S.B.J.
FILE033 〜ゼフィラ特急便〜



ノールの箱舟を求めて一行はクラミツハの遺跡へと逆戻り・・・と、そこには4つの道が立ちはだかっていた。
ダマスクス「確かにそうですね。その論理なんたらとやらはジェーンさんやイオンさんなどの私達の世界、
 つまり、魔法の発達した世界では考えられない事です。」
レイ「いえ、そうとも限りませんよ。」
ミー「どういうこと?レイ?」
レイ「はるか昔・・・ゼフィラが栄えていた頃、時と空間を繋ぐ魔法が完成していたらしいですし。」
ユラ「時と空間を繋ぐ!?」
イオン「それって・・・ワープみたいな感じ」
レイ「ま、そうですね。」
ジェーン「・・・なるほど、時と空間を移動できる手段があるとするならば、科学の発達した世界の知識を
 持っていても不思議じゃないわね。」
ユラ「なぁ、どうでもいいから早く行こうぜ」
ジェーン「ってアンタは理解する事を放棄してるわね・・・」
レイ「ま、そうですねぇ、とっとと行きましょうか・・・」
と、言うわけで、一行は00の道を進む。
ダマスクス「しかし、ジェーンさんやイオンさんがいなかったら絶対にトラップにかかる人がいますね・・・」
ジェーン「・・・本当に・・・世界の危機のために作った艦なの?」
レイ「さぁ?」
イオン「あ、見てみて・・・あれ・・・」
道の奥には・・・1隻の艦が保管してあった・・・
ユラ「これが・・・ノールの箱舟?」
ダマスクス「・・・でしょうねぇ・・・」
ミー「・・・乗り込むわよ。」
タタタッ
その内装は・・・
ジェーン「何・・・これ!」
イオン「わ〜〜すごい!豪華客船の中みたい・・・」
ミー「何?この真っ黒いガラスの板?」
コンコンとディスプレイを叩く
ジェーン「・・・科学の発達した世界へ行き来できたってのは本当みたいね・・・」
それは・・・魔法と科学の技術を融合させて作ったと思しき艦・・・
ジェーン「さて、動かすわよ・・・」
鍵を回してエンジンを自動
ヴオオオオオオオッ
パパパパッ
一同「ななな・・・何!?」
エンジンの回転と供に揺れ動く艦、そしてディスプレイが光る
ジェーン「・・・なるほど・・・このシステムはこうだから・・・」
カタカタカタッ
ダマスクス「・・・ジェーンさん!?」
レイ「・・・どうやら、この艦は科学の発達した世界の人向けに造ってあるみたいですねぇ」
イオン「・・・ジェーンさん?どう?」
ジェーン「うん、いけるよ。燃料は・・・魔力・・・みたいねぇ・・・」
ヴオオオオ〜〜〜〜ン
ジェーン「目標はゼフィラ・・・サイコミュの元へ一直線よ!」
ドッ
一同「うわあああ!?」
加速の衝撃に飛ばされる一行・・・(ジェーン、イオン除く)そして、ノールの箱舟に乗り一行はゼフィラを
目指す・・・
一方・・・ゼフィラでは・・・
サイコミュ「・・・」
リーサル「ヤツら・・・来ると思うか?」
サイコミュ「・・・来る・・・あいつらは私を止めに必ず来る・・・」
リーサル「魔族・・・か・・・あの野郎・・・今度あったらぶっ殺す!」
サイコミュ「・・・物理攻撃は通じないぞ・・・」
リーサル「分かってる・・・だからこそ・・・この魔剣を借りるぜ・・・」
それは・・・サイコミュがハーデンを突き刺したオリハルコンの剣
サイコミュ「・・・よかろう・・・ヴォーダブレード・・・お前にやろう・・・」
ドゴオオオオッ
ユラ「ジェジェジェ・・ジェーン・・・お前の世界の乗り物もこんなにキツイのか!?」
ジェーン「んな・・・わけないでしょ・・・この艦・・・スピード出過ぎよぉ!」
ダマスクス「ぐぐぐぐ・・・シ・・・ルビアさん・・・大丈夫・・・ですかあ!?」
シルビア「・・・」
レイ「見えてきました・・・ゼフィラですよお!!」
ジェーン「ブレーキは・・・これね!」
キキキキキキキィイ〜〜〜〜〜
けたたましいブレーキ音が鳴り響く
ノールの箱舟・・・スピードの出しすぎには要注意だ!


続

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