S.B.J.
FILE014 〜仇敵の錬金術師アルケミスト



元の世界に戻る為の手掛りを求めて、ジェーン一行はついに王都エンケラウにたどり着いた。そして、そこで
あの男と再会したのであった・・・
ダマスクス「朝ですよ〜〜〜」
ジェーン「・・・頼むから大きな声出さないで・・・」
イオン「お兄ちゃん、朝だよ〜〜」
ユラ「・・・ううう・・・頭が・・・」
ダマスクス「なんですか?あれしきのお酒で2日酔いなんてみっともないですね・・・」
ジェーン「あれしきのお酒って・・・」
昨夜は飲みすぎた・・・いや、『飲まされすぎた』と言う方が正しいであろう・・・ダマスクスとイオンは
あれからず〜〜っと酒を飲み、ユラはダマスクスと間違いが起こったら大変だとか言ってイオンに付き添って
飲め無い酒を飲み・・・私は私でダマスクスに乗せられて・・・
ダマスクス「仕方ないですね・・・蜆の味噌汁でも作ってもらいますか・・・」
・
・・
・・・
気分が良くなったのは昼頃であった・・・
ユラ「さて、今日はどうするんだっけ?」
ジェーン「だからラスカットへ行って・・・」
イオン「早速行こうよ・・・」
ジェーン「そうね、いつまでも酒場に居るわけにもいかないし・・・」
それは・・・その時に起こった・・・
ふらっと酒場に入ってきた・・・眼鏡をかけた白髪の老人
ユラ「サ・・・サイコミュゥウウ!!!」
ドッ
一足飛びにかかる由良
ジェーン「ユラ!?」
イオン「お兄ちゃん!!」
ダマスクス「え!?今何て・・・」
ガキンッ
組み合う2人
ユラ「サイコミュ!!!キサマぁああ!!」
サイコミュ「・・・ほう・・・誰かと思えばあの時の・・・」
ユラ「キサマ!!!絶対に許さん!!ぶっ殺す!!秘奥剣!サンライト・クロー!」
ドドドッ
瞬時に3回斬りかかる高速の剣・・・
バキンッ
ユラ「な・・・に!?」
その技も虚しくユラの剣が砕かれる
サイコミュ「そんな腕では私を討てん・・・」
グオッ
刀を振りかぶる
ユラ「・・・」
ジェーン「ユラ、下がって・・・バーニングブレード」
ドオッ
炎を集めて刃を作り上げ、そのままサイコミュに斬りかかる
サイコミュ「むっ?」
ジュアッ
サイコミュの剣と組み合ったとたんに炎が掻き消されていく
イオン「炎が・・・消えた!?」
ジェーン「何!?」
ダマスクス「師匠先生・・・」
イオン「え!?」
サイコミュ「・・・ダマスクスか・・・」
ダマスクス「・・・探しましたよ・・・師匠先生・・・なぜ・・・研究所を・・・いや、なぜ研究データごと施設
 を破壊して去っていったんです!?」
サイコミュ「・・・お前の知るところではない・・・」
ダマスクス「師匠先生・・・」
クルッ
ジェーンを見つめ
サイコミュ「そうか・・・お前が・・・ジェーンか・・・」
ジェーン「え!?」
ヴオンッ
イオン「消える・・・!?」
ユラ「ま・・・待て!!」
サイコミュはその場から消えてしまった・・・
ジェーン「何?アイツ・・・」
ダマスクス「おそらく、師匠先生の持っていた剣は高純度のオリハルコン製の剣・・・ならば、ユラの剣が砕かれ
 たこともジェーンの魔法が防がれたことも納得できます」
イオン「お兄ちゃん・・・」
ジェーン「ねぇ、一体何があったの!?」
ダマスクス「しかし・・・なぜ師匠先生はジェーンのことを・・・?」
ジェーン「そんなの・・・分からないわよ・・・」
ジェーン(でも・・・私が・・・ここにくるときに聞いた声・・・アレが・・・サイコミュの声と・・・似て
 いた・・・まさか・・・でも・・・)
ダマスクス「あ・・・」
ジェーン「何?」
そこには・・・シルビアが立っていた
ジェーン「シルビア?」
ダマスクス「可憐だ・・・」
ジェーン「はい!?」
シルビア「・・・」
怒涛の展開・・・ジェーン、ユラ、ダマスクスとサイコミュ・・・その接点とはなんなのか!?そして、一行が
集まったのは偶然ではないのか!?


続

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