Last Banisher
放浪の79 〜反逆の蒼き上着ブルージャケット



オーディーンとフェンリルとの長き戦争の果てにたどり着いた『腐敗した平和』・・・それを打開すべく
ブーリの特殊部隊が故郷に向かって牙を剥く!?
ブーリ
ユノ「スターダスト、沈黙・・・」
ローズ「全て星の屑になったかな?」
ロードス「逃げ出したのも少しいるから・・・全滅とまではいかないが、ま、こんなもんでしょ・・・」
*「トール皇帝・・・この不肖、フェーン・L・ニーニョ、全ブーリ国民に代わって心からお礼を申し上げる」
ロードス「うわ・・・そんな堅苦しいこと無しだって!!」
ピッ
ユノ「3時方向より艦隊の反応・・・これは・・・」
*「ブルージャケット・・・今更戻ってきおって・・・」
ドドドドドドドドッ
ユノ「いえ、様子がおかしいです・・・一行に減速する気配が見受けられません・・・」
ザザザッ
その時、通信が入る
ヴェノム「我らブルージャケット改め、ユグドラシル親衛隊!これよりブーリにむけて総攻撃を行う」
一同「何!?」
ローズ「おいおい、正気か!?お前ら自分達の手で故郷を破壊するのかよ!!」
ヴェノム「そうだ!ラグナロックが終わりもたらされたものは何だ!?」
フェーン「戦争が終わってもたらされたもの!?」
アテナ「平和と犠牲じゃないんですかぁ?」
ローズ「イヤに現実的なコトを言うな、お前・・・」
ヴェノム「腐敗した平和だ!人は闘うことを忘れ、そして今回のユグドラシルのためにのたまう事となる・・・
 ならば、永遠に闘い続ければそんなことは起こらんのだ!」
フェーン「馬鹿な・・・」
ローズ「ものすごく曲解しているぞ・・・」
ヴェノム「常日頃臨戦態勢を整えておけばいかなる外的侵攻にも対処できる!それを忘れたブーリは・・・
 滅びるのだよ!・・・弱き者は強き者に淘汰される・・・これは大自然のおきて・・・宇宙の理!」
ロードス「ふざけるな!そんな四六時中ピリピリしながら生活なんて出来るか!」
ヴェノム「やらねばならぬ・・・これは・・・我々の責務!」
ユノ「緊張状態がそんなに続くわけないじゃないですか」
アテナ「そうそう、すぐに飽きちゃって・・・別のことに興味を示しますよ」
ローズ「それはお前だけだって・・・ってかあのな・・・」
ヴェノム「話はここまでだ!全軍攻撃開始!」
ズオアアアアアッ
ブルージャケットが一斉に襲い来る
ロードス「くそっ!」
バシャアアッ
対するロードスは再帰的操作型光集束銃撃兵装レーザー・ファンネルで応戦
ドンッズギャアアアッ
*「た、隊長!!」
ヴェノム「怯むなぁ!!」
傷つき、被弾しながらもながらもアスモデウスに向かって攻撃を続けるブルージャケット
ロードス「やめろ!!やめてくれ!!」
ローズ「くそっ!消耗戦じゃねえかよ!精神的にも・・・物理的にも・・・」
*「ユグドラシルのために!!」
*「闘い続けることこそが生きることだ!!」
ヴェノム「キサマとて同じだろう!トールの皇帝よ!!」
ドドドドドドドドドッ
ロードス「くっ・・・ふざけるなよ!」
ジリジリ・・・
優位のはずのアスモデウスも・・・徐々に・・・圧されていくのであった
フェーン「・・・トール皇帝殿・・・」
ユノ「フェーン・・・?」
フェーン「もはや是非も無い・・・ブルージャケットを・・・」
ロードス「しかし・・・」
フェーン「もはや・・・ブルージャケットの暴走は止められない・・・これ以上消耗する前に・・・終わらせて
 やってくれ!」
ロードス「・・・く・・・そおおおおお!!!」
ギュオオアアアアッ
アスモデウスの前方に高エネルギー反応
*「隊長・・・アレは!?」
ヴェノム「構いやしねぇ!突っ込めぇええ!!」
ドオオオオオッ
回避も考えずに突っ込むブルージャケット・・・まさに死を恐れぬ境地!?ってか無駄死にで終わるような
気がするんだがなぁ・・・大丈夫か?ブルージャケット・・・


続

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