S.B.J.
FILE086 〜ジェーン探知機〜



天下一の怪盗、ジェーンを日々追う警部、ファイロ・・・今回はそんなファイロの災難のファイルである。
日本、東京
ファイロ「なんですかな?敷島牧志殿。こんな場所に私を呼び出して・・・」
牧志「フフフ、ついに完成したのだ!ジェーン探知機がな!」
一同「ジェーン探知機!?」
牧志「ま、性格には特定人物探知機なのだがな、そんなことはどうでもいい。」
警官「いや、どうでもいいことないです!」
牧志「あ〜〜、だから・・・」
警官「博士、これは一体どんなものなんですか!?」
牧志「読んで字の如く、ある特定の人物が今どこにいるかを探し当てる機械なのだ!どんな人物でもその人の
 顔や情報を入力すればたちどころに居場所がわかるという優れもの。ま、警部が使うことを前提としておる
 のでジェーン探知機と名づけておるんだ」
※ってか現代科学でそんなもの作れるのか!?
ファイロ「馬鹿馬鹿しい・・・」
牧志「ほう、ならば、ちょっとやってみるか!?」
カタカタカタッ
なにやらデータを入力する
ファイロ「何を探す気だか・・・」
牧志「フム、警部のペットのエナジェィは今警部の自宅のリビングのソファでくつろいでおるな」
ファイロ「なにぃ!?」
警官「警部、ペットを飼っているなんて初耳ですが・・・」
ファイロ「ええい。そんなことはどうでもいい!!」
牧志「当たりだろ?」
ファイロ「ああ・・・」
警官「ウッソ・・・」
牧志「フフフ・・・他には・・・」
ファイロ「待て待て、俺がやる・・・もしかしたら猫がそこにいることを始めから知っていたかもしれない
 からな・・・」
牧志「疑り深いな・・・アンタ」
ファイロ「国外逃亡してしまった婦女暴行殺人事件の犯人、マイルズ・ジェイソンは・・・」
顔情報や殺人履歴などを入力すると・・・
ファイロ「東京世田谷区の・・・直地に現場に急行せよ!」
一同「は、はいっ!」
ドダドダドダドダドダッ
警官一行全員で現場へと向かう
牧志「凄いだろ?」
ファイロ「まだアイツがそこにいるとは限らん・・・それには・・・俺はあまりこういうものには頼りたくは
 ないのだ・・・」
牧志「ふん・・・」
しばらくして形態がなる
てってれ〜ってってってってってて〜ってて〜てってってってってってって〜〜ててててん♪
※銭形マーチのつもり
ファイロ「ファイロだ。」
警官「警部!!捕まえましたよ!!マイルズ・ジェイソン!!きょとんとした顔してますよ!!このマシンは
 凄い!!ぜひ購入すべきです!」
ファイロ「何いぃ!?」
牧志「ハハハ!どうだ!!」
ファイロ「ぬうう・・・」
牧志「さ、本題のジェーンだが早速探知を・・・」
カタカタと情報を入力し、検索をかける・・・
BEEEP!!BEEEP!!
ファイロ「何だこの音!?」
牧志「そんなバカな!この世界のどこにも居ないだと?」
※当然です
ファイロ「ハッ!なぁにがジェーン探知機だ!大法螺吹きやがってこれじゃあジェーンとんちきじゃねえか!」
牧志「バカな・・・死んでいたりしない限り発見できるはず・・・ええい、なぜだ!?なぜ・・・なぜ!?」
ファイロ「下らん、俺は帰る」
牧志「ま、待ってくれ・・・今検索しなおしている状態だ・・・おかしい、おかしい・・・例えどんな変装を
 してやり過ごしていたとしても・・・まさか、あの顔が本当の顔じゃあない!?いや、しかし・・・顔が
 偽物でも他の情報からどこにいるのかたちどころに分かる・・・」
ブツブツ言いながら考えこんで居ると・・・
グオ〜〜〜ン、バチバチバチバチッ
ファイロ「・・・おい、火花出てるぞ」
牧志「何ぃ!?オーバーロード・・・ま、まさか・・・」
ファイロ「早く機械を止めろ!!」
牧志「ま、待て、ええと・・・」
カアアアッ
ヴゴオアアアアアッ
一同「ぐあああああああ?」
いきなりの轟音と閃光・・・一体何が起こったと言うのか!?


続

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