S.B.J.
FILE008 〜迷える旅路 前編〜



アルクネ湖で出会ったヘンなヤツ、ユラ・・・2人の出会いは全ての始まりだった・・・!?
ユラ「あ、ねぇ、ライリンハルト山脈にはどうすればいけるのかな?」
ジェーン「・・・ってアンタが今まで歩いてきた道を戻ればたどり着けると思うんですが」
ユラ「へぇ、そうなんだ・・・」
ジェーン「・・・はぁ・・・とりあえず、行きましょうか・・・」
ユラ「うん、そうだね、俺には分かる!君には旅の伴侶が必要だ!」
ジェーン「いや、あなたに旅の伴侶が必要だと思う・・・」
大変なコンビが誕生してしまった・・・
ジェーン「ええと、今はアルクネ湖にいるんだから・・・」
ユラ「へぇ、ここがアルクネ湖かぁ〜〜何か棲んでいないかなぁ?」
ジェーン「先行くわよ、ユラ」
ユラ「え?ちょ・・・」
ドガンッ
時、既に遅し、ユラは湖に向かってフェイタル・ブロウを放った
ジェーン「・・・何やってんのよ!アンタ!!」
ユラ「何か棲んでいないかな〜〜って」
ジェーン「あのねぇ・・・」
*「・・・誰だ・・・?我が棲家を荒らす輩は!?」
ジェーン「はい!?」
ゴボゴボゴボゴボッ
水の中から何かがやってくる
ジェーン「ちょ、ちょっと・・・」
*「我が名はアクアティコ・・・答えよ、我が棲家を荒らした輩は誰だ?」
ジェーン「アクアティコ・・・?ひょっとして、水の精霊とか?」
アクアティコ「いかにも・・・」
ユラ「棲家って水の中に棲んでんの?水浸しで棲みにくくない?」
ジェーン「おのれは・・・」
アクアティコ「そやつか・・・我が棲家を荒らした報いを受けるがいい・・・」
コオオオオッ
魔力反応が増大する
ジェーン(ヤバッ!)
アクアティコ「メイルシュトローム」
ドギョアアアアアッ
巨大な渦巻きがジェーン、ユラを襲う
ユラ、ジェーン「ひょええええええ!!」
ヒュオアッ・・・ジュオアアアッ
アクアティコ「何!?」
何かが横切り、水が蒸発する
ジェーン「・・・インセンディオ!?」
アクアティコ「・・・インセンディオ・・・どういう了見です?なぜあのものの味方をするのです?」
インセンディオ「・・・お前では・・・いや、我ら2人がかりでもあのお嬢さんには敵うまい」
ジェーン「はへ!?」
アクアティコ「何をいう?インセンディオ・・・たかが人間・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴッ
アクアティコ「この・・・魔力波動は!?」
インセンディオ「その娘は並外れた魔力を持っている・・・我々精霊以上のだ・・・」
アクアティコ「まさか、そんな馬鹿な・・・そのような人間など、存在しない・・・」
インセンディオ「しかし、現に・・・」
ユラ「なぁ、彼等何してんの?喧嘩?」
ジェーン「違うわよ!!仲裁よ!!仲裁!!」
ユラ「ふ〜〜ん」
ジェーン「ふ〜〜んってアンタが巻き起こしたのよ!!後始末してくれているんだから感謝しなさいよね」
アクアティコ「・・・よかろう・・・ならば今回は特別に許してやろう・・・」
シン・・・
張り詰めていた殺気が消える
インセンディオ「・・・ふぅ・・・危ないところだったな・・・」
ジェーン「ありがとう、インセンディオ、ナイスなタイミングだわ」
インセンディオ「あのな・・・」
ユラ「でさ、コイツ誰?」
ジェーン「インセンディオ、炎の精霊よ!!」
ユラ「ふ〜〜ん」
ジェーン「ふ〜〜んってアンタ・・・理解して無いでしょ・・・ってかそれ以前に理解しようとしてない
 でしょ!」
アクアティコ「しかし、信じられん・・・人間にこのような魔力があるなどと・・・」
インセンディオ「あの娘は特別なのだ・・・まず、第1にこちらの世界の住人ではない。」
アクアティコ「何!?」
インセンディオ「話から察するに魔法の発展していない世界から迷い込んだらしい。」
アクアティコ「魔法の発達していない世界!?」
アクアティコとインセンディオの話は続く・・・


続

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