S.B.J.
FILE016 〜偉大なる十字剣グランドクロス



ラスカットの遺跡に時の皇帝の作った剣が眠る・・・その遺跡は血の涙ブラッディ・ティアーに占拠されて
いるのだが、そこを強行突破した人物がいるという・・・それは・・・
ラスカット遺跡の近く
ジェーン「あれは・・・」
ユラ「サイコミュぅうう!!」
紛れも無く、サイコミュ・・・
サイコミュ「・・・ブラストガイア」
ドゴアアアアッ
*「ぐおおあああ!?」
竜巻の威力で舞い上がった小石が血の涙ブラッディ・ティアーの組織員を襲う
ジェーン「抑えて!ユラ」
イオン「そうだよ、お兄ちゃん」
ユラ「ぐっ・・・」
*「ねぇ、あなたたち・・・もサイコミュを追っているの?」
と、声がかかる
ジェーン「へ!?」
ダマスクス「あなたは・・・永久氷湖でナゾの研究をしていた・・・」
*「失礼ね!私は神学者として古の王都を研究していただけよ!・・・それよりも、サイコミュを追っている
 のか聞いているの!」
ユラ「当たり前だ!」
*「そう・・・私は・・・ミー、ミー・ハリード・・・折角だから同行させてもらうわ」
ユラ「お、おい・・・」
イオン「よろしくね、ミーさん」
ミー「ええ、早いところ行きましょう。ハーデン四天王がやってくると厄介だわ・・・」
ジェーン「それもそうね・・・」
と、言うわけで足早に遺跡の中へ・・・
・
・・
・・・
ミー「この遺跡はライドバ・ラダムの遺跡・・・ゴッシュが自ら偉大なる十字剣グランドクロスを封印した
 遺跡よ」
ジェーン「封印?皇帝自らが・・・?」
ダマスクス「何故ですか!?」
ミー「皇帝の良心とでもいいますか・・・」
ユラ「親に逆らえなかったんだな・・・」
ジェーン「そりゃ良心じゃなくって両親だぁあ!!」
ゴガンッ
ツッコミ炸裂
ミー「バカやってないで話続けるわよ」
ジェーン「・・・」
ミー「皇帝は途中で気付いたのよ・・・魔王の力を手にする事がどれほど危険なことであるかを・・・」
ダマスクス「・・・なるほど・・・」
ミー「アーウェルンクスの力は人間には強すぎた・・・かつてのエンセラダスの王都でありゴッシュが作り
 上げた都・・・ゼフィラを一夜で滅ぼしたのよ・・・」
ダマスクス「ゼフィラ・・・永久氷湖と並んで称される謎の1つですね・・・」
ユラ「俺、知らねぇぞ」
イオン「お兄ちゃんの場合はきっと忘れているんだってば」
ユラ「・・・そんなことよりもだ・・・サイコミュのヤロウはどこに行ったんだ!!」
シルビア「・・・高みの見物」
ダマスクス「それは・・・もしや・・・」
ジェーン「真っ先に遺跡に入ったと見せかけて、私達に先に進んでおいしいとこ取りってこと?・・・」
ダマスクス「そういうことになりますね。」
ユラ「おいおい、そういうことになりますねって・・・」
イオン「ね、ねぇ・・・そんなことよりもどんどん熱くなってない?」
ユラ「・・・確かにな・・・」
ジェーン「これは本当に罠があるわよ・・・」
ダマスクス「いや・・・罠というよりは・・・」
ゴオオオオッ
その先に居たのは・・・炎を吐くドラゴン
ジェーン「ガードってわけ!?」
*「偉大なる十字剣グランドクロスは永遠の眠りについている・・・何人もそれを侵す事は出来ぬ」
ユラ「喋れるのか?だったら話は・・・」
ジェーン「いや、早くもなんともないから・・・」
*「魔王の力は全てを滅ぼす・・・立ち去るがいい・・・」
ダマスクス「そうは言っても師匠先生は何をするか分からないんです・・・ご忠告はありがたいですが
 ・・・偉大なる十字剣グランドクロス師匠先生に渡すわけにはいかないんです」
ユラ「おいおい!」
*「ほう・・・?つまり、それは悪しき者から偉大なる十字剣グランドクロスを守る為に私を斃すという事か!?面白い」
ユラ「いや、面白くもなんとも無いって・・・」
サイコミュ、血の涙ブラッディ・ティアー、ジェーン一行・・・偉大なる十字剣グランドクロスを手にするのは・・・誰だ!?


続

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