S.B.J.
FILE006 〜錬金術アルケミーの世界!〜



ジェーンは元の世界に戻る為の手掛りを求めて、アルエドへとやって来た。そこで錬金術アルケミーに興味を持った
ジェーンは錬金術アルケミー研究所へ行くことに・・・
ダマスクス「ええと、お名前は?」
ジェーン「ジェーン、ジェーン・I・ターナーよ。」
*「ジェーン・・・と言えば、数日前にグレオの街で一躍有名になった盗賊と同じですね。」
ジェーン「とりあえず、中に入ってもいいかしら?」
ダマスクス「ええ、そうですね、立ち話もなんですし・・・」
と、言う事で一行は研究所の中へと入る
ジェーン「で、さっきの話だけど・・・」
ダマスクス「グレオで噂になった盗賊・・・やはりあなたですか」
ジェーン「ええ、そうよ。」
*「って、ええええええ?」
ジェーン「捕まえる・・・?」
*「いえ、盗賊も違法とはいえ、立派な職業ですからね。」
ジェーン「職業・・・いや、間違ってはないと思うけど・・・」
ダマスクス「それほどの腕を持っていながら、今まで名を知られていなかったというのは不明な点ですね。」
ジェーン「それは・・・信じるかどうかは貴方たち次第だけど、私は本当はこの世界の人間じゃない。」
ダマスクス「と、言うと、酒場のマスターが言っていたガンプの森に迷い込んでいた人間と言うのは」
ジェーン「そ、私。」
*「そ・・・うなんですか・・・」
ダマスクス「なるほど、他に例が無いか聞いていたのは元の世界に帰る為の手掛りがないかどうかを探すため
 ・・・いやはや、これで疑問は解けましたが・・・あと1つ」
ジェーン「ん?」
ダマスクス「それと錬金術アルケミーとどんな関係が?」
ジェーン「あ、これはそれとは関係ないわ。私の興味っていうかなんて言うか」
*「興味で錬金術アルケミーですか!?・・・」
ダマスクス「僕だって興味から錬金術アルケミーを習い、今では酒仙の錬金術師アルケミストとして名が知れわたっているんですよ。」
一同(別の意味でね・・・)
ダマスクス「興味本位で習う事に問題は無いです。」
*「しかし、魔法と違って錬金術アルケミーは誰でも使えるって代物じゃないですよ。」
ダマスクス「ま、そうですよね。錬金術アルケミーに必要なものは想像力と知識、あとはひたすら訓練です。」
*「国家試験もあって、パスすると2つ名を贈られるんですよ。」
※つまり、ダマスクスは国家試験をパスしたわけだ。
ダマスクス「ま、実際にやってみますか?初心者で1番簡単な錬金術アルケミーは鉄板をナイフに変換するってヤツです
 よ。達人の域に達するとイメージだけで具現化することも可能です。」
ジェーン「ふ〜〜〜ん」
ヴオンッ
一同「!!?」
瞬間に鉄板がナイフに早変わり
*「す・・・すごい!」
ダマスクス「こ、こんな人初めてですよ。普通は5〜10分くらいかかるものなのに・・・」
ジェーン「え!そうなの!?」
ダマスクス「そうですよ。」
ジェーン(だったらコレで弾切れの問題は解決するんじゃないかしら?)
*「ぜひ国家試験を受けるべきですよ!!」
ジェーン「う〜〜〜ん、考えておくわ。」
*「2つ名にはぜひ盗心の錬金術師アルケミストを」
※人の技術とか研究論文を盗みそうな名前だ・・・
ジェーン「その2つ名はカンベンしてほしいな・・・それにホラ、私は元の世界に帰りたいんだし、元の世界に
 戻ったら必要なくなるし・・・」
*「あ、そうなんですか?」
ダマスクス「ジェーンさんの世界では魔法は発達していない・・・と?」
ジェーン「ま、そうなるわね。」
*「そうなんですか・・・」
ジェーン「そうなのよ。」
ダマスクス「それにしては並々ならない魔力波動を感じますが」
*「あ、私も・・・」
ジェーン「そんなことを言われてもねぇ・・・」
ダマスクス「もし、そっちの世界で魔法が発達していたら、ジェーンさんは歴代屈指の魔導師になっていたかも
 しれませんね。」
ジェーン「ふうむ・・・」
やはり、元に戻る為の手掛りは得られない・・・ジェーンの明日は・・・どっちだ!?


END

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