S.B.J.
FILE039 〜久しぶりの仕事〜



もとの世界に戻ったジェーンのやることといえば・・・
警官「警部!ジェーンからの予告状です!」
ファイロ「来たか!!なんとある?」
警官「はい、『明日、金星の流した雫を貰い受けます ジェーン』・・・この明日っていつですかね?」
ファイロ「予告状が届いたのはいつだ?」
警官「は、ついさっき・・・えっと・・・3:50ごろですかね?」
ファイロ「ならば、その明日とは今日が終わってすぐ・・・つまり、明日の0:00だ!」
警官「おおお!!なるほど・・・」
ファイロ「エモノは・・・金星の流した雫・・・」
警官「金星といえば・・・ヴィーナスですかね?」
警官「しかし、ヴィーナスのつく宝石なんてありましたかね?」
ファイロ「金星・・・ヴィーナス・・・ローマではウェヌス・・・ギリシャではアフロディテ・・・」
一同「アフロディテの涙!!」
ファイロ「なるほど・・・法楠美術館の目玉・・・230カラットのイエローダイヤと言うわけか・・・」
警官「警部!そうと分かれば早速手配を!」
ファイロ「分かっている!!」
・
・・
・・・
そのころ・・・
レイ「お呼びでございましょうか?四魔貴族フォア・イビル様・・・」
*「ああ・・・ゼフィラの破壊・・・よくやった・・・」
*「だが、もう一方の・・・偉大なる十字剣グランドクロスの件はどうした?」
レイ「いやぁ・・・それなんですがねぇ・・・ジェーンさんと一緒にジェーンさんの世界にいっちゃったみたい
 でして・・・あはは・・・」
*「バカ者っ!」
レイ「ひっ・・・」
*「我々で管理すると決めたものを管理できないでどうする!!」
*「早々に奪い返せ!!」
レイ「いや、しかしですねぇ・・・」
*「・・・ジェーンのいる世界に行けない・・・そう言いたいのだな?レイよ・・・」
レイ「あ、・・・はい、アーウェルンクス様・・・」
*「・・・確かに・・・世界を越えることなど我等の力を持ってしても容易な事ではない・・・」
アーウェルンクス「いや、そうでも無いぞ・・・」
*「どういうことです!?」
アーウェルンクス「ならば、なぜサイコミュという人間はジェーンの存在を認識できたのだ?そして召喚出来た
 のだ?」
*「・・・そ、そう言われると・・・」
アーウェルンクス「ゼフィラの技術にあったではないか・・・」
レイ「時空間を繋げる技術・・・ですか?」
*「しかし、ゼフィラはもう無い・・・」
アーウェルンクス「カリプソ・・・ソールの森の南には・・・オモイカネの遺跡がある・・・」
*「そこが・・・何か?」
アーウェルンクス「サイコミュはそこでジェーンの存在を知ったのだ・・・」
*「つまり、そこが・・・」
レイ「この世界とジェーンさんの世界とを結ぶゲート・・・」
アーウェルンクス「そうだ・・・」
レイ「分かりました。では、早速」
アーウェルンクス「任せたぞ・・・レイ・・・」
レイ「はっ・・・」
ギュルンッ
そして、レイはオモイカネの遺跡へと急ぐ・・・
一方・・・ジェーンはと言うと・・・
ジェーン「・・・あら?これは・・・」
偉大なる十字剣グランドクロス・・・
ジェーン「・・・どうしようか・・・さすがにこんなモノを持ち歩いて盗み仕事は出来ないし・・・
 ・・・アジトに置いておこう♪」
法楠美術館
ファイロ「いいか!いかなるときでも複数で行動しろ!単独で行動するな!ジェーンが潜り込んでいる・・・と
 いう可能性もある・・・そこで!出発の際に配った合言葉だ!それを忘れるな!」
一同「はっ!!」
ファイロ「現在11:45・・・犯行時刻まであと15分・・・気を抜くな!!」
一同「はっ!!」
その天井裏では・・・
ジェーン(うっは〜〜、気合入れてるね〜〜警部・・・)
ジェーン「・・・でも、最後に笑うのは私だよ・・・ふふ・・・」
ジェーンの久しぶりの仕事・・・ファイロはそれを阻止することができるのだろうか!?


続

前の話へ 戻る 次の話へ