S.B.J.
FILE002 〜召喚された怪盗ジェーン



ジェーンを今夜こそ逮捕しようと張り切るファイロだが、ジェーンは消えた・・・一体、どこに!?
・
・・
・・・
ジェーン「ん・・・う!?」
ジェーンが気がつくと、そこは鬱蒼と茂った森の中
ジェーン「・・・何、ここ!?・・・確かダイヤモンドサミットでダイヤを盗んで・・・ファイロに捕まり
 そうになったところで・・・何か声がして・・・気がついたらここ・・・」
*「ほう、珍しい・・・人間がやってくるとは・・・」
ジェーン「誰!?」
ばっ!
振り向くと、そこには・・・炎を纏った青年が居た
ジェーン「なっ!?ええええええ!?」
ズザザザザザッ
とっさに後退り
*「お、おいおい・・・」
ジェーン「燃えてる・・・人!?」
*「・・・失礼な・・・私はインセンディオ・・・炎の精霊なるぞ。」
ジェーン「インセンディオ?炎の・・・精霊!?」
インセンディオ「そして、ここはガンプの森」
ジェーン「え!?ちょ、ちょっと待って・・・何?ガンプの森って!?」
自分の置かれた状況を理解するのに随分時間がかかってしまった・・・
ジェーン「要するに、ここは私のいた世界とは別の世界で、魔法が発達した世界ってわけね。」
インセンディオ「・・・そういう事だ・・・しかし、世界を越えて人が迷い込むなど本来はありえんのだが
 ・・・お前の聞いたその声とやらが気になるな・・・」
ジェーン「ま、それは置いといて、どうやったら帰れるの?」
インセンディオ「知らん。」
ジェーン「・・・」
インセンディオ「とりあえず、森を出て、近くの街へ行けば何らかの情報が得られるだろう。」
ジェーン「・・・ん〜〜と、どっちに行けば?」
インセンディオ「そうだったな・・・お前はこの世界の人間ではなかったのだったな・・・私が案内しよう」
と、言うわけでジェーンはインセンディオに案内されて、森を出る事に・・・
ガサガサッ
*「ハッハ〜〜〜!!」
ジェーン「・・・」
いきなり誰かが出てくる
インセンディオ「またお前か・・・」
ジェーン「・・・あの・・・誰?」
インセンディオ「最近この森で修行をするとかいいつつ、魔法で森林破壊を行っているバカ者。名前は・・・」
*「ケイン・S・クリプトミリア様よぉ!!ん?今日は知らないヤツがいるなぁ・・・ま、いいや、まとめて
 ぶっ飛ばす!」
インセンディオ「お前と遊んでいる暇は無い。とっとと・・・」
ケイン「イムーバルキャプチャー」
ズアウッ
インセンディオ「しまっ!?」
影から無数の手が伸び、インセンディオを拘束する
ケイン「お前は後で♪」
ジェーン「なっ!?」
ジェーン(これが魔法!?)
ケイン「まずはお前から」
ジェーン「冗談じゃないわよ!」
ジャカッガキンッ
拳銃を取り出して撃つが・・・
ジェーン「詰まったジャミング!!」
ケイン「何やってんの?」
ジェーン「くっ・・・」
インセンディオ「やめろ!そのお嬢さんに手を出すんじゃない!」
ケイン「うるせぇ!」
*(・・・レア・・・ブリット・・・)
ジェーン(え!?)
*(・・・フレアブリットだ・・・早く、呪文を唱えるんだ・・・フレアブリット・・・と)
ケイン「どんな魔法を使おうかなぁ・・・う〜〜ん」
ジェーン「ええい、ままよ・・・フレアブリット」
ガカアッ
一同「なっ!?」
ドゴアアアアアアッ
炎の弾がケインに炸裂し、ケインが吹き飛ぶ
ケイン「おごえええああああ!?なぁにぃいいい!?」
キラア〜〜〜ン
インセンディオ「な・・・何と!?」
ジェーン「・・・何?今の・・・魔法!?」
インセンディオ「馬鹿な・・・人間にこれほどの魔力があるなどと・・・」
ジェーン「・・・この世界も面白いかも。」
またしてもナゾの声によってピンチを脱したジェーン。・・・はたしてその声の主の正体は・・・!?


続

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