S.B.J.
FILE010 〜迷える妹偏愛者シスコン



方向音痴なユラを心配し、ジェーンが付き添いつつライリンハルト山脈まで旅をすることになったのだが・・・
波乱万丈な旅の予感
ヴルム
ジェーン「・・・さて、行きます・・・」
ユラ「Zzzzzz・・・」
ジェーン「とっとと起きんかい!!」
ドバオンッ
威力を抑えてフレアブリット
※フレアブリットしか使えないってなわけじゃないですよ。一番使いやすい魔法だからですよ。
ユラ「ナイスだ!」
ガクリッ
ジェーン「いつまでもダウンしてないでさっさと行くわよ!また昨日みたいに登れなくなっても知らないわよ」
ユラ「OK!」
気を取り直してライリンハルト山脈へと向かう
ジェーン「・・・なんだか焦げ臭いわね・・・」
*「ええ、実は昨夜、強行突破した馬鹿者がいたらしいんですよ・・・」
ジェーン「はぁ・・・なるほど。」
*「きっとライリンハルトに眠る数多の霊に取り殺されていますよ」
ジェーン、ユラ「なんで?」
ジェーン「ってアンタこの世界の住人だから知っているでしょうに!!」
*「ここ、ライリンハルト山にはデッドレイクっていう湖があるんだけどね、そこが自殺の名所なんだよ。
 ま、登山許可証がいるのもむやみやたらと自殺されるのを防ぐっていう目的もあるんだよね。」
※自殺志願者は特殊な波動を持っているらしのですぐに分かるらしい。
ジェーン「自殺の名所!?」
*「ええ、最初は澄んだ蒼さを誇っていたその湖も・・・次第に赤黒く・・・今では真っ黒な湖になり、底に
 たまった死体の不敗臭がひどくてね・・・」
ジェーン「はぁ・・・」
*「山頂にはウルズっていう聖なる結界を張った街っていうか、まぁ集落があってね。」
ユラ「おう、それそれ!ウルズってなところに用事があるのよ!」
ジェーン「とにかく、行きましょうか・・・」
と、言うわけで早速ライリンハルト山を登り始める
ユラ「なぁ・・・」
ジェーン「何?」
ユラ「昨日の夜にライリンハルトに挑んだ馬鹿者って誰だろうな?」
ジェーン「・・・あいつじゃなけりゃいいけどね・・・」
ユラ「あいつ?」
※無論ケインのことです。
ジェーン「あの馬鹿ならこんなことしそうだし・・・」
プ〜〜ン
ジェーン「うっぷ・・・なに?この臭い」
ユラ「デッドレイクの死臭!?」
ジェーン「ヤな臭い・・・」
死臭はどんどん酷くなる・・・それはデッドレイクに近づいているという証拠に他ならない。
ユラ「はぁ・・・はぁ・・・もうさっきから3時間は歩いてないか?」
ジェーン「まだたったの30分よ」
ユラ「マジ!?・・・くそっ!死臭が俺の感覚を狂わせているんだな・・・」
※そうか!?
・
・・
・・・
と、言うわけで歩く事3時間・・・ついにウルズへとたどり着いた
ジェーン「はぁ〜〜〜すがすがしいわね〜〜、聖なる結界を張ってあるってのは本当みたいね。」
ユラ「じゃ、俺はここで」
ジェーン「あ、そう・・・じゃね。」
数分後
ユラ「なぁ、ジェーン」
ジェーン「何?」
ユラ「酒場ってどこだと思う!?」
ジェーン「んなっ・・・どうしたら迷えるんだぁあああ!!」
※看板が立っているはずです。
怒りを抑えつつ酒場へ・・・
*「いよぉ!そこのお嬢さん!!どうだい?俺と・・・」
ジェーン「この声・・・」
*「ちょ、やめてください」
ユラ「この声!!」
ジェーン「ケイン!!!」
ケイン「ジェーン!!見つけたぞ!!今日こそキサマを・・・」
ユラ「秘剣、モータル・ブロウ」
ドゴスバキャアアッ
ケイン「ゴハアアッ!!?」
イキナリ十字の剣閃が飛び、ケインが吹き飛ぶ
ジェーン「ユラ・・・?」
ユラ「大丈夫か?イオン、怪我はないか!?」
ダダッ
そして真っ先に駆けつける
ジェーン「・・・恋人?」
イオン「うん、大丈夫だよ、お兄ちゃん♪」
ジェーン「じゃないし!!」
驚愕の真実!?ユラはシスコンだった!?


続

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