Last Banisher
放浪の27 〜覚醒の皇女ユノ!〜



エターナーとジャミルが相打ち!漁夫の利で参謀、イワノフが皇帝にのし上がる!?
*「イワノフ皇帝・・・サラを探さなくてよろしいのでしょうか?」
イワノフ「必要ない・・・自分で自分の親を殺したあの皇女が再びこのトールに戻ってくることなど・・・
 ありえん!」
*「ならば、よろしいのですが・・・」
*「では・・・ユノはなぜ冷凍睡眠装置コールド・スリープ・マシンで眠らせ、ラスト・バニッシャーに乗せて追放したのです!」
イワノフ「それはな・・・ユノに皇位継承権が無いからだ・・・」
*「なぜ!?」
イワノフ「なぜならば・・・」
急に全ての声が聞こえなくなる
ユノ(何!?聞こえない・・・何も・・・いや、・・・それよりも・・・なぜ私はここまで知っているの!?
 自分で見ることも・・・聞くことも出来ない情報・・・なぜ!?これは・・・誰の記憶なの!?)
それから・・・イワノフが皇帝になってから悪政は続き・・・クーデターに次ぐクーデター・・・結局・・・
トールは自滅してしまったのであった・・・
ユノ(イワノフが皇帝だったなんて・・・そんな歴史は・・・無いわ・・・まさか・・・誰かがどこかで歴史的
 真実を歪めてしまったの!?)
*「・・ノ・・・ユノ!ユノ!!」
ユノ(誰・・・この・・・声・・・)
グニャリ・・・
空間が歪んで行く
ユノ(何!?こ・・・れ・・・)
ロードス「ユノ!!!」
ユノ「はえ!?」
気がつくと、そこはラスト・バニッシャー、ユノの部屋の中
ユノ「・・・ここ・・・は!?」
ロードス「はい?寝ぼけてるのか?ユノ?お前の部屋だよ!!」
ユノ「え・・・あ・・・ああ・・・そうか・・・」
ロードス「大丈夫か?まる3日眠りっぱなしで・・・」
ユノ「・・・頭が痛い・・・」
ロードス「まだ寝ているか?」
ユノ「ううん・・・平気・・・それよりも・・・思い出した。」
ロードス「思い出したって・・・何が!?」
ユノ「トール滅亡の原因・・・」
ロードス「へ!?」
パヒュンッ
ドアが開き
ローズ「お〜〜、やっと起きたか・・・」
アンナ「3日もず〜〜〜っと愉しんでいた訳?」
ロードス「なんでそんな発想しか出来ないんだお前は!!」
アンナ「人の自由よ!」
一同「あっそ・・・」
ユノ「・・・でも分からない・・・なんで姉さんは私を毛嫌いしていたの?なぜ私に皇位継承権が無いの・・・
 いや・・・そんなことより・・・なんで・・・私は皇帝のことをお父様と呼ばなかったのだろう・・・?」
アンナ「はい?何言ってんの?アンタ?」
ロードス「どうやら夢で昔のことを思い出したらしい」
ローズ「昔ってトールのこと!?」
ユノ「はい。」
アンナ「あっそ・・・」
ロードス「そういや、今どこに向かってんだ?」
ローズ「ん?サタン公国だが・・・」
アンナ「もう父様に逢うのはイヤだからね・・・永久機関なんだから燃料切れの心配も無いでしょ?」
ロードス「あっそ・・・」
ローズ「ま、食料が尽きちまったら話は別だがな・・・」
ロードス「おいおい・・・」
ローズ「そうだよな・・・木星帝国って結構領地広いしな・・・確かサングリア系で一番多くの都市を持つ国
 だったよな?」
アンナ「そうよ!その次がサタン公国で・・・」
ロードス「だったら本当に食料が尽きるんじゃねえの?」
アンナ「・・・」
ローズ「おいおい・・・」
アンナ「そうよ!イザとなったら誰かさんを冷凍睡眠装置コールド・スリープ・マシンで眠らせて・・・」
ジロッ
ローズ「そこで何で俺を見るんだよ!!」
アンナ「ああ?だったら私の拳で眠らされるのとどっちがいい?」
ロードス「無茶苦茶な選択肢だな・・・」
ユノ「全くですね・・・」
アンナ「ヤッカマシイ!!!」
さてさて、ローズは冷凍睡眠装置コールド・スリープ・マシン、アンナの拳、一体どっちで眠らされるのか!?
ローズ「眠りたくはねぇ!!!」


END

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