Last Banisher
放浪の77 〜皇女サラのその後…〜



自分が遺伝子レベルで生きた兵器バイオ・アームズにされたという事実を語ったユノ・・・だが、そんな
ことでユノの存在が認められなくなるわけがない!そんなことよりも今はエレンとロードスのつながりに注目
だ!
ロードス「エレン・マーダードって言うとあの光と共に出現したエレンか!?」
アイ「光と共に出現したんじゃなくって光と共に消えたんですよ」
ロードス「分かってる・・・だから、こっちの世界で消えて・・・」
ユノ「まさか・・・サングリアで現れた!?」
アンナ「私そんな人しらないよ。」
ロードス「ってマテマテマテ・・・サラが・・・エレン・・・じゃあ・・・じゃあ・・・」
アイ「エレンがどうかしましたか!?」
ロードス「エレン・マーダード・・・俺の記憶が確かなら・・・俺のご先祖様の名前だ!」
一同「ええええええ!?」
アンナ「『マーダード』なんでしょ!!『ジェノサイド』じゃ無いじゃん!!」
アイ「結婚すれば変わるじゃないですか。ま、近頃はそうでもないみたいですけど・・・」
ロードス「ちなみに、エレンと結婚した先祖ってのがカーター・ジェノサイドってんだ。」
ユノ「だから・・・やっぱり・・・ロードスさんは・・・トールの正統な後継者・・・姉さんの子孫・・・」
ローズ「・・・姉の子孫と妹が一緒の時代に居る・・・ってのも・・・ヘンな話だよな・・・」
アテナ「ああ、そうですねぇ・・・」
ロードス「まさか、こんなオチがくるとは思わなかったなぁ・・・」
アイ「サラ・・・エレンさんはサングリアで全てを忘れて新しくやりなおせたんでしょうか?」
ロードス「う〜〜ん、なにぶん1000年も昔のことだからなぁ・・・知らないっての。」
アテナ「ここに戻る気は無かったんでしょうかねぇ?」
ユノ「・・・自分の手でジャミルと・・・お父様を殺してしまったという心の傷が癒える事も無く・・・帰る
 決心がつかなかったんじゃないでしょうか・・・」
アイ「・・・なるほど・・・」
ローズ「そうこうしているうちにゲイトがあいてしまい、異世界に召還されてしまった・・・これでは
 もう二度と戻れることもない・・・」
アテナ「きっとサングリアを満喫していったんだと思いますよぉ。」
ローズ「・・・なんだかなぁ・・・」
ユノ「・・・さて・・・これから・・・どうします?」
ローズ「どうするって・・・ジャミルを斃す?」
ユノ「・・・私達がちょいと留守にしている間、何か変わったことはありましたか?」
*「いえ・・・ジャミルも、その配下も・・・どこかへ侵攻した・・・という情報は入っておりません。」
ロードス「そういや∞地点ポイントからユミルに戻ったときジャミルはいなかったよな・・・」
ユノ「nNのダメージを回復するために真っ先にユグドラシルへ戻ったんじゃないでしょうか?」
ゴロー「そいつはありえるな・・・」
ユノ「・・・だとしたら・・・」
ロードス「もう既に傷は癒えているのかも・・・しれんな・・・」
アンナ「だったらブチのめすだけよ!!さ、行くわよ!!!」
アテナ「どこにですかぁ!?」
アンナ「ユグドラシルに決まっているでしょうがぁ!!」
*「あそこはスターダストの巣窟ですよ・・・」
ロードス「ヘタに手出しして・・・その隙に別の部隊とかがトールを侵攻してきたりしたら・・・」
ゴロー「ちょっとどころかかなり厄介なことになりますね・・・」
と、そのとき・・・
*「ブーリから救難信号が出ています」
ユノ「ブーリから・・・?」
*「はい、ブーリからです・・・」
ユノ「・・・ブーリの軍隊もそれなりに強いはず・・・」
ローズ「考えている暇は無いぜ!とにかく急行だ!」
アンナ「そうこなくっちゃ!!」
ロードス「待て、ゴロー達はトールの守りのためにここで待ってて」
ゴロー「うむ、それもそうだな・・・」
アンナ「ええええ!?」
ゴロー「お前、遠足か何かの気分じゃねえか!?」
ブーリで一体何が起こったのか!?


続

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