Last Banisher
放浪の92 〜散り逝く麒麟…〜



大地麟と闘うアテナ・・・一進一退の攻防が続き、なかなか決め手となるものが無い・・・
大地麟(なんて女っ!)
アテナ「玄武六甲縛げんぶろっこうばく」
ドドドドドドッ
大地麟が考え込んでいる隙に6角に斬り込む
大地麟「はっ」
ババババッ
直前で回避
アテナ「何を考えこんで居るの?余裕ね・・・」
大地麟「うるさいっ!・・・いいわ・・・だったらあたいの本当の力を見せてあげるんだから!覚悟なさい!」
アテナ「それは面白そうねぇ・・・」
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
大地麟の殺気が禍々しく膨れ上がる
大地麟「はああああ!!磊麟線裂らいりんせんれつ!!」
ドドドドドドドッ
瞬時にいくつもの横一文字を放つ
アテナ「ふん・・・玄武六甲縛げんぶろっこうばく」
ドドドドドドドッ
6つの斬撃で全て斬り払う
大地麟「な!?」
アテナ「今度はこっちからです・・・」
ドドッ
一気に大地麟の間合いに侵食し・・・
アテナ「玄武網甲縛げんぶもうこうばく」
ドゴアアアアアアッ
大地麟の動きを剣閃で封じ込めようとする
大地麟「ぬおあああああああ!!」
パァンッ
気合いで剣閃を弾き
大地麟「磊麟爆世らいりんばくぜ」
ドギャギャギャギャギャギャギャギャギャッ
飛び込んでくるアテナに拳打の嵐・・・しかし・・・
アテナ「あまいっ!!」
ギギギギギギギギンッ
全て斬り払われる
大地麟「な・・・」
アテナ「はっ」
ズガアアアッ
大地麟「ごああ!?」
そしてアテナの横薙ぎが決まる
ドギャアアアッ
吹き飛ぶ大地麟
大地麟「・・・くぅう・・・やるじゃん・・・本当に・・・面白い!!」
アテナ「・・・やっぱり今までの技じゃああなたを倒せませんねぇ・・・」
大地麟「このあたいに向かって出し惜しみとはいい度胸じゃないのさっ!受けて立つよ・・・来な!!」
アテナ「はああっ!玄武蛇蛟縛げんぶじゃこうばく!」
ズドオオオアアアアアッ
剣圧で起こした風が大地麟に絡みつき・・・
大地麟「ぐ・・・な・・・に!?」
ミシミシミシミシミシミシッ
全てをへし折るくらいの勢いで締め付ける。
大地麟「ごあああああ!?」
アテナ「どう足掻いても抜け出せませんよ・・・」
大地麟「ぬうううう・・・なめないでよ!!磊麟潰震らいりんかいしん」
ドゴアアアアアッ
地面を殴りつけ、生じさせた亀裂に自分を拘束、圧潰しようとする風を飲み込ませる
大地麟「はぁ・・・はぁ・・・」
アテナ「まさかあの技から抜け出せるとは・・・」
大地麟「もう殺す!!あんたはあたいが塵1つ残さずこの世から抹消してやる!!覚悟なさいっ!!」
ドドドドドドドドッ
今までにない邪気が辺りを包み込む
アテナ「塵1つ残さず?・・・自惚れないで・・・あなたは逆立ちしたって私には勝てないんだから!」
大地麟「あたいをあまりなめるなよ!」
ドウンッ
アテナの周りを高速移動する
アテナ「遅い・・・」
ドギャオオオオッ
大地麟「なっ!?」
大地麟を追うようにアテナも高速移動をする
アテナ「あなたと私のスピードは互角です・・・」
大地麟「・・・そう・・・つまり・・・勝負を決めるのは技の破壊力ってわけね・・・」
アテナ「・・・行きます・・・」
大地麟「逝くのはアンタ1人よおおおおお!!磊麟光天砕らいりんこうてんさい」
ズゴオオアアアアアアアアッ
最大速度でアテナに突進し、そのまま相手を素粒子までに分解する威力の拳打でバラバラにする・・・のだが
アテナ「はあっ玄武鎧断縛げんぶがいだんばく」
ドオオオッ
武器を持って高速回転、そのまま大地麟を何度も輪切りにする
ズバアアアアアアッ
大地麟「く・・・ああああ!?」
バララッ
アテナ「言ったでしょ・・・楽に死ねると思うな・・・と・・・」
ボシュアアアッ
大地麟消滅・・・
スチャッ
眼鏡をかけて・・・
アテナ「ん〜〜、みなさん、どこに行ったんでしょぉか・・・?あっちかなぁ・・・?」
てくてくてくてく・・・
とりあえずユグドラシル宮へと向かう
※道に迷わない事を願います・・・
んでもって生体兵器四天王ジェネシックス・・・残り1体!


続

前の話へ 戻る 次の話へ