Eighter -Scarlet Nocturne-
15ther 〜凱旋門に影傑眠る C〜
#5
弥如「お嬢さん、そこをお退きなさい。我々はそこの棺に嵌め込まれているヴァルカナに用があるのです」
カミカーズ・海藤「俗物がッ!この織麗庵の聖櫃(にはジャンヌ・ダルクの聖骸が納められている!貴様らが触れる
ことすら烏滸(がましい」
とかいいつつ織麗庵の聖櫃(を足蹴にしているカミカーズさん。アンタも冒涜してないだろうか?
新田姜馬(「いや、その理屈は怪訝(しい!」
梓與鷹(「いやいや、どうした?」
突如声を荒げて突っ込みだす姜馬(にびっくり仰天
姜馬(「ジャンヌ・ダルクがどうなったのか、お前らは知っているか?」
クラウド・ノシュケー・マルーメ「処刑されたんだろ?」
姜馬(「正確には火刑に処された。それだけではない!ジャンヌの遺体が遺物となって人々の手に入らないように灰
になるまで燃やされ、更にその灰も橋の上からセーヌ川へ流された!……つまり、棺の中に遺体が入っているわけ
がないんだ!」
與鷹(「な、なるほど……」
ってか、よく知ってるな……と感心する與鷹(であった。
カミカーズ「火刑に処された奴が本当にジャンヌ・ダルクだったと思っているのか?おめでたい連中ね」
出音(・グロウシュベル「いやいや、それが真実だったら世界がひっくり返……らないか……」
メイルヒェン・海藤「いやいや、何を言っているんだ、正気に戻れ!」
カミカーズ「五月蠅い!」
カイゼルグ・N・ショー「黙れ!てめえの方こそ五月蠅いわ!俺に喧嘩売ってんのか!あぁ!?」
弥如(「やれやれ、そこを退いてくれないのならば、力尽くになりますが?」
カミカーズ「ならば、相応の報いを受けてもらうぞ!」
カタカタカタカタ……
與鷹(「な、なんだ!?」
突如謎の振動……そして、暗闇にキラ〜〜ンと輝く怪しい光
化野梶太郎(「嫌な予感しかしねぇんだが……」
與鷹(「あぁ、同感だ……」
そして、まるでカミカーズを守るかの如く現れしはスケルトンの騎士団だった。
*「我ら、オルレアンの乙女を守護する親衛隊。アヌビス・アミーゴ!」
與鷹(、姜馬(「……突っ込みどころが多々ある……」
頭を抱えながら呟く二人。
#6
どうしてフランスの軍隊の名前にエジプトの冥界の神の名前が冠されているのか……
※しかも、アミーゴはスペイン、ポルトガルの言葉で友って意味だから、合わせると『冥界の友人』になる
無茶苦茶な軍隊である。いや、軍隊ではなく、私兵団なのか!?
梶太郎(「何はさておき骸骨軍団を倒さないとヴァルカナは手に入らないってことだな……」
おっしゃ〜〜!とウキウキしつつ拳を掌に叩きつける梶太郎(
弥如(「仕方ありませんねぇ……既に鬼籍に入っている方にも仏の慈悲を与えてあげるとしますか……」
クラウド「イエスキリストノータッチ……ノース光輪結社に盾突く愚か者に神の裁きを!」
ノース光輪結社と大神の降真靈(もやる気十分だ。
そして始まるスケルトンの騎士との闘い。
梶太郎(「おらぁ!てめぇら骨脆すぎんぞ!骨粗鬆症じゃぁねぇのか!?」
ドカンッバカンッ
出音(「いや、そういう問題じゃないと思うんだが……」
カイゼルグ「骨如きが、俺に喧嘩売ってんじゃねぇ!」
惹閃(「ゆ、油断すとへ、へべれけですよ?」
姜馬(「あなた方では話になりません」
だが、しかし、Eighter、有嗎幇(、ノース光輪結社、大神の降真靈(にとってただのスケルトンの騎士など敵では
ない。
弥如(「これは早々にカタがつきそうですね……」
クラウド「スケルトンはスケルトンらしく冥府へ戻りな!」
カミカーズ「なるほど……少しは出来るようだな……だがッ!甘い!」
パチィンッ
ズドドドドンッ
一同「な、なんだ!?」
カミカーズが指を鳴らすと同時に、戦場に降り立つ四人の骸骨騎士。
*「我こそはタンジェント!オルレアンの乙女の上の口の守護者なり!」
*「我こそはブレストルク!オルレアンの乙女の胸の守護者なり!」
*「我こそはフロンテスタ!オルレアンの乙女の下の口の守護者なり!」
*「我こそはバックスヤド!オルレアンの乙女の尻の守護者なり!」
四人合わせてオルレアン四天王!と言い出す彼らは、あらゆる意味でブッチギリにヤバい集団だった。
梶太郎(「少しは骨のある連中ってことか!骨だけにな!」
出音(「いや、言ってる場合か!」
御御脚(「しかし、奴らヲ排除しない限り、ヴァルカナにハ辿り着けない……」
一同「だったら、やることは一つ!」
戦って勝つ!それだけだ!
続
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