S.B.J.
FILE003 〜魔法のある世界〜



自分のいる世界とは別の世界にスっ飛ばされたジェーン。果たしてジェーンはなぜこの世界にきてしまったのか
・・・
インセンディオ「・・・これほどの魔力を持った人間は始めてみた・・・」
ジェーン「へ?そうなの!?」
インセンディオ「・・・すまんが、リムーブキュアーと唱えてくれんか?イムーバルキャプチャーこれを
 解く為に」
ジェーン「へ?自分ではムリなの?」
インセンディオ「イムーバルキャプチャーこの魔法には沈黙の効果もあってな、自分で解くことは出来ん」
ジェーン「分かった。リムーブキュアー」
バアッ
影から伸びていた手が消える
インセンディオ「さて、街へ行くのだったな」
ジェーン「え?あ、そうだったわね。」
と、言うわけで再び森の中を移動する2人・・・そのころ・・・
ケイン「ぬ・・・ぐぐぐ・・・おのれ!あの女・・・いや、それよりも初級魔法フレアブリット如きで
 この俺が・・・くそっ!!くそっ!!次逢うときはぶっ殺す!!」
※ってかどこまで飛ばされたんだよ、コイツ!?
そして、ジェーンは・・・
インセンディオ「ここまで来ればいいだろう・・・」
ジェーン「へ!?」
インセンディオ「あそこの光が出口だ。」
ジェーン「ああ、なるほど。」
インセンディオ「森を出て北に行った所にグレオの街がある。大きな街ではないが、旅人の集まる街だ。何か
 手掛りがつかめる・・・かもしれん。」
ジェーン「ありがとうございました。」
インセンディオ「うむ・・・気をつけてな・・・」
ザザザッ
そうしてインセンディオは森の奥へと帰っていった
ジェーン「グレオの街・・・ねぇ・・・」
・
・・
・・・
グレオの街
ジェーン(ひゃ〜〜〜、ゲームの中にいるみたいな・・・そんな感じ・・・伝説の宝石とか、そんなのあったら
 面白いなぁ・・・)
と、ものめずらしそうにあちこち見回っているうちに夜になってしまったのであった。
ジェーン「・・・つい没頭してしまったようね・・・ま、いいわ・・・この世界にも怪盗みたいな職業の人って
 いるのかしら?居たら商売敵だわ・・・」
シュタッ
そんなことをブツブツ言いながら宿の屋根の上に立つ
※とりあえず宿は確保したみたいです。どうやら『文字』はジェーンの世界と同じようですね。
ジェーン「うん!?」
ふと、下を見ると、2〜3人の男が何かを話し合っていた
*「今度のエモノはデモンブラッドだ。」
*「あのグレオ古物商にあるアレですか!?」
*「ああ、そうだとも。」
*「しかし、あれは・・・今まで誰一人として盗みに成功したことが無いという盗賊殺しの逸品ですぜ」
*「バカやろう!!それを盗んでこそ一人前の盗賊だ!!我がグレオ盗賊団の名前を天下に轟かせるには最早
 それしかないんだよ!!」
*「ああ、確かに、ここいらのモンはあらかた盗んでしまったしね・・・」
ジェーン(デモンブラッド・・・盗賊殺しの逸品・・・面白いじゃないの・・・しかもグレオ盗賊団・・・
 ここいらでは有名な盗賊団のようね・・・ちょっと勝負してみましょうかしら?)
*「決行は明日の夜・・・今日は下準備だ。」
*「OK」
ジェーン(明日の夜・・・ね、いいわ、だったらそれまでに私が盗んであげようじゃないの!!)
グレオ盗賊団はグレオ古物商へと急ぐ
ジェーン(一見普通の古物商に見えるけど・・・何か感じる・・・魔力の・・・波動!?)
デモンブラッドが展示してある台に近づく
ジェーン(・・・すごい!魔力を応用したセンサーだわ・・・感じる・・・上下左右の4方向から一定間隔の
 パルスが流れている。パルスが反射しなくなったら盗まれた・・・ってことね・・・だったら・・・)
下見を終えて宿に戻るジェーン・・・果たして、デモンブラッドは盗み出す事ができるのか!


続

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