Eighter -Scarlet Nocturne-
4ther 〜嵐を呼ぶ異能影傑 A〜
#0
ヴァルカナ、それは場違いな影の遺物(の一つ。
今、これを巡っていくつかの組織が争奪戦を繰り広げることとなる。
そして、Eighterも、オーパーツを管理する名目で争奪戦に参加することになったのだった
#1
天四斗(、Eighter本部
梓與鷹(「さて、どうしたものかな……」
ヴァルカナ争奪戦に参加すると豪語したものの、どうしたらいいものかと與鷹(は悩んでいた。
※豪語してません。
まず、ヴァルカナをサーチする術がないのだ。場違いな黒き遺物(を場違いな白き遺物(で検索するのは難しい様に
場違いな影の遺物(を場違いな白き遺物((場違いな黒き遺物()を駆使して検索するのもまた難しいのだ。
いや、困難の度合いが段違いと言った方がいい。
※まぁ、かんなの超強運はそれらを超越するって言ったら元も子もないですけど……
と、そんな折、総介が颯爽と推参する
上(総介「行くぞ!」
與鷹(「いや、行くってどこにだよ!?」
化野梶太郎(「決まってんだろ!ヴァルカナ争奪戦だよ!」
お前は馬鹿か!と言わんばかりの梶太郎(にカチンとくる與鷹(であった。
思わず手が出そうになった矢先、桜がこう告げる。
山咲(桜「ノース光輪結社に動きがあったことを察知しました」
與鷹(「なっ、ノース光輪結社が!?」
ヴァルカナ自体を追うことはできなくとも、ヴァルカナを追うモノを追うことは可能である。
そして総介はどこからかそれを察知したのだ
※いや、情報の出所(どこだよ!ハッキリさせろよ!
與鷹(「で、どこへ行けばいいんだ?」
総介「フッ……」
それは、仙台ッ!
かくて、一行はすぐさま仙台へと飛ぶ。
梶太郎(「また会ったな!」
*「貴様らッ!」
*「またしても我らの邪魔をするかッ!」
かんなの超強運のおかげもあってか、アッサリとノース光輪結社の連中と鉢合わせる。
この二人と出会うのもこれで三度目だ。だが、今回はその二人だけではなく、もう一人いた。
※いや、三度目なのは梶太郎(だけで、與鷹(らは二度目になるからね
*「ノース光輪結社に盾突こうとは、愚かな奴らよ……」
梶太郎(「ヘッ、プラズマリアクターだかスフィアリアクターだか知らねぇが、双虎拳(の敵じゃねぇ!」
そして、迎え撃つは梶太郎(。
#2
*「そこのお前たちに聞きたいことがある」
一同「な、なんだ!?」
と、その時、謎の声が響き渡る。
白拍子かんな「あそこですね」
かんなが指さす方向……そこには逆光で分からないが誰かいる。
そして、そいつはそのままこっちへやってくる。
*「お前たち、《ザ・テンペスト》を知っているか?」
一同「ザ・テンペストぉ!?」
そいつは、青いドレスのような鎧を纏った女騎士の出で立ちをしていた。
與鷹(「お前は……誰だよ!?」
*「……私は出音(・グロウシュベル。……もう一度聞くぞ……《ザ・テンペスト》を知っているか?」
梶太郎(「知らねぇよ……」
*「……知っていたら、なんだって??」
出音(・グロウシュベル「知っているんだなッ!?」
だったら話は早いと抜剣してノース光輪結社の漢の前に立つ出音(。
梶太郎(「あっ、おい……」
総介「フッ、別に敵を増やすこともあるまい……」
それは俺のエモノだと今にも飛び掛からんとする梶太郎(を宥める総介。
まだ出音(が敵と決まったわけではないが、ノース光輪結社と死合ってくれるのであれば、邪魔をする理由もない
ワケだ。
*「愚かな……貴様にもヴァルカナリアクターの……いや幽闘術の恐ろしさを思い知らせてくれるわ!」
ぐっと右の握り拳を見せびらかす三人目。それにつられて残りの二人も同じ行動をとる。
今まで見たのはCI、CII……そして三人目は赤と青の四角を組み合わせた八芒星にCIIの数値だった。
出音(「百万朱版の転生小聖印(か……」
*「そうよ、我らはノース光輪結社、宣教倶楽部……」
数字の若い方からそれぞれクラブの3、クラブの4、クラブの5と名乗る。
與鷹(「何だって!?」
聞き捨てならないセリフにびっくりする與鷹(。
クラブの5「死ねッ!」
ゴアッ
三人の両手が蒼い炎に包まれる。
與鷹((なっ、あれは召喚呪術……いや、違う!?)
魔術師でもある與鷹(にはわかる。あの炎は魔術によるものではない……と
出音(「刃拳反(」
すすっ
ゴドガッ
クラブの3、4、5「ごっ、げがふ!?」
殴りかかってきた三人を軽く躱すと同時に強烈なカウンターを叩き込む出音(。
與鷹((あいつ……なかなかできる!)
しかし、こいつは一体何者なのだろうか?
続
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