Last Banisher
放浪の45 〜裏情報都市パンドラの凾〜



フェーベでの騒動もなんとか乗り切り・・・一行はパンドラに降り立っていた。
アンナ「裏情報都市パンドラ・・・ここって暗躍する組織の悪事を暴くとかなんとかいう会社があってちょっと
 曰く付きだったりするんだよね・・・」
ローズ「ああ、何だっけ・・・『絶望という名の希望』とかいう会社だっけ?」
ユノ「また凄い名前ですね・・・」
アンナ「でもその悪事を暴く検挙率ってのが凄くってね、最近それをつぶそうと『希望という名の絶望』って
 な会社がどっかで造られたって話よ・・・」
ロードス「これまたスゲェネーミングだな・・・」
アンナ「ま、そんなワケだから、希望という名の絶望のエージェントが潜んでいるかもしれないんで、安易に
 絶望という名の希望に近づいちゃダメよ!拉致されちゃうんだから」
ロードス「ソレくらい誰でも分かっているんだが・・・」
ユノ「じゃ、絶望という名の希望の社員さん達はどうやって通勤しているんでしょうか?」
ロードス「あ、そういやそうだよな・・・」
アンナ「へ!?・・・そんなの知らないわよ!!」
ローズ「そうだよな・・・知られたら通勤どころの騒ぎじゃないわな・・・」
・
・・
・・・
一方、プルートー帝国
メルクリウス「パンドラに居るみたいだな・・・」
アテナ「パンドラですかぁ!?」
*「厄介な場所にいるもんだな・・・よし、アテナ、お前ひとっ走り行って来い」
アテナ「え・・・ええええ!?」
ディグドラス「やめろ!アテナは切り札の一つだ!今使うわけにはいかん!」
*「なっ!皇帝陛下!」
ディグドラス「ならば、アテナに勝てると思うのか?お前は・・・?」
*「・・・分かりました。」
アテナ「助かりましたぁ・・・私、足は速いほうじゃなかったので・・・どうしようかと思いましたぁ」
一同「????」
メルクリウス「・・・って『ひとっ走り』って本気で走って行くつもりだったんかい!!」
アテナ「えええ!?違うんですか!?」
*「艦使えばいいだろが!」
アテナ「だったら『走る』じゃないじゃないですか!」
*「昔は走るしか移動手段が無かったからだろ!!」
アテナ「はぁ・・・そうなんですか・・・」
*「なんか頭痛くなってくるぞ・・・コイツと話していると・・・」
メルクリウス「・・・ジャミルは研究に没頭中か?」
アテナ「あの人なんだか怖いですよね・・・」
*「お前とタメ張れるかもな・・・」
アテナ「名前が・・・」
*「名前かよ!!」
ディグドラス「メルクリウス、パンドラへ行って来い・・・」
メルクリウス「はっ!かしこまりました、皇帝陛下」
アテナ「あ、メルクリウスさん・・・」
メルクリウス「うん?」
アテナ「『行って来い』ですから、ちゃんと帰ってくるんですよ〜〜〜」
メルクリウス「分かってるわぁ!!」
*「・・・斃されてしまえば帰れなくなっちまうがな・・・」
メルクリウス「いやなコト言わないでくれ・・・」
ディグドラス「とにかく、行って来い!」
メルクリウス「はっ・・・私と・・・この希望を殺すものホープ・ブレイカーにかけて・・・」
ドドドドドッ
パンドラへと向かうメルクリウス・・・そのころのロードス一行はというと・・・
ロードス「・・・何だ?」
ローズ「ヤバイな・・・囲まれた・・・」
ザザザザッ
黒い服をきた男達に囲まれる
アンナ「ウチの黒服ズじゃないですしね・・・」
ユノ「見てください、あのバッヂ」
アンナ「あん?」
希望の希に×がついていて上に絶という字が書いてあるバッヂ
ローズ「・・・ひょっとして希望という名の絶望のエージェント!?」
アンナ「ダッサイバッヂ!!」
ロードス「しっかし、なんでまた俺達を取り囲むんだ!?」
ローズ「知るかよぉお!!」
パンドラに迫り来るメルクリウス、そして希望という名の絶望のエージェント達に取り囲まれたロードス一行
・・・この先、一体何が!?


続

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