Last Banisher
放浪の62 〜千年目の真実!〜



トール皇帝にいつの間にか着任したロードス・・・その余韻に浸るまもなく、封鎖されていたはずのユグドラシル
が動き出した!?原因を調査すべく一行はユグドラシルへと向かう・・・
ユノ「ユグドラシル・・・中央国家だけあってこの世界はユグドラシルを中心に碁盤目のように世界が並んで
 いるんですよ」
アテナ「はえええ」
ロードス「見えてきたぞ・・・ユグドラシルだ!」
もはや廃墟となって久しいユグドラシル・・・宮殿のみが残っている・・・
ガカカカッ
ユノ「第一波・・・」
突如放たれる光線
ロードス「えええい!!」
グニャグニャグニャッ
ローズ「おい・・・アレは・・・」
ユノ「有意志収束光爆撃リビング・レーザーキャノン!?何で!?まさか・・・ジャミルがいるの!?」
ローズ「しっかし、ユグドラシルはユグドラシル皇帝の・・・」
ジャミル「フフフフフフ・・・みなさん揃っていますね・・・」
ユノ「ジャミル!!」
ジャミル「少し物足りないが・・・始めるとするか・・・全宇宙に向けて・・・ユグドラシルの復興を・・・
 宣言する!」
一同「何ぃ!?」
ユノ「どういうこと!?あなたは・・・ユグドラシルの皇帝でも血族でもない・・・」
ジャミル「いや・・・違う・・・そうだな・・・せっかくだから教えておこう・・・私の本当の名前を・・・」
アテナ「本当の名前・・・?」
ジャミル「私は・・・アージェ・・・アージェ・エル・ルミノサ・・・第516代ユグドラシル皇帝だよ」
一同「な・・・にぃ!?」
*「突如失踪した皇帝・・・」
ロードス「そうか・・・永久冬眠されてしまったから失踪した・・・ってな具合になったのか・・・」
*「しかし・・・何故・・・何のために!?参謀国家のトールの・・・しかも一研究員として・・・」
ジャミル「すべては当時軍事の最先端をいっていたトールの科学技術を我が物にするため・・・」
ユノ「トールの技術!?」
ジャミル「中央国家といえども、軍事兵器はすべてトールに発注していた・・・最高の国家たるユグドラシルが
 なぜ兵器を他の国に発注しなければならないのか・・・だから、私は・・・トールの科学技術を全て吸収し
 その力で世界を制圧しようと考えた・・・」
ロードス「よくしゃべるもんだな・・・いいのか?そんな大それた野望を」
ジャミル「構わん・・・トール皇国で・・・そして、サングリアあちらの世界で私の欲しかった技術は
 あらかた吸収できた・・・」
*「馬鹿な・・・」
ユノ「・・・スターダストの賜物ですか・・・」
ジャミル「そうだ!そして・・・私は今全宇宙に向けて宣言する・・・全ての国家よ・・・我に従おうが
 従うまいが殲滅する・・・と!」
*「馬鹿が・・・そんな宣言をして・・・勝てると思うのか!?」
ジャミル「・・・フフフ・・・ユグドラシル宮がなぜ皇帝の血筋でないと起動できないか教えてやろう・・・
 それは・・・スターダストを封印するためだ!」
一同「スターダストを封印!?」
ユノ「まさか・・・ジャミル・・・」
ローズ「自らの体の半分がスターダストになった今・・・スターダストを従えるのは容易い・・・ってか!?」
ジャミル「そうだ・・・そして・・・我が新しき艦・・・サイレント・チェイサーにスターダストを融合させて
 造った生きた兵器バイオ・アームズ・・・サイレント・チェイサーU!」
ドドンッ
黒き禍々しい、サイレント・チェイサーより一回りほど大きな戦艦で登場するジャミル
ローズ「な・・・に!?」
ジャミル「早速我が力をお見せしよう・・・有意志超級連装砲リビング・ハイメガキャノン」
ドギャアアアアッ
意志を持ったエネルギーの塊がはるかかなたまで走り抜ける
ロードス「な・・・何!?何て威力だよ・・・」
ジャミル「フフフ・・・フハハハハハハ!!世界よ、踊れ!惑え!そして死ね!!!」
狂気のジャミル・・・世界は再びラグナロックの時代へと戻ってしまうのか!?


END

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