ユノの遺伝子疾患を見事に治したジャミル・・・だが、サラだけはその治療に疑念を抱いていた・・・
ジャミルの研究室（ラボ）
サラ「情報独立網（スタンドアローン）って言うのがいかにもあやしいのよね。」
ジャミルの研究室（ラボ）の近くからジャミルのデータベースへのアクセスを試みるサラ
サラ「絶対にジャミルは何かしたはずよ・・・」
カタカタカタカタッ
ユノの遺伝子治療のデータを引き出す
サラ「・・・不審な点は無い・・・わね・・・ジャミルのやつ・・・だったら別のデータをアクセスするだけ
　よ・・・」
ジャミル「何のデータをお探しかな・・・サラ」
サラ「ジャミル！！」
ジャミルが背後に立っている
ジャミル「いけませんな・・・皇女様ともあろうお方が人のデータベースにハッキングとは・・・」
サラ「ジャミル！あなた、一体ユノに何をしたの！」
ジャミル「遺伝子治療だよ・・・」
サラ「ごまかしたってそうはいかないわ！アレは絶対に遺伝子治療なんかじゃないわ！」
ジャミル「・・・ほう・・・なぜそう思うのかね？」
サラ「・・・それは・・・」
ジャミル「根拠も無いのに疑うのかね？」
サラ「・・・あなたがそういう人間だからよ！」
チャキッ
刀を突きつける
ジャミル「・・・」
サラ「答えなさい！ジャミル！！このままアナタを殺すコトだってできるのよ！！」
ジャミル「皇女様にはムリだ・・・」
サラ「答えろ！ジャミル！」
ジャミル「・・・やれやれ・・・困ったものだ・・・では問おう・・・真実を知ったところでどうするのだね？
　ユノは完治した・・・いまさら遺伝子疾患に戻すわけにはいかんだろう？」
サラ「うるさい！！とっとと答えなさい！」
ジャミル「・・・よかろう・・・ならばお前だけに特別に教えてやろう・・・研究室（ラボ）に入るがいい・・・」
サラ「・・・」
真実を知るためにはジャミルの居城に行くしかない・・・サラは言われるがままジャミルの研究室（ラボ）の中へ・・・
サラ「これは！？」
血色の液体の中に浮かぶ刀剣類・・・まるで生きているかのように・・・脈打っている金属・・・
サラ「なんなの！？これ・・・」
ジャミル「生きた兵器（バイオ・アームズ）・・・生物兵器・・・とでも言いましょうか・・・」
サラ「まさか・・・」
ジャミル「・・・フフフ・・・生きた兵器の技術を利用して・・・ユノを完治させた・・・」
サラ「言ったわね・・・今の発言であなたは失脚よ・・・」
ジャミル「・・・フフフ・・・何を言う？お前しか知らない真実に・・・誰が耳を傾けると言うのだ？・・・
　この部屋は文字通り情報独立網（スタンドアローン）・・・最重要な情報は盗むことは出来ない・・・全て・・・闇の中へ・・・」
サラ「・・・あなたは・・・最低だわ・・・」
ジャミル「なんとでも言うがいい・・・」
サラ「ユノも・・・」
このときからサラはユノを毛嫌いするようになっていた・・・ユノとサラ・・・両者は仲違いしたまま・・・
和解することは無かった・・・
ユノ（ああ・・・そんな・・・私が・・・そうか・・・事実を忘れるために・・・私は・・・記憶を封印した
　・・・でも・・・今は・・・）
＊「・・・ノ・・・ユノ！！ユノ！！！」
ユノ「誰・・・？私を呼ぶ声は・・・誰！？」
・
・・
・・・
ロードス「ユノ！！」
ユノ「・・・ロードス・・・！？」
アテナ「やっと気がつきましたぁ？」
ローズ「いつだったかもこんなことあったよな・・・」
ロードス「ああ、全く・・・」
ユノ「・・・私は・・・」
ロードス「何？」
ユノ「トールに帰りましょう・・・話は・・・それからです」
ローズ「へ？」
ユノ「いいから、戻りますよ」
ローズ「いや、ゴローは・・・？」
ロードス「ああ・・・そういえば・・・ユノのことしか頭に無くって考えてなかったな・・・」
アテナ「一途ですねぇ」
ロードス「馬鹿！そんなんじゃねえ！！」
ユノ「とりあえず、トールに戻しましょう・・・話は・・・それからです。」
ロードス「・・・ああ・・・」
真実を・・・知らせるのか！？


続