Eighter -Practical Era-
64ther 〜電気羊と反逆の夢 A〜
#0
世の中にはスマホを落としただけなのに……という諺がある
※ありません。
しかし、たったそれだけのことで大きな事件に発展することもある。
そして、今回の騒動は正にそれである。
#1
ある日の事、突如天四斗工業3-Jの教室に入ってきた芥(アリアは開口一番トンでもないことを言い出す
芥(アリア「皆さんにはこれから殺し合いをしてもらいます」
一同「……」
この時、生徒一同はまた天四斗(のDr.キリコとGTRがタッグを組んでまた変なことをやりだしたよ……と軽い気持
ちでいた。
しかし……
品辛斬子(「おいおい、どうした?」
風見原莉暗(「何か悪いものでも食ったのか?」
いや、アンドロイドが飯食うわけねぇだろ!と、一同が盛大に突っ込むが、充電という食事があるだろと返され
る。
※その場合、悪い電気ってどんなだよ!
樫木堅(「って、言うかアンタらが仕組んだことじゃないんですか?」
斬子(「何を馬鹿なことを言っている」
莉暗(「教師を疑うとはなんて奴だ」
いや、日ごろの行いをよく反省しろ!
榛木(秦「え!?……ってことは……」
すっとぼけているわけでもなさそうな二人を見て、流石に今回の件は天四斗(のDr.キリコとGTRがタッグを組んで
仕組んだことではないということか!?
莉暗(「ま、まさか……これは!?」
斬子(「ああ……」
そして、その時、天四斗(のDr.キリコとGTRはあることに気づく
斬子(、莉暗(「skynet.c○mの暴走か!?」
一同「真っ先に考えるのそれかいッ!」
思わず盛大に突っ込みを入れざるを得ない一行
莉暗(「だが、心配無用だ!」
斬子(「ああ、我々には百年後の未来からやってきたマ○モトというサポートAIが……」
一同「いねぇよ!ンなもん!」
現実と空想をごっちゃにするんじゃねぇ!
莉暗(「冗談はさておいて、こんな時こそマニュアルの出番だ」
斬子(「あぁ、故障かな?と思った時は、を参照だな」
そんな家電みたいな……って一同が心の中で突っ込むも、冷静に考えてみるとアンドロイドも家電の一種なのか
もしれないなんて思いも頭を過ぎる。
#2
斬子(「じゃ、早く」
お手!みたいな感じで手を差し出す斬子(に、その意図が読めない莉暗(は困惑する
莉暗(「ん?」
斬子(「え!?」
莉暗(「え?!」
そして、そのままお互い何を待っているんだろう?って感じで沈黙が続く。
だが、このままこんなことをしているわけにもいかず、しびれを切らした斬子(の方から話を切り出す
斬子(「ほら、スマホ」
莉暗(「あぁ、そっちが持ってるんでしょ?」
斬子(「え?!」
莉暗(「え!?」
そして、再び沈黙がその場を支配する。
一同(あ、これってもしかして……)
そして、嫌な予感がみんなの頭を過ぎる。
ここで改めて説明をしておこう。芥(アリアはアンドロイドである(いや、それさっき聞いたし……)
製品名称はギャラクシアン・エクスペリヤ。通信事業社である境界線上のベライゾンジャパンが(何をトチ狂っ
たのか)社運をかけて開発した『スマホで操作ができるアンドロイド』という(ワケがわからない)触れ込みが売
りの代物だ。
そして、そのアンドロイドを操作するスマホが今、手元にはない……
斬子(、莉暗(「スマホを落としただけなのに……」
一同「マテやコラ!」
つまりはそういうことだった。
ユリア・キドニー「ってか、パスワードでロックがかかっているのでは?」
斬子(「おっ、いいところに気が付いたな」
莉暗(「忘れないようにちゃんとスマホの裏側に『や〜〜い、や〜〜い、馬鹿が見る〜』という文字と一緒に書いて
あるぞ」
一同「……」
そんなことが書かれていたらスマホを地面に叩きつけてぶっ壊すね、普通。
さておき、そのスマホを拾った今回の事件の黒幕はスマホに書かれた煽り文句にイラつきながらもスマホを破壊
せず、こうしてアンドロイドを乗っ取ったというわけだ。
アリア「くくく、遂に貴様ら二人に復讐をするときがやってきたようだな」
斬子(「な、なんだ貴様!?」
莉暗(「何者だ!?」
アリアの声音で、アリアが普段言いそうにないことをしゃべり出す。
アリア「俺のことを忘れたとは言わせんぞ!……全く、スマホでまで人を虚仮にしおってからに!危うく地面に叩
きつけそうになったではないか!」
どうやらスマホに記載した煽り文句は一応の効果を発揮したようだ。
しかし、スマホを拾った人物は一体何者なのか!?
続
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