保管してあるよ・・・研究、開発のためだとさ・・・」
ファイロ「つまり、見る事、触る事、使う事は・・・」
一同「出来ない。」
ケイン(ジェーンを探している!?・・・なんだかヤバイ雰囲気・・・こ、ここは退散か!?)
ファイロ「くそっ!これでは手が届かないということじゃないか!!」
*「なぁなぁ、それよりもこの絵、誰が描いたんだ?こいつぁすげぇ・・・絵画の歴史を・・・」
無視して酒場を出るファイロ
*「あ、待ってくれよ、旦那ぁ・・・」
ファイロ「外海を渡る・・・くそっ・・・」
*「困っているみたいですねぇ・・・」
ファイロ「何だ?あんた・・・」
レイ、登場
レイ「イアペタスまでジェーンさんを追っているそうじゃないですか。」
ファイロ「ああ、だが手詰まりだ・・・この世界じゃあ外海を渡る手段が無いそうじゃないか」
レイ「いえ、ありますよ・・・例えばジェーナスの科学の産物・・・」
ファイロ「それは王都の倉庫かどっかにある・・・」
レイ「もう一つ。魔法で飛んでいく」
ファイロ「何いぃ?」
レイ「どうですか?イアペタスまで送ってあげましょうか?」
ファイロ「折角だが、断る。第一お前が一体何者なのか分からんからな・・・」
レイ(気難しい人ですねぇ・・・)
レイ「あ、そうだ、ボク、ジェーンさんと旅したことあるん」
ファイロ「なんだと!?」
ものすごい形相で迫ってくる
レイ(すごい食いつき方だなぁ・・・)
ファイロ「よし、今すぐイアペタスへ行くぞ!!」
レイ「は・・・はい・・・」
レイ、ファイロに協力する目的は・・・!?


続

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