Eighter -Practical Era-
66ther 〜灼熱の死鋏を討て B〜
#3
天高く聳える光の柱。それを見上げる一行。
その時、熱砂王・アンタレスが姿を現す。アンタレスと言えば、真っ先に思い浮かべるのは蠍座……その想像は
正しく、現れたモンスターは巨大な蠍の姿をしていた
ギャオオオオ〜〜〜ッ
楠木南、榎木(夏「よし!張り切っていくわよ!」
品辛斬子(、風見原莉暗(「あ〜、ナナミとメビスは我がストライクフォーミュラの切り札だからな、出番は後だ」
南、夏「しょぼ〜〜ん」
武器を振り回してウキウキしていたところに冷や水を浴びせられたかの如く所業にガックリする二人であった。
椛木(花「流るる舟の案内人(」
そんな中、事前に水属性の攻撃が効くって情報を教わったことで早速この場に居合わせた全員に水属性を付与す
る†ボトル†
ミロリ「ありがたい……食らえ!鯛鱗刺華(!」
シュカカカカカッ
苦無乱れ打ち。だが、この程度の攻撃では焼け石に水だ。
杭木亢(、楯木(盾「透明なる槍撃(!」
櫟木樂(「天眼一閃(!」
樫木堅(「激流拳(!」
更にシスコン二人が槍による攻撃を繰り出し、イチイバルが仕込み箒からの一閃。更にまるで昇○拳と見紛うよ
うなアッパーが繰り出される。
榛木(秦「おら!この日のために用意したライフル、食らえぇ!」
バシャバシャバシャバシャッ
そして更に追撃として、見た目はどこからどう見ても水鉄砲にしか見えないライフルから、これまた水にしか見
えない銃弾をぶっぱなす
しかし、巫山戯(た見た目に惑わされてはいけない。秦が今使っているライフルはゲームだからこそ実現できた夏
季限定でゲット可能な水属性の高性能重火器だ。
※ってか、こいつら、秋以降にゲーム始めなかったっけ?
楸木(秋「……レナは魔法で攻撃しないの?」
みんなで協力して敵を倒せ!というこのバトルの中で、待機命令もされてないのに攻撃に参加しない冬に素朴な
疑問を投げかける
柊木(冬「……ごめんね……私が得意とするのは爆炎魔法ただ一つなの」
どこぞの素晴らしき世界で祝福でもされてろ!って感じの魔術師だった。
まぁ、流石に魔法一発放ったらMP切れでぶっ倒れる……なんてことはないと思いたい。
#4
そして、猛攻を続けること十数分……熱砂王・アンタレスのHPが七割を切る。
ギャオオオオ〜〜〜ッ
カセン、シセン「毒攻撃が来るぞ!」
こういうレイドボスはHPが減ると攻撃パターンが変わるのが定石だ。そして、熱砂王・アンタレスも御多分に漏
れず娘撃パターンを変えてくる。
早速後退する一行だが、毒のブレスは容赦なく襲い掛かる
亢(「ぐっ、くそっ!せめて貴様だけでもくたばれや!」
盾「はぁ!?死ぬのはテメェだ!」
そして、こんな時に足の引っ張りあいをするのがシスコン野郎だ
ミロリ「……あいつらいつもあんなんなんですか?」
南「なんか、すいません……」
呆れられるミロリに思わず誤ってしまうナナミであった。
椿木(春「ヒール!ヒール!ヒール!」
そして、毒にはすかさずヒーラーであるポリンが回復魔法を繰り出して対応
※いや、なんで解毒魔法じゃなく、回復魔法なんですかね?回復魔法の使い方を間違っているのでは?
秦「ヤベェ、弾切れだ!」
炎属性に対して効果は抜群だ!って感じの水属性のライフルも、ここまでのようだ。
カセン、シセン「よし、一気に畳みかけるぞ!」
修道の女達(はこのレイドバトルのために水属性攻撃に特化した戦力を揃えていた。
そして、今がその時だ!
*「アクアキャノン」
*「サイコカッター」
ドバババババッ
ズババババッ
水属性魔法攻撃とエスパー属性魔法攻撃の挟撃。
※いや、エスパー属性の魔法攻撃ってなんだよ!
ギャオオオオオオッ
秦「す、すげぇ、一気にHPが削られていくぜ……」
そして、HPが50%を切ったその時、熱砂王・アンタレスの攻撃パターンがまたしても変わる。
ズド〜〜ンッ
一同「ぐわあ!?」
熱砂王・アンタレスの尻尾が猛威を揮う。修道の女達(が用意した魔術師集団が一蹴されてしまう。
一同「マジかよ!?」
これがレイドバトルか……とレイドボス戦初参加のストライクフォーミュラ面々が唖然とする。
しかし、シセン、カセンはその犠牲までも読んでこの戦いに望んでいた。そして、今こそその本領を発揮する時
が来た!
続
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