Eighter -Practical Era-
61ster 〜不完全(インパーフェクト)オフライン〜



#0
 インパーフェクトフォルトゥナオンライン、通称IFO……それはフルダイブ型VRMMORPGのひとつ。
 そして、今回はそんなIFOについてより深く知るための回……になるかもしれない
※なんで断定できないんだ!?

#1
 天四斗(あまよと)工業3-J
品辛斬子(ぴんから・きりこ)「あ〜、この前は惜しくも優勝を逃してしまったな」
一同「何の話ですか!?……いや、わかりますけど……」
 それはIFO内のイベント、ガンマン達の祭典、バランスブレイカービュレット、通称BBB(スリービー)であった
 天四斗(あまよと)工業3-J、ストライクフォーミュラの面々は優勝候補にまで残ったのだが、惜しくも優勝を逃してしまっ
たのであった。
一同(それにしても……なんか、こう、不気味?)
 優勝したい!とダダを捏ねていた教師陣二人は優勝できなかったことでもっと面倒くさい絡み方でもしてくるか
と思いきや、そんなことはなく、それはなんだかどうにも嵐の前の静けさを彷彿とさせて、生徒一行は気が気でな
い面持ちでいたのであった。
斬子(きりこ)「さて、今日の授業だが残念ながら今日はIFOにはログインできない」
樫木堅(かしぎ・けん)「え?何でですか?」
風見原莉暗(りおん)「サーバーメンテナンスだからだ!」
一同「あぁ……」
 じゃあ、仕方がない……
 オンラインゲーム最大の敵……それは回線切断じゃなかく、サーバーメンテナンスかもしれない
※個人の独断と偏見を含みます。
斬子(きりこ)「と、言うわけで今日はお前たちにIFOについて深く知ってもらおう」
莉暗(りおん)「いわゆる座学というヤツだ」
一同(違うと思います)
 しかし、言ったところでどうにもならないのは目に見えているので一行は心の中で突っ込むことにした。
斬子(きりこ)「まず、IFOの製作元はハイパーボリアセキュリティーサービス。通称HSSだ」
一同「ちょっと待てぇい!」
 どう考えてもその会社名でゲームソフト作ってるのはおかしい!と一同は突っ込まざるを得なかった。
莉暗(りおん)「このHSSは自宅警備員だった奏鐶(そうかん)圭史が一念発起して作り上げた上場企業で自宅警備員だったころの気持ち
を忘れないためにも『セキュリティーサービス』を社名に入れたそうだ」
一同「無茶苦茶すぎる……」
 というか、自宅警備員だったころの気持ちはとっとと忘れてください!

#2
斬子(きりこ)「さて、では次はIFO内の世界についてだが」
一同「何事もなかったかのように話を進めてる……」
莉暗(りおん)「我ら天四斗(あまよと)工業3-Jのギルド、ストライクフォーミュラはシアー王国という国に属している。最初の街とか
噴水があった場所ももちろんシアー王国だ!」
斬子(きりこ)「他にはフビー帝国やミロク公国なんてのもあるぞ」
※ちなみに余談だが、シアーはCIA、フビーはFBI、ミロクはMI6をもじった名前だったりします。なんでや……
斬子(きりこ)莉暗(りおん)「そして重要なのはこの三つは泥沼の戦争状態にあるということだ」
一同「初耳すぎる!」
 唐突なカミングアウトに一同びっくり仰天。
 今までのほほん(?)とイベントに参加してたけどそんなことやってる場合じゃなかったのでは!?
斬子(きりこ)莉暗(りおん)「まぁ、安心しろ、戦争はNPCがやってくれる。我々は自由にゲームを楽しめばいいんだ」
一同「いや、こんなこと聞いたら今までと同じようには楽しめませんよ……」
 なんで戦争やってる最中に冒険という娯楽なんてやってるんだよ……
楸木(ひさぎ)秋「ってか、プレイヤーはどれか三つの国に属してるんですよね?」
斬子(きりこ)「あぁ、そうだが……」
秋「じゃ、敵国のプレイヤーと仲良くなんてできないんじゃ?」
莉暗(りおん)「そこは問題ない。あくまで泥沼の戦争をしているのは設定とNPCだけであり、我々プレイヤーは国を超えて
友情を育んでも何ら問題はない」
一同「え〜〜……」
 ってか、設定って言うなよ!
椿木春「……ちなみに、敵