Eighter -Scarlet Nocturne-
30ther 〜二人の影法師邂逅 A〜



#0
 君たちに最新情報をお伝えしよう。《吊された男(ハングドマン)》のヴァルカナリアクターも出てきたことで、全てのヴァルカ
ナが出そろったとも言える。
 しかし、ヴァルカナ争奪戦はまだ終わらない。(むし)ろ、ここからが本番だ。
 そう、これはヴァルカナを手にした者たちの熱き野望の物語である!
※いや、だからなぜガオ○イガーの冒頭みたいなノリなの!?

#1
 韓国、釜山(プサン)南部、影島(ヨンド)区
 例によって例の如く、韓国にてヴァルカナの反応を検出したため、Eighterの面々は有嗎幇(ユーマハン)のメンバーと共に韓
国へ訪れていた
化野梶太郎(あだしの・かぢだろう)「ソウルイ○ュージョン!」
一同「いや、いきなり何を言い出すんだ?」
梶太郎(かぢだろう)「フッ、韓国に来たからにはまず、コレを言わないと始まらない!」
 ドヤ顔でそんなことを言いだす馬鹿が一人いた。
梓與鷹(よたか)「あのな……言っとくがソウルイリュー○ョンの『ソウル』は韓国の首都って意味じゃないからな!」
 あとここはソウルじゃなくて釜山(プサン)※誤:韓国の首都、正:魂
梶太郎(かぢだろう)「な、なんだってぇ!?……てめぇ、騙しやがったな!」
一同「いや、お前が間違ってただけだろ」
 呆れ果てる一行であった
旧透水(ジウ・トウシュイ)「そンなことハさておき、ヴァルカナが眠る場所ヘ急ぐべきダ」
出音(でおん)・グロウシュベル「それもそうだな……」
新田姜馬(きょうま)「……ああ、だが、おそらく、今回より戦局は更に混迷するだろうな……」
 それは、U(セカンド)シレントワイザードが絡んでくることの予感であった。そして、その予感は的中する。

 絶影洞、そこが今回ヴァルカナの反応が出た場所だ。
 そして、早速ノース光輪結社と大神の降真靈(こうしんりょう)とも鉢合わせる。
弥如(びぎん)「やれやれ……またあなた方ですか……」
與鷹(よたか)「それはこちらのセリフなんだがな……」
古畑呂司(りょうじ)「ノース光輪結社の奴は初めて見る相手だな……」
 そんな中呂司(りょうじ)がぽつりとそんなことを呟く。確かに、ジョスィフやクラウド……そして、彼らはまだ知らない相
手だが、スィーロゥでもない漢がそこにいた。
 漢の名はコージル・S・アーサッキ。言うまでもないがジョスィフ、クラウドと同じく司祭だ。
 そして、これまた言うまでもないが、ヴァルカナリアクターだ

#2
コージル・S・アーサッキ「……」
 すっと無言で数値が刻まれし掌を見せるコージル
透水(トウシュイ)「馬鹿ナッ!ありエんッ!」
 それを見て真っ先に叫ぶのは透水(トウシュイ)である。
 何故ならばその掌に刻まれし数値はIX……それは《隠者(ハーミット)》
 そして、透水(トウシュイ)もまた《隠者(ハーミット)》のヴァルカナリアクターだからだ!
梶太郎(かぢだろう)「どういうことだ!?奴のハッタリか!?」
與鷹(よたか)「……いや、セイ・ニングライトを覚えているか?」
出音(でおん)「あいつか?」
 奴は左右の掌に《隠者(ハーミット)》のヴァルカナを宿していた。つまり、ヴァルカナは唯一無二のアーティファクトではな
いということだ。
姜馬(きょうま)「……」
 その時、姜馬(きょうま)は考える。いや、これまでの情報を整理する……と、言うかヴァルカナを指折り数えていく。
姜馬(きょうま)(まだ所在の分からないヴァルカナは《吊された男(ハングドマン)》……しかし、この場にあるのはそれではあるまい……)
姜馬(きょうま)「一つ聞こう……《吊された男(ハングドマン)》のヴァルカナはどこにある?」
弥如(びぎん)「フム、その言い方だとここにあるのは《吊された男(ハングドマン)》ではない……と考えていそうですねぇ……」
コージル「確かに、《吊された男(ハングドマン)》のヴァルカナはノース光輪結社が保有しているが、それがどうした?」
 正確には《吊された男(ハングドマン)》のヴァルカナリアクターがノース光輪結社にいる。
與鷹(よたか)「はっ、そうか……既にヴァルカナは22個登場したということか……」
 與鷹(よたか)姜馬(きょうま)の言わんとしていたことを察する。
弥如(びぎん)「それは僥倖ですねぇ……同じヴァルカナが複数存在するというのならば……」
コージル「全てのヴァルカナを独占することも可能……か……」
 だが、貴様には渡さん!と火花を散らすノース光輪結社と大神の降真靈(こうしんりょう)の面々。カイゼルグがいようがいまいが
共闘の二文字は彼らの辞書には存在しないようだった。
梶太郎(かぢだろう)「ヘッ、なんでもいい。今までとやることが変わらないのならなぁ!」
與鷹(よたか)「お前は単純でいいなぁ……」
 早く戦いたくてウズウズしている梶太郎(かぢだろう)に心底呆れる與鷹(よたか)であった。
透水(トウシュイ)「だが、確かニ、奴らにヴァルカナを渡すことヲ阻止するという方針ハこれまでとは変わらない!」
弥如(びぎん)「我らが大願成就のために、ここにあるヴァルカナは渡しませんよ?」
コージル「イエスキリストノータッチ……ヴァルカナは我らノース光輪結社のものだ!」


続

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