蘆駑座（アヌザ）、怒愛座（ヌァザ）を凌駕するために未曾有変異要因（ヴァル・ファスク）の封印を解く・・・これが後々に大きな
禍根を生むのだが・・・まぁ、それはまた別の話・・・
怒愛座（ヌァザ）世界、真界第１階層
蘆駑座（アヌザ）「うおおおお！！」
ズダンッ
蘆駑座（アヌザ）咆哮、と共に怒愛座（ヌァザ）に斬りかかる
すっ
怒愛座（ヌァザ）「・・・蘆駑座（アヌザ）よ・・・お前の動きは既に見切った・・・」
ズドオンンッ
蘆駑座（アヌザ）の剣を回避しつつクラウソラスの腹で蘆駑座（アヌザ）を弾き飛ばす
蘆駑座（アヌザ）「ぬ・・・おお！！？」
ザザザザッ
怒愛座（ヌァザ）「凍世の世界（ハイパーボリア・モンド）！」
ゴキュオアアアアッ
蘆駑座（アヌザ）「ぬ！！？」
突如蘆駑座（アヌザ）の足元から氷の柱が出現し蘆駑座（アヌザ）を包み込む
怒愛座（ヌァザ）「・・・すまない・・・我が第１の息子よ・・・」
ピキイインッ
そのまま氷ごと蘆駑座（アヌザ）を破砕、それで全てが終わった・・・かと思ったが・・・
蘆駑座（アヌザ）「何を謝っている・・・そんなヒマがあったらとっとと我に全権を渡せ！」
ズドオムッ
怒愛座（ヌァザ）「な・・・んだと！？」
ザザザッ
氷だけが砕け散り、蘆駑座（アヌザ）が飛び出して怒愛座（ヌァザ）を斬り飛ばす
怒愛座（ヌァザ）（ぐ・・・ぐぐぐ・・・蘆駑座（アヌザ）・・・お前は・・・もしや・・・）
ザザザッ
飛ばされつつも体勢を立て直す怒愛座（ヌァザ）
怒愛座（ヌァザ）「ぐ・・・ぐぐ・・・」
確実に蘆駑座（アヌザ）の一撃は怒愛座（ヌァザ）を蝕んでいく・・・
蘆駑座（アヌザ）「怒愛座（ヌァザ）！・・・我が恨み、呪い、嫉（そね）み、妬み・・・思い知ったか！！？」
怒愛座（ヌァザ）「蘆駑座（アヌザ）・・・蘆駑座（アヌザ）よ・・・」
鈍い動きになっていく怒愛座（ヌァザ）・・・
蘆駑座（アヌザ）「・・・怒愛座（ヌァザ）！そろそろ死ぬがいい！！覇王獅子咆哮（はおうししほうこう）！」
ズドオオムッ
黒き剣閃で具現化した獅子が怒愛座（ヌァザ）に襲い掛かる
怒愛座（ヌァザ）（や・・・やはり・・・もはや蘆駑座（アヌザ）に怒愛座（ヌァザ）世界の理は通用せんか！！？）
ゴガアアアッ
・
・・
・・・
そして・・・全ての決着は・・・ついた・・・！？
怒愛座（ヌァザ）「・・・蘆駑座（アヌザ）・・・我が第・・・１の息子・・・よ・・・」
蘆駑座（アヌザ）の放った黒き獅子は怒愛座（ヌァザ）を貫通、決め手となった・・・が・・・
蘆駑座（アヌザ）「・・・フ・・・フフフ・・・フハハハハ・・・ハハハハハハ！！！」
クラウソラスを持ったアガートラムが蘆駑座（アヌザ）に突き刺さる・・・最後の最後に怒愛座（ヌァザ）はクラウソラスと
アガートラムを蘆駑座（アヌザ）に投げ放ったのだ・・・
蘆駑座（アヌザ）「フ・・・フフフフフフ・・・ハハハハハ・・・ハァ〜〜〜ッハッハッハッハッハ！！」
ズボッ
アガートラムのついたクラウソラスを引き抜く蘆駑座（アヌザ）
蘆駑座（アヌザ）「・・・ハハハ・・・ハハハハハ・・・我・・・ついに怒愛座（ヌァザ）を凌駕した！！」
