Eighter -Scarlet Nocturne-
19ther 〜死神は密かに来る C〜
#5
化野梶太郎「仏の慈悲なんて間に合ってる!」
出音(・グロウシュベル「三対二になるが構わないか?」
ってか、惹閃(はいないのか?
灰漸(、栖嶺(「何人だろうが関係のないことよ!」
仏門獄曼掌(は無敵だ!と無意味な根拠と謎のポージング
梶太郎(「ヘッ!その強がりもいつまで続くか見ものだな……双虎拳と双狼拳のタッグの前に敵などない!」
梓與鷹(「悪いが、ここはお前らに任せる」
出音(「え!?」
梶太郎(「そ〜〜りゃないぜ〜、とっつぁ〜〜ん」
お前はどこのル〇ン三世だよ!と、心の中で突っ込みを入れつつ與鷹(はアーヴァの下へ走る
灰漸(「奴は一体何がしたかったのか……」
栖嶺(「あの世で詮議すれば問題ないことよな」
梶太郎(「あの世で後悔するのはてめぇらの方だ!行くぜ!虎伏絶掌(!」
と、いうわけでちょっとよろしくと、言い残し一歩後ろへ下がる梶太郎(
出音(「ちょ、お前……」
流石にこれは酷い。
だが、ハイゼンスレイUラーコンビは待ってはくれない。
出音(「お前、あとで覚えてろよ!」
文句を言っても仕方がない。ならば、全ての鬱憤を晴らすべくハイゼンスレイUラーコンビをブチのめす!
御御脚(「白乾児魔炎(!」
ゴアアアッ
アーヴァ・エウリデス「無駄だ!俺の幽闘術……兵装完全掌握術(の敵じゃねぇ!」
ガインッ
アーヴァ「何!?」
御脚(「だガ、貴様モ俺の幽闘術、甲蟲と炎雷(ヲ甘く見たナ」
凶刃が御脚(に迫るも、鋼鉄のような硬さでそれを弾く御脚(。
アーヴァ「だったら貴様に斬鉄の秘剣を見せてやろうじゃねぇか!」
持っていた剣をポイ捨てすると近くに突き刺さっていた日本刀を構えて一足飛びにかかる
アーヴァ「くたばれ!」
與鷹(「甘いッ!」
ギンッ
アーヴァ「何!?」
再び迫る凶刃……それを與鷹(は天狼甲ショロトルをもってして止める
御脚(「どうシてお前が、ここニ?!」
與鷹(「奴の相手は俺がする!」
御脚(「しカし……」
いずれ来るであろう裕との決戦に向けて、今のうちからヴァルカナリアクターとの死合の経験を積んでおかなけ
ればならない。そのために與鷹(はここへ来た。
#6
御脚(「分カった……だが、無理ハするなよ」
與鷹(の揺るぎない決意に御脚(も道を譲る。
アーヴァ「ヴァルカナリアクターでもない奴がしゃしゃり出てくるんじゃねぇ」
與鷹(「この死合、どうあっても退くわけにはいかないんでね……」
アーヴァ「そうかい……素手で剣に立ち向かうなんざ愚か者のすることだ!」
斬鉄の秘剣の前に死ね!と三度迫る凶刃
ギンッ
アーヴァ「な、なにぃ!?」
必殺の一撃。それは與鷹(の腕を小手毎叩き切るはずだった……しかし、防がれた。
アーヴァ「馬鹿な!俺の兵装完全掌握術(は武器の性能を十全に発揮し、秘められた真の力を開放する……」
ありえない……と一歩退くアーヴァ。
さしもの兵装完全掌握術(も、魔術で強化した手甲は斬れなかったと、そういうことだ。
與鷹(「来ないなら、こっちから行くぞ」
アーヴァ「はっ!?」
呆けている場合ではない。戦場では一瞬の油断が命取りとなるのだ。
與鷹(「おおお!」
ガガガガガッガガッ
アーヴァ「くっ、このっ……」
與鷹(の拳がアーヴァの剣を砕く。しかし、バイラの無限の剣〇、もとい無限の正義製(のおかげで代わりの剣はいくらで
もある。
だが、それと精神的余裕は別だ。
アーヴァ「フッ……フフフ……」
與鷹(「あん?何がおかしい?」
アーヴァ「どうやらお前を相手するにはアレを使わないといけないようだな」
與鷹(「まだ切り札があるって言うのか?」
アーヴァ「ああ、見せてやる!これが俺の切り札ッ!ギガキンパダー!」
叫ぶと同時に天から漆黒の剣が一振り落ちてくる。
アーヴァ「このギガキンパダーは悪魔の千年杉と呼ばれた神樹を切り倒して鍛えた一品!」
なんだかギガ〇シダーを彷彿させるような逸話を持つ剣だった。
※ちなみに、話は変わりますが、キンパとは韓国風海苔巻き。つまり、おスシですし。悪魔の千年杉というのも地
球に突き刺さった巨大な海苔巻きのような神樹だったと鑑みればこのネーミングは妥当なのかもしれない(本当
か、それ?)
アーヴァ「行くぞ!貴様に兵装完全掌握術(の恐ろしさを思い知らせてやる!」
與鷹(「……望むところだ!」
かくて死合は第二幕へ……
続
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