S.B.J.
FILE001 〜怪盗ジェーンが消えた日〜



魔術・・・それはその昔科学と同じように研究、開発されていった学問である・・・が、神の下に学ぶことが
科学・・・悪魔の下に学ぶことが魔術として・・・次第に魔術は歴史から消えていった・・・
フランス、ダイヤ展覧会・・・ダイヤモンドサミット会場
警官「警部・・・ヤツは来るでしょうかねぇ・・・」
*「来る・・・この予告状が全てを物語っているからな・・・」
カードを部下に投げ渡す警部・・・そこには・・・
『今宵、ダイヤを斬るダイヤを頂きます ジェーン』
警官「警部・・・ファイロ警部・・・ダイヤを斬るダイヤとは!?」
ファイロ「このダイヤモンドサミットの目玉。312カラットの天然ダイヤモンドを加工して作られた世界一
 硬く、そして世界一美しいナイフ・・・ダイヤカットダイヤだ!」
※なんだか勿体無い気がします
ファイロ「予告時間前だからとて気を抜くなよ・・・もうヤツはすでに紛れ込んでいるかもしれん!」
じろじろっとあたりを見渡すファイロ
・
・・
・・・
そのころ
ジェーン「お〜〜、恐い、恐い・・・警部も本気だねぇ・・・でも、まだまだ甘いよ、警部・・・そんなこと
 じゃあこの私は捕まえられないんだから!」
これは、狙ったエモノは逃がさない天下一の怪盗、ジェーン・I・ターナーと彼女の逮捕に全力を注ぐ執念の
警部ファイロ・J・レクターとがおりなす物語・・・かもしれない(ヲイ)
警官「あ、警部・・・予告時間って・・・いつなんですか!?」
ファイロ「バカもん!そんなことも分からんのか!お前は!!」
警官「す、すみません・・・」
ファイロ「いいか!予告状をよく読んでみろ!盗むものはダイヤ、ダイヤは4月の誕生石・・・つまり、
4:00に盗む事を示している。」
*「だたら午後の4時じゃないんですか!?」
ファイロ「バカ!『今宵盗む』とあるだろうが!!よって必然的にAM4:00となるんだ!」
警官「は・・・はぁ・・・そうなんですか・・・」
ファイロ「この私の部下になったのならそれくらい考えろ!!」
警官「警部!!」
ファイロ「何だ!?今度は!」
警官「いや、そろそろ4:00だよ・・・と」
ファイロ「早くいええええええ!!」
早速警備開始ってかなんてか・・・
ジェーン「クスクス・・・出来の悪い部下がいると苦労しますねぇ・・・警部♪」
ファイロ「ジェーン!!今日という今日こそはお前を逮捕だ!」
ドダダダダッ
声のする方へと走る
ジェーン「う〜〜ん、それはムリですね。だってもう頂いちゃったし!!」
ダイヤのナイフを手にするジェーン
ファイロ「フン!盗みが成功したからといって逃げ切れるなどと思うな!A班は外!B班は屋根!C班は私に
 続け!!」
警官「了解であります!!」
ジェーン(警部ってば今日はやたらっと張り切っているよね〜〜・・・ま、仕方ないか・・・つい先日も
 逃したわけだし・・・)
ドゴアッ
天井をブチ抜いてファイロ登場
ファイロ「見つけたぞ!!ジェーン!」
ジェーン「うはぁ!警部!お早い到着で!」
ファイロ「何がお早い到着だ!観念してお縄に着けぇええ!!」
ビュンッバフッ
手錠を投げるファイロにジャンプして逃げるジェーン
ガクンッ
ジェーン「ん!?」
ドタンッ
逃げ切れず手錠がはまるジェーン
ジャリジャリッ
ファイロ「手ごたえあり・・・」
ジェーン(くっ!)
*(こっちだ・・・)
ジェーン「何!?」
*(来るのだ・・・ジェーン)
ジェーン「誰!?」
ヴオンッ
ファイロ「ジェーン!捕ば・・・」
そこにジェーンの姿はなく、手錠も千切れている
ファイロ「バカな・・・レーザー兵器ですら破壊不可能なジルコニウム合金製の特別手錠だぞ!」
※一個人でんなモン作れるのか!?
ファイロ「くそ!くそ!くそおお!!!!」
今回の消え方は違っていた・・・本当に・・・ジェーンは消えてしまったのである・・・一体・・・どこに!?


続

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