ガランッ
クラウソラスを投げ捨てながら蘆駑座（アヌザ）が言う
蘆駑座（アヌザ）「・・・怒愛座（ヌァザ）！・・・安心して消え去るがいい！！」
グオオオオッ
死覇魂咒魄怨爪（デス・ザ・スピリット）を振り上げる蘆駑座（アヌザ）・・・
怒愛座（ヌァザ）（・・・すまん・・・我が子らよ・・・私は・・・ここで・・・）
ビシインッ
蘆駑座（アヌザ）「ぐ・・・がっ！！？」
と、突如蘆駑座（アヌザ）の全身にひび割れが入る
蘆駑座（アヌザ）「・・・ぐ・・・ぐおおお！！！？・・・な・・・何だ！！？・・・何だ・・・これはああ！！？」
ビシビシ・・・ビシビシビシッ
さらに蘆駑座（アヌザ）のヒビは広がっていく
怒愛座（ヌァザ）「？？？・・・」
蘆駑座（アヌザ）「ぬ・・・ぬうう・・・どういうことだ！！？・・・なぜ・・・なぜ・・・このようなことが起こる！？
　・・・我は・・・怒愛座（ヌァザ）世界を継ぐ者なるぞ！！！」
バアアンッ
蘆駑座（アヌザ）、死覇魂咒魄怨爪（デス・ザ・スピリット）を残して破裂・・・それは・・・未曾有変異要因（ヴァル・ファスク）を使ったための反動だったのか・・・
今となっては知る由もない・・・
怒愛座（ヌァザ）「・・・自滅・・・か！？・・・」
シュウウウ〜〜〜
そして、怒愛座（ヌァザ）の体も崩壊していく・・・
怒愛座（ヌァザ）「・・・私も・・・ここまで・・・か！？」
フオッ
窿那坎（ルダーナ）「お父（怒愛座）様！？」
と、そこへ窿那坎（ルダーナ）登場・・・
怒愛座（ヌァザ）「・・・おお、我が第１の娘、窿那坎（ルダーナ）よ・・・」
窿那坎（ルダーナ）「・・・お父（怒愛座）様・・・その傷は・・・！？」
怒愛座（ヌァザ）「・・・この傷は怒愛座（ヌァザ）世界の傷ではない・・・故にアガートラムでは修復できん・・・」
窿那坎（ルダーナ）「そん・・・な・・・」
怒愛座（ヌァザ）「・・・窿那坎（ルダーナ）・・・我が第１の娘よ・・・」
スウウウッ
さらに崩壊していく怒愛座（ヌァザ）の体・・・
窿那坎（ルダーナ）「お父（怒愛座）様！！？」
怒愛座（ヌァザ）「・・・窿那坎（ルダーナ）よ・・・クラウソラスを・・・お前に・・・お前が・・・我が世界の後継者となるのだ
　・・・」
シュオオオオッ
そして・・・怒愛座（ヌァザ）は滅びた・・・
窿那坎（ルダーナ）「・・・お父（怒愛座）様ぁあああ！！」
・
・・
・・・
こうして・・・怒愛座（ヌァザ）世界の創造神、怒愛座（ヌァザ）は滅びを迎えることとなった・・・そして、窿那坎（ルダーナ）は怒愛座（ヌァザ）の遺言
通りに怒愛座（ヌァザ）世界の後継者となったのだ・・・
しかし・・・死覇魂咒魄怨爪（デス・ザ・スピリット）は・・・その場所から忽然と消えていた・・・蘆駑座（アヌザ）の呪い、恨みのこもった
死覇魂咒魄怨爪（デス・ザ・スピリット）がとあるヘンタイのもとに渡り、それが縁で彼が勇者と崇められることになったのもまた、
別の話である・・・
ちなみに、アガートラムは怒愛座（ヌァザ）世界、真界第１階層、怒愛座（ヌァザ）の玉座に今でも厳かに保存されています・・・


ＥＮＤ