S.B.J.
FILE016 〜禁断の錬金術師アルケミスト



サイコミュとの戦いで刀が折れてしまったユラ、新たな刀を求めて一行は頑固一徹で有名なマルス鍛冶屋を
訪れる。
マルス鍛冶屋
ユラ「で、来たはいいけどさ・・・」
シルビア「ルイノさん?」
ルイノ「フン、シルビアかい?」
ジェーン「・・・何か喧嘩腰なんですが・・・」
シルビア「刀を1つ打ってほしいんですが」
ルイノ「断る」
ユラ「ほらね!」
ダマスクス「・・・僕の出番ですね。」
ユラ「はい!?」
そう言って前に出るダマスクス
ダマスクス「いやぁ、驚きましたよ。まさかあなたが鍛冶屋を営んでいるなんてね・・・マルス・ノアさん
 ・・・いえ、現在はルイノ・マッコイですか」
ルイノ「キサマ!酒仙の・・・」
ユラ「マルス・ノア!?」
シルビア「・・・3年前、錬金術アルケミーで人間を作り出したことから禁断の錬金術師アルケミスト
 の2つ名を贈られた伝説の錬金術師アルケミスト・・・」
ジェーン「人間を・・・作り上げた!?」
ダマスクス「まさか本名を堂々と看板に掲げて営業していらっしゃったとは・・・もし教会に知れてしまったら
 もう2度とここにはいられませんよねぇ?」
ルイノ「やめろ!!やめてくれ!!」
ジェーン(思いっきり脅迫じゃないの!)
ルイノ「・・・分かった・・・刀を打ってやる!」
イオン「良かったね、お兄ちゃん」
ユラ「おう!」
ルイノ「どんな刀を打ってほしい?」
ユラ「そうだな・・・オリハルコンさえ叩き割れるようなヤツを頼む」
ルイノ「ムチャを言うな・・・」
ジェーン「そうよ、オリハルコンを叩き割るのは武器じゃなくて技よ!」
ルイノ「ほう、いいこと言うじゃねぇか」
ユラ「ぐっ・・・」
ジェーン「いくら仇だからって逆上していちゃあ斬れるものも斬れないでしょ?ユラ」
ユラ「・・・くそっ!」
ダマスクス「オリハルコンを練成するのはさすがに骨ですので、ミスリルで刀を作ると言うのは?」
ユラ「ミスマル!?」
※そいつぁナデシコの艦長だ!
ダマスクス「魔法銀ですよ、オリハルコンには劣りますが、魔力を込められるので、オリハルコンとタメを
 張ることも可能です。」
ユラ「ふ〜〜ん、ま、いいや・・・どうでも」
ジェーン「あっさりと理解放棄したわね・・・」
イオン「うん。」
ルイノ「ぬん!」
グオンッ
ミスリルから刀を練成する。
ユラ「スゲェな・・・あっという間に・・・」
ルイノ「特別作品、ダーナだ・・・持っていけ・・・」
ユラ「おし!」
と、言うわけでルイノからダーナを入手した一行は・・・
イオン「刀も手に入ったし、ラスカットへ行こうか?」
ユラ「おうよ!任せとけ!」
当初の目的(?)だったラスカットへと足を運ぶ
ダマスクス「ルイノさん、また来ますね」
ルイノ「・・・カンベン・・・」
・
・・
・・・
マルス鍛冶屋から南に行くと、すぐそこには・・・
ジェーン「何・・・これ?」
凍った湖と河
シルビア「氷銀河と永久氷湖・・・何かしらの魔力が込められており、太陽の熱ですら溶かす事は叶わない
 という・・・」
ダマスクス「一説によると氷の精霊がここに棲んでいる・・・との情報もあります。」
ジェーン「炎、水と来て次は氷・・・」
イオン「あ〜〜、そうだよね。炎のインセンディオと水のアクアティコにはもう逢ったんだよね。」
ダマスクス「え!?」
驚いていると・・・
*「ちょっと、うるさいよ!アンタラ!」
白衣を着こなした1人の女性が割り込んでくる
イオン「あ、ごめんなさい・・・」
*「今大事な研究の真っ最中なんだから、静かにしてよね!」
ユラ「静かにしないとできないことなのか?」
*「いえ、全然」
ユラ「おい!」
ジェーン「で、何の研究をしているんですか?」
*「教えない!」
ユラ「・・・あのなぁ・・・」
ダマスクス「ま、研究の邪魔をするわけにもいきませんし、ラスカットへ行きましょう。」
シルビア「・・・そうね・・・」


続

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