S.B.J.
FILE027 〜負けられぬ闘い〜



クラミツハ遺跡で始まった激闘、ユラとイオンはリーサル、ミーとダマスクスはデュラク、そして、ジェーンは
フィーと闘っていた・・・
フィー「・・・行くわよ!」
ジェーン「・・・来なさい!!」
フィー「ライジングサン」
ズアウッ
巨大な炎の弾を発動させてジェーンを焼き尽くそうとする
ジェーン「バーニングブレード」
ズバアアッ
フィー「なっ!?」
炎を集めて作った刃でライジングサンの炎を斬り裂きつつ吸収、さらにフィーに斬りかかる
ドズンッ
フィー「くっ・・・強い・・・」
ジェーン「躱された・・・」
フィー「バーニングブレード」
ゴウンッ
フィーも炎を集めて刃を作り、ジェーンに斬りかかる
ジェーン「くっ」
バヂバヂバヂバヂッ
そして激しい鍔迫り合いが繰り広げられる
フィー「魔力がこっちを上回っていても剣の腕はこっちが上なのよ!!」
ジェーン「さぁて、それはどうかしら!?」
バシュアッギュインッ
フィー「ぐうっ!?なっ・・・」
フィーの隙を突いて斬りかかる
ジェーン「私はねぇ・・・怪盗だから職業柄剣も使えないとやっていけないのよ!フィー・・・これ以上の
 闘いは無意味よ・・・大人しく負けを認めてちょうだい」
フィー「・・・断る!!!それだけは絶対に!私はねぇ・・・あなたがどんな心境で闘っているかは知らない
 けど・・・私は・・・私は・・・故郷の再建のために闘っているの!!だから・・・負けることが出来ない
 のよ!!」
ジェーン「故郷再建!?」
フィー「そうよ・・・5年前・・・伝染病で滅びた村・・・ソルアスピ・・・私以外の全ての人は死んだ・・・
 でも、私は再建する・・・そこが私の唯一の故郷であり・・・ハーデン様が唯一認めてくれた場所だから!」
ジェーン「フィー・・・」
フィー「だから、私は負けない!!絶対に!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴッ
フィーの気迫はジェーンを上回った・・・両者の闘いは互角だ!
ジェーン「くっ・・・フィー・・・」
ギインッガギッバチンッ
バーニングブレードが激しくぶつかり合う
フィー「はああああ!!!」
ザンッズバアッ
ジェーン「くうっ・・・」
回避しつつも圧されるジェーン
フィー「イラプションノヴァ」
ドドドドドッ
凄まじい熱量の炎の弾を無数に放つ
ジェーン「くっ」
バヒュアッ
とっさに銃弾を投げつける
BOMB!!BOMB!!BOMB!!BOMB!!BOMB!!
フィー「何!?」
撃ったのではなく投げつけた、つまり、火薬の作用によってイラプションノヴァは爆発する
ジェーン「こっちだって、負けられないの!!私が・・・元の世界に帰るために!」
ガギンッ
そして、組み合う
フィー、ジェーン「はああああああああ!!」
※ってかその炎で他の銃弾に引火しないんか!?
フィー「ファイアーウォール」
ゴアアアアッ
ジェーン「くっ!?」
ジェーンの周りを炎の壁が覆う
フィー「終わりよ!ジェーン!」
ジェーン「いいえ、終わるのはあなたよ!」
フィー「戯言をおお!!!」
ズバアッ
炎の壁ごとジェーンを斬り裂くと同時にジェーンは銃のマガジンをフィーの切っ先に向けて投げつける
BOOOOOOOOOMB!!
フィー「くっ・・・何!?」
ジェーン「ごめんなさい、フィー・・・ヘルグレイシャー」
ゴガアアアッ
フィー「ぐあああああ!?」
流れる水のように氷をフィーに放ちフィーの手足を氷付けにする。
フィー「ぐ・・・く・・・」
ジェーン「もう、動けないでしょ・・・?フィー・・・あなたの故郷を再建したいという気持ちも分からなくも
 ない・・・けど・・・そのために他の誰かを傷つけることは許されないと思うの・・・絶対に・・・」
フィー「く・・・くおおおお!!!!」
フィー、ついに落ちる・・・
ハーデン四天王(3人)を撃破した一行・・・果たして・・・次に来るのは・・・!?


続

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