Eighter -Practical Era-
67ther 〜極寒の獄竜を討て B〜



#3
 氷嵐竜・コキュートス、それは氷・ドラゴンタイプのモンスターである。
 キュレ〜〜
一同「……」
 その姿に唖然とする一行。
 だが、それは敵があまりにも強大そうだからではない。どこからどう見てもポケ○ンのキュ○ムに似ているので
版権的に大丈夫なのか?って心配のあまりの絶句である。
ベル・ゲルミル「ボっとするな、来るぞ!」
一同「お、おうっ!」
 ひとまず散開。そして、まずは†ボトル†が動く
椛木(もみじ)花「熱い夜のひと時(フレイム・ノクターン)」
 氷には炎!皆に炎属性を付与してサポート。
榛木(はしばみ)秦「へっへっへ、汚物は消毒だぁ〜!」
 ボオオ〜〜〜ッ
 お前はどこの聖帝軍のザコだよ!と言いたくなるようなセリフと共に、今回のために火炎放射器を装備したアス
カが攻撃を仕掛ける。
 流石は氷嵐竜・コキュートスなだけあって炎でみるみるHPが減っていく。
秦「思ったより弱いな……」
品辛斬子(ぴんから・きりこ)「だが気を付けろ、氷は炎に弱いが、氷が解けて水になると、炎に強くなるからな」
一同「またポ○モンのタイプ相性理論……」
 つまり、攻撃を繰り出せば繰り出すほどに窮地に追い込まれるってことになるのだ。
樫木堅(かしぎ・けん)「おらっ!激流拳(げきりゅうけん)!」
 ドコオンッ
 違う場所でもクジョウが炎を纏ったアッパーを叩き込んで氷嵐竜・コキュートスにダメージを与える。
風見原莉暗(りおん)「む、そろそろHPが七割を切るな……」
ベル「気を付けろ!コイツの厄介なところはHPに応じて属性が変わるってところだ!」
一同「ええ!?」
 キュレレ〜〜
ベル「そら、来るぞッ!」
 何ということでしょう!まるでキュ○ムがホワイト○ュレムのような姿に変化する。
ベル「この状態の氷嵐竜・コキュートスは炎・ドラゴンタイプに変化する」
 いや、さっき氷が解けたら水になって水は炎に勝つってな話をしていたけど、ここで炎タイプに変化したらそっ
ちも水でダメージ受けるのでは!?
秦「ちっくしょ〜、熱砂王・アンタレスの時のアレ持って来ればよかったぜ……」
 だが、後悔しても何も始まらない
花「じゃあ、これはどう?流るる舟の案内人(ネイビー・アリア)!」
 そっちが炎属性になるのであれば、今度は水属性を付与すればいいだけだ!

#4
杭木亢(くいぎ・こう)楯木(てすりぎ)盾「行くぜ、オラァ!透明なる槍撃(クリアランス)!」
 ドドンッ
 このまま勢いに乗って押し切ればあるいは……とシスコンコンビが槍による攻撃を繰り出す。
櫟木樂(いちい・らく)天眼一閃(てんがんいっせん)!」
 更にイチイバルも仕込み箒からの一閃。
柊木(ひいらぎ)冬「出遅れた、完全に出遅れた……」
 そんな中、悔やんでも悔やみきれないのは爆炎魔法特化のレナである。ちょっとHPをある程度削ったら切り札と
して出陣しようと思ったらまさかの属性変更で出番なしである。
 いや、本当に爆炎魔法以外も覚えたらいいのでは?
※そしたらきっと器用貧乏になりそうな気もしますが……

楸木(ひさぎ)秋「ねぇ、思ったんだけど、属性変更って一回だけじゃないよね、きっと……」
一同「……」
 ぽつりと呟くアデルンの一言に一行は黙り込む。
 そもそも、最初から版権は大丈夫なのか?って位にキュ○ムに似た姿で、これまたホワイト○ュレムもかくやと
いう変身である。
 で、あれば当然ブラックキ○レムっぽい変身も残っているのではないか。
 果たして、それは正しかった。氷嵐竜・コキュートスのHPが50%を切った時、皆が想像した通り、ブラックキ○
レムと見紛う姿に変身する。
秋「この状態だと属性は……」
ベル「雷だ!」
一同「やっぱり……」
 水属性を付与している今の状態では効果は抜群だ!ってことで不利になる。
 すかさず†ボトル†は水属性付与を解除。
※なお、雷属性に効果は抜群だ!ってな属性付与を†ボトル†は覚えていません。残念ながら……
楠木南「一気に畳み込む」
榎木(えのき)夏「OK、任せて!」
 ここまで来ればあとは力押し。ナナミ、メビス参戦を決める。
南「竜巻旋風戟(たつまきせんぷうげき)!」
夏「ツインバードデストラクト!」
 ドドンッドンッ
 騎馬掛け一閃、プラス双刀二閃!流石はストライクフォーミュラきっての破壊力。両雄の攻撃はぎゅんぎゅんと
氷嵐竜・コキュートスのHPを削り取っていく。
ベル「へっ、俺も負けちゃいられねぇ……ぜ!IFOトップランカーの実力、見せてやんよ!」
 ドゴオンンッ
 ここでベル君も本格参戦。さぁ、あとは一気に畳み込め!


続

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