S.B.J.
FILE004 〜紅玉デモンブラッド窃盗対決!〜



グレオ古物商
店員「こ・・・これはあぁ!?」
店長「どうした!?」
店員「予告状が届いております」
店長「何だと!?」
店員「『今宵までに、悪魔の血を譲り受けます ジェーン』・・・」
店員「ジェーン?聞かん名だな・・・」
店員「どこぞの馬鹿なコソドロが何も知らずに挑戦状を叩きつけたってトコでしょう」
ジェーン(何かムカつく!!)
天井裏で聞いているジェーン
店長「そんなことよりも問題はグレオ盗賊団だ」
店員「ついにデモンブラッドを狙いに来たか・・・」
店長「フン、だがアマイ!このグレオ古物商から盗みを成功させた輩など今までに誰一人としていないのだから
 な!」
店員「そうです!盗賊殺しの異名を思い知るが言い!!」
一同「ハッハッハッハッハ!!」
ジェーン(・・・こんなときファイロだったら厳重警備するんだろうなぁ・・・)
一方その頃
グレオ盗賊団
盗賊「準備はいいか?」
盗賊「ヘイ、ボス・・・」
ボス「いいか、宝石を盗んでからアラームがなるまで0.8秒・・・つまり、それまでに逃走しなくては
 ならないのだ・・・」
ボス「では、窓を割って外に?」
盗賊「いや、予め開けて置く。そしてだ、窓の外から頂くってな寸法だ。」
※上手くいくんか?その作戦。
ボス「決行は今夜0:00・・・それまで各自睡眠でも取っておけ」
盗賊「おう!」
・
・・
・・・
夜9:00・・・グレオ古物商閉店
シュタッ
と、同時にジェーン、屋根から下りてくる
※今まで屋根(天井?)に居たんかい!!
ジェーン「さて・・・早速・・・」
カチャッと鍵を開けて中へ侵入
ジェーン(魔法に頼り切っている世界だけにロックもたいして厳重じゃないわねぇ・・・)
デモンブラッド展示台
ジェーン(パルスが発せられてからルビーにたどり着くまで0.4秒、ルビーから反射して戻るまで0.4秒
 ・・・ルビーから反射したときが勝負・・・)
※結構順応しているみたいですねぇ・・・魔法の世界に・・・
ゴヒュアッ
そして・・・深夜0:00・・・
ボス「よし・・・時間どおり・・・」
盗賊「ボス、窓は明けました。」
ボス「おっし!ワイヤーモーション」
バヒュアッ
手にしたに魔力を込め、生き物のように動かすというグレア盗賊団オリジナルの魔法
バッ
デモンブラッドを掴み・・・
ボス「おし!」
ジリリリリリリリリッ
動かした瞬間にアラームが鳴る
ボス「なっ!?馬鹿なああ!?」
※タイミングが悪いんです。ジェーンも言っていたように『パルスが発せられてからルビーにたどり着くまで
 0.4秒、ルビーから反射して戻るまで0.4秒』つまり、タイミングが悪ければルビーに触れたとたんに
 アラームが鳴るんです
ドガガガガッ
*「グレオ盗賊団!!そこまでだ!!」
一同「くっ」
あっという間に魔導師団に囲まれる
コオオオッ
魔法発動準備
魔導師「大人しくデモンブラッドを渡しな・・・そうすれば、命だけは助けてやろう」
ボス「ぐ・・・く・・・」
店長「フン・・・盗賊殺しの異名、思い知ったか」
盗賊「無念・・・」
デモンブラッドを渡す
店員「!!!店長!!!コレは偽物です!!」
全員「何いぃい!?」
ボス「俺は知らんぞ!!」
とグレオ盗賊団
魔導師「さっさと本物を出せ!!」
グオオアアアアッ
いつでも魔法をぶっ放せる準備完了
盗賊「だから!」
店員「待て!ここに何か刻んである・・・」
デモンブラッドの偽物に何か刻んである
一同「確かに悪魔の血を譲り受けました ジェーン」
魔導師「何だ?ジェーンって!?」
店長「まさか・・・あの予告状の!?」
魔導師「予告状!?なんです!?それ!?」
店員「しかし・・・一体どうやって!?」
その後、グレオ盗賊団は全員捕縛、ジェーンこそがグレオで一番有名な盗賊となったのであった・・・


END

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