S.B.J.
FILE004 〜迷える旅路 後編〜



アクアティコの棲む湖にフェイタル・ブロウを放ち、アクアティコの怒りを買ったユラ、そんな彼を救ったの
は炎の精霊、インセンディオであった。
アクアティコ「魔法の発展していない世界!?」
インセンディオ「ああ、そうだ、もし彼女の世界でも魔法が発達していたとすれば彼女は屈指の魔導師となり
 えたかもしれない」
アクアティコ(・・・気のせいか・・・私ははるか昔に彼女と同じような魔力波動を感じた事がある・・・
 いや、まさかな・・・)
インセンディオ「まだ帰れないでいるようだな」
ジェーン「そ、王都に行けば何か手掛りがあるんじゃないかって思って今はそれを目指しているわけ。」
インセンディオ「王都・・・エンケラウか・・・」
ジェーン「そっちは?今でもケインが森林破壊に来てる?」
インセンディオ「いや、彼が言うには『俺の最大のライバルはジェーン!あの女を斃す為に俺はこの森を出る』
 と、言い出してな・・・それから来てはいない」
ジェーン「・・・迷惑な話だわ・・・」
ユラ「なぁなぁ、ケインって誰だ?」
ジェーン「アンタがさっき斃した男よ!」
ユラ「ああ、あいつかぁ・・・」
アクアティコ「・・・さらばだ!ジェーンよ・・・お前が元の世界に帰れることを祈っているぞ・・・」
ジェーン「ありがとう。」
インセンディオ「では、私も、これで」
ギュオアンッ
突風と供に2人の精霊は消える
ユラ「さて、じゃ、行きますか!」
ジェーン「そうね・・・てかお願いだから手当たり次第に技を放たないで」
ユラ「あ〜〜、分かった。分かった・・・」
・
・・
・・・
そんなことでついたヴルム
ユラ「な〜な〜」
ジェーン「今度は何?」
ユラ「何でライリンハルトに登らないの?」
ジェーン「ヴルムここで登山許可証がいるの!!」
ユラ「あ、そうなんだ」
ジェーン「ってなんで異世界から来た私のほうがこっちの世界にいるアンタよりも詳しいのよ!!」
ユラ「いや、俺も・・・」
ジェーン「へ?あなたもこの世界の人間じゃないの?」
ユラ「祖父さんがエルフだからクォーターエルフなんだ」
ジェーン「なんの関係があるんだぁああ!!!」
ドバシコォオオン!!
ジェーン「あ・・・」
ついフレアブリットが炸裂
ユラ「た〜〜まや〜〜〜」
キラ〜〜ン
ジェーン「・・・」
ユラが戻ってくるのを待って(助けに行かなかったんかい!?)登山許可証を貰いに行く。
*「あ〜〜、今から登山するってのかい?」
ジェーン「へ?何か問題でも?」
*「ライリンハルト山はゴーストとか出るんだよ・・・特に夜は・・・」
ユラが方向音痴だったため、合流できたのは日が暮れてから・・・
ジェーン「・・・じゃ、明日・・・ってことで・・・」
*「はいはい。2人でよろしいんですよね?」
ジェーン「ええ、そうよ。」
*「1200ソーサルになります。」
ジェーン「1200ソーサルっと・・・」
チャリ〜〜ン
※盗んだ金ではなく、盗んだ宝石を売った金です。(似たようなモンやん!)
宿を手配して、ゆっくりと休む事に・・・
ジェーン「・・・そう言えば、あのユラって男・・・ライリンハルトに何の用なのかしら?・・・ま、いっか
 ・・・むやみに詮索するものでもないし・・・」
そのころのケインは・・・
ケイン「うおおおお!!!センディングウルフ」
ドゴアアアアアッ
*「ギョアアアアアアア!?」
1人夜のライリンハルト山を進んでいた(登山許可証無しで・・・)
ケイン「クソッ!魔力がもたねぇぞ!一体なんでったってこんなにゴーストが多いんだ!!」
ドゴンッバゴンッ
ヴルムでは・・・
*「愚かな・・・夜のライリンハルトに挑むとは・・・馬鹿なヤツもいるものだ・・・しかもあのように魔法
 を乱発しては、ライリンハルトに眠る霊も起きずにはいられまい・・・」
果たして、ライリンハルトには一体何があるのか!?


続

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