Last Banisher
放浪の61 〜神滅大戦ラグナロックの果て〜



サングリアは消滅し、異世界への門は開かれた!一行はユノの生まれ故郷、トール皇国へと降り立った。
トール王宮・・・
ロードス「・・・って何で俺が玉座に!?」
ローズ「そりゃお前が皇帝だからだろう」
ロードス「なんでだよ!!」
アテナ「ユノは皇女で私達は側近♪」
ロードス「楽しんでないで・・・」
ドガッバガッ
*「な・・・何事だ!?」
*「た、大変です!鬼のような・・・いや、男のような女が強行突破してきています」
ローズ「・・・男のような女って・・・」
アンナ「だああああれが男じゃヴォケえええええ!!!」
ドガシャアアアアッ
アテナ「アンナさんのことだったんですかぁ」
ローズ「オマエな・・・」
*「ええい!下がれ!皇帝陛下の前なるぞ!!」
アンナ「ああん?何が皇帝よ!こっちは名門、ワーグナー家のお嬢様だぞ!!」
ロードス「・・・どんなタンカだよ!」
*「皇帝陛下、このもの、もしや陛下を亡き者にしようとする逆賊!?」
アンナ「なんでやねん!!」
ロードス「・・・知り合いってかなんていうか・・・キれると危険・・・」
一同「・・・確かに・・・」
アンナ「あああ?」
*「と、とにかくおとなしくしていてください。」
アンナ「・・・」
納刀して、収まる
*「全く本来なら処刑ものだぞ。」
アンナ「で、なんでアンタが玉座に座っているわけ?」
*「皇帝陛下に何たる口の聞き方だ!」
アンナ「ロードスが皇帝!?・・・あはははは・・・何それ!?笑えるぅうう!!」
アテナ「・・・どこが笑える冗談だったんですかぁ?」
ローズ「いや、そういう意味の笑うじゃなくってな・・・」
ユノ「・・・私が居なくなってから・・・イワノフの悪政が続いてから・・・どうなったんですか?」
*「イワノフの悪政・・・ですか・・・彼の悪性は酷く・・・ですが、長くは続きませんでした。・・・
 アンジェリカ・レーツェルが率いる革命組織ジャスティス・エンジェルスにより、イワノフ政権は解体。
 その後、いずれ皇女が戻ってくると信じたアンは皇帝の座を空位とし、現在まで至っています。」
ロードス「気長に待っていたんだなぁ・・・」
ユノ「世界情勢は?」
*「中央国家であるユグドラシルの皇帝が突如失踪したことにより、ユグドラシルは壊滅、それにより
 オーディーンとフェンリルの戦争も休戦となりました。」
ユノ「神帝都が壊滅!?」
ロードス「オーディーンとフェンリルの戦争って・・・ラグナロックのことだろ?」
*「はい。」
ロードス「休戦ってことはまだ緊張状態が続いているってことか?」
*「いえ、休戦から100年後、和平協定が結ばれましたよ。」
ローズ「・・・なるほど・・・」
アテナ「じゃ、ユノさんがいなくなってから一体どれくらい経ったんですかねぇ?」
*「・・・ざっと1000年・・・と、言ったところだな・・・」
アンナ「か〜〜〜1000年も皇帝のいないまま皇国を続けていたってワケ!?」
ローズ「中央国家であるユグドラシルは何で壊滅した・・・ってか皇帝が失踪って・・・」
*「そこらへんの事情については良く分かっていない。」
ユノ「・・・そうですか・・・」
と、その時、突如地震が起こる
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
アテナ「ななな・・・何ですかぁ!?」
バムッ!
*「大変です!」
一人の漢が慌てて駆けつける
*「謁見の間だぞ!もう少し・・・」
*「そんなコトを言っている場合ではありません。ユグドラシルが・・・閉鎖されているハズのユグドラシル宮
 が動き出しているのです」
*「馬鹿な・・・あそこはユグドラシル皇帝の血を継ぐ者で無い限り封印を解くことも、動かすことも出来ない
 はずだ・・・」
*「しかし・・・」
ロードス「その王宮はどこにあるんだ?」
*「皇帝陛下?」
ロードス「行くぞ!」
一同「おう!!」
突如動き出したユグドラシル・・・一体何が起ころうとしているのか!?


続

前の話へ 戻る 次の話へ