S.B.J.
FILE085 〜死の山事変始末〜



アブディル火山山頂で起きた世界滅亡危機・・・世界は滅亡せず、コンカーヴォが滅亡して事件は集結したの
だが・・・
*「で、お前等は一体何の目的で禁域。死の山へ向かったのだ!?」
ユラ「だからぁ、コンカーヴォを斃すためであって・・・」
*「何をわけのわからないことを・・・」
アブディル火山事変の重要参考人として火山の西に位置する帝都・カークソウルで事情聴取を受けているので
ある・・・
・
・・
・・・
レイ「じゃ、ボクはこの辺で」
フオッ
ジェーン「あ、ちょっと待ちなさい!!レイ!!」
レイ「あ〜〜、ジェーンさん、と、言うわけでしばらく偉大なる十字剣グランドクロス預けておきます
 から・・・なくしたりしないで下さいね?」
ジェーン「ふ〜〜ん・・・じゃ、売っ払うから魔王、神王にきつ〜〜〜く叱られてもらいなさいっ!」
レイ「あ・・・あははは・・・やだなぁ・・・もう・・・冗談ですって・・・」
*「とにかく、来い!!そこの4人!!」
ユラ「へいへい・・・」
何度も何度も事情聴取を受け・・・
*「はぁ・・・つまり、この世界に侵攻してきた異世界の神を・・・斃したぁ!?」
*「何をバカなことを・・・」
ジェーン「ああ、もう何で自滅しちゃうのよ!四聖神のやつぅ!!!」
レイ「まぁ、普通信じてもらえませんよね?まず第一に魔法すら・・・」
イオン「はぁ〜〜〜」
*「何をしておるのだ!?」
ババッ
一同「ははっ!カーク・ディル・サー・グラリオン皇帝!」
1人の漢の登場にみな、敬礼をして改まりながら話だす。
*「実はこの4人の者が死の山として恐れ多いアブディル火山を破壊した罪の疑いがある故このように尋問を
 行っているのであります!!」
カーク「アブディル火山の・・・破壊・・・か・・・」
*「はい。」
ふむふむと4人を見るカーク
カーク「お前たちはジェーナスの人間では無いな・・・」
ユラ「はぁ、まぁそうですが・・・」
イオン「エンセラダスの人間・・・です。」
※正確には異世界から迷い込んでエンセラダスに住んでいる人間・・・なのだが・・・
カーク「ほう、エンセラダスと言うと科学ではなく魔法の発達した国だと聞くが・・・」
*「皇帝?」
ユラ「うん。そうみたい、俺は使えないけど・・・」
カーク「・・・死の山破壊の容疑・・・?」
*「はっ、ですから・・・」
事細やかに一部始終を話す
カーク「・・・フム・・・釈放だ」
一同「は!?」
カーク「聞こえなかったのか!?釈放だ!この者たちを帰してあげよ!」
*「しかし・・・」
カーク「死の山が無くなる・・・と、言う事はその下にあるマグマを押さえつける蓋が無くなると言う事だ」
*「は・・・はぁ・・・」
カーク「どういうことか分かるか?」
*「・・・噴火!?」
カーク「ああ、大惨事となったであろう・・・当然帝都もその余波を受けたはずだ・・・ところがそんなことは
 起きなかった」
*「・・・そう言われてみれば・・・そうですね・・・」
レイ「まぁ、ジェーンさんがそうなることを恐れてマグマを強制冷却、固めちゃったんですからね。」
カーク「つまり、そういう事だ」
*「信じるのですか!?皇帝!」
カーク「死の山を破壊・・・器物損壊に値するが、それ以上にプラス面は大きい。噴火は未然に防がれ、
 何よりも死の山として恐れられている場所が無くなった。・・・」
*「はぁ・・・そうでありますが・・・」
カーク「釈放だ!以上!」
一同「はっ!ただいま!!」
・
・・
・・・
と、言う事で釈放される一行
ユラ「話のわかるオッサンでよかったな?」
イオン「お兄ちゃんこの国で一番偉い人だったんだよ・・・さっきのお方。」
ユラ「え?そうなの!?」
一同「あのねぇ・・・」
ジェーン「さて、エンセラダスへ帰りましょうか・・・」
イオン「そうだね。」
と、言うわけで一行はノールの箱舟でエンセラダスへと帰ることに・・・


END

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