Last Banisher
放浪の73 〜皇女ユノの真実 前編〜



アスモデウスを入手したロードスだが・・・ユノが目覚めない・・・一体・・・ユノの身に何が起こったと
言うのであろうか・・・
ロードス「ユノ・・・!!?」
・
・・
・・・
*「ユノ皇女様・・・!」
ユノ(・・・ん?)
*「ユノ皇女様・・・?」
ユノ(・・・え・・・ここ・・・は!?・・・あ・・・れ!?声が・・・でない!?)
それは・・・いつしか見たトール王宮・・・
*「ああ、良かった・・・ユノ皇女様が意識を取り戻しになれらたぞ・・・」
ユノ(私が・・・意識を!?)
*「しかし・・・何とかユノ皇女の病気を治すことは出来ないのか!?」
*「このままでは不憫で不憫で・・・」
*「医者の見立てではユノ皇女の病気の原因は不明・・・遺伝子的な疾患らしい・・・治す手立ては・・・」
サラ「そんな・・・ユノが・・・ユノが・・・」
ユノ(お姉さん!?・・・あれ?・・・前に見た・・・記憶?・・・ではお姉さんは私を毛嫌いしていたはず
 ・・・何故!?・・・いや・・・何があったの!?)
エターナー「・・・ヴァルハラの医師にも当たってみたのだがな・・・望みは薄そうだ・・・」
サラ「そんな・・・」
ユノ(ヴァルハラ・・・?)
*「あの最先端医療都市・・・ヴァルハラでさえ治せない病気だなんて・・・」
エターナー「・・・治す方法が・・・無いわけでは・・・無い・・・」
サラ「何?お父様・・・」
エターナー「・・・遺伝子の疾患ならば・・・遺伝子治療をするというのが・・・筋という物だ・・・」
*「確かに・・・しかし、ヴァルハラはおろか、この世界のどこにも遺伝子治療を行える医師などいませんぞ」
エターナー「・・・確かに・・・遺伝子治療を行える医師など居ない・・・だがな・・・遺伝子解析の・・・
 プロは・・・いる。」
ユノ「遺伝子解析の・・・プロ!?」
サラ「・・・ジャミル・・・?」
ユノ(!!・・・ジャミル!?・・・)
エターナー「ああ・・・そうだ・・・彼は・・・遺伝子解析・・・いや、本職は兵器開発・・・その上で、
 兵器に意志を持たせる研究をしている・・・遺伝子解析はその一部だ・・・」
サラ「お父様・・・本気なの!?あんな・・・どこぞの馬の骨とも分からないような男に・・・妹を任せる
 なんて・・・」
*「そうですぞ・・・仮に・・・ユノ皇女様が・・・生きた兵器バイオ・アームズにでもなったら・・・
 一体・・・」
エターナー「・・・そのようなことは・・・」
サラ「・・・妹が治ることは私も・・・望むけど・・・」
エターナー「しかし・・・時間は無い・・・このままユノを放っておけば・・・あと1〜2年で確実に・・・」
サラ「そんな・・・」
エターナー「分かってくれ・・・サラ・・・ユノを・・・生かすためには・・・もはや・・・それしか無い
 のだ・・・」
サラ「・・・一晩・・・考えさせて・・・」
エターナー「・・・分かった・・・」
ユノ(私は・・・どうなってしまうの!?・・・真実・・・を・・・知るのが・・・怖い・・・)
・
・・
・・・
サラ「もう・・・それしか・・・無いの!?妹を救う手立ては・・・遺伝子改造しか・・・ないの!?」
ジャミル「改造ではない・・・解析だ・・・」
サラ「何よ!ジャミル!」
ジャミル「勘違いしないでもらいたいものだな・・・私がやっていることはトールのためのこと・・・ユノを
 治すことだってその1つだ・・・」
サラ「そんなこといって・・・お父様に取り入ってもらおうって魂胆?」
ジャミル「・・・やれやれ・・・私はサラ皇女に嫌われてしまったようだな・・・」
サラ「・・・当然よ!アナタはいつしかいきなりやってきて・・・お父様の信頼を得て・・・本当に・・・
 アナタは誰なのよ!!」
ジャミル「・・・私はジャミル・ラシファルという名の人間だよ・・・」
ユノは・・・一体どうなってしまうのか!?


続

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