S.B.J.
FILE032 〜ノールの箱舟!〜



ジェーンも無事奪還し、一行はサイコミュを止めるべくゼフィラを目指すのだが・・・
ルーデンス雪原
ユラ「寒ぃ・・・」
ジェーン「で、ノールの箱舟って・・・何?」
シルビア「・・・海陸両用艦。」
ジェーン「・・・」
レイ「詳しく説明しましょう。ノールの箱舟とは古の魔導師、ノール・サウザンドが作り上げた陸海両用艦で
 あり、彼はいずれ来る世界の危機に備えてその艦を作ったと言われています。」
ジェーン「いずれ来る世界の危機に備えてねぇ・・・」
ダマスクス「でも、危機が来る前に死んじゃったんでしょ?」
レイ「そうですよ。それ以後も危機という危機は訪れませんでしたしね・・・」
イオン「なんでそんなもの作ったんだろうねぇ?」
ミー「知らないわ・・・そんなこと。」
そんなことを言いつつ辿り着いたクラミツハの遺跡
ミー「レイ、私が以前調べたときには艦なんて見当たらなかったけど・・・」
ユラ「おいおい、ここまで来て実はありませんでしたなんてオチだったらさすがに・・・」
レイ「ええ、隠してありますからね。簡単に見つける事は出来ません。」
ジェーン「・・・世界の危機の為に作った艦が簡単に見つからないんじゃあ意味が無いんじゃないの?」
ミー「・・・確かに・・・」
レイ「こっちです。」
入り口から遠ざかっていくレイ
イオン「ちょっと、レイさん・・・どこへ?」
レイ「ですから、ノールの箱舟の格納庫ですよ・・・」
ユラ「・・・ヤベェ・・・寒さで眼が・・・」
イオン「大丈夫?お兄ちゃん?」
入り口から歩く事約10分・・・
シルビア「ここって・・・」
ダマスクス「遺跡の裏側ですね。」
レイ「吹雪によって凍り付いてしまっていますが、ここが入り口です。」
ジェーン「じゃ、いっくよ〜〜〜イラプションンヴァ」
ドゴアッ
凄まじい熱量の火の玉が氷を溶かす
ユラ「おっし、早速」
ジェーン「あ・・・待って」
時既に遅し
ユラ「熱ぃいいい!!!」
扉に触れた瞬間火傷するユラ
レイ「まぁ、炎で燃やしたんだから当然ですよね・・・」
イオン「リムーブキュアー」
早速回復
ユラ「ふぃ〜〜・・・アブネェ・・・気をつけろよ、イオン」
イオン「うん。」
一行は格納庫の中へ・・・
レイ「・・・おや?道が分かれていますね・・・」
4つの道がある・・・
シルビア「・・・おそらく3つはトラップ・・・」
ジェーン「・・・本当に世界の危機のために作った艦なの!いや、仮にそうだとしても世界の危機ってな時に
 パニクってたらとラップにある道にだって進むでしょうに!」
ミー「・・・そうよねぇ・・・」
ユラ「で、どうするんだ?」
イオン「あ、それぞれの道の上に何か書いてあるよ・・・」
ジェーン「ん〜〜〜、右から『00』、『01』、『10』、『11』・・・」
ユラ「なんのこっちゃ!?」
ジェーン(ノール・・・ノール・・・N・O・R・・・ノア・・・まさか・・・)
ジェーン「・・・00の道?」
ユラ「え?何で?」
ジェーン「多分説明してもわからないと思うわ。」
ミー「それは聞き捨てなら無いわね。」
ジェーン「・・・論理和とか論理積の話になるんだけど」
一同「ロンリワ?ロンリセキ!?」
ユラ「それは食い物か?」
イオン「あ、知ってる。・・・アンドとかオアってのでしょう?・・・でも、それとこれとどういう関係がある
 の?」
ジェーン「ノールの綴りって・・・」
シルビア「N、O、R・・・」
ジェーン「やっぱり・・・」
イオン「NOR・・・ノア・・・?オアの否定・・・?ってことは・・・『00』が真、それ以外は全て偽!」
ジェーン「そういうこと。」
イオン「・・・でも、それって・・・魔法が発達したこの世界では発生しないんじゃないの?」
ジェーン「・・・それは・・・」
はたして、00の道の奥には本当に艦があるのか!?だとすれば一体、どうやって論理演算を導き出したの
か!?


続

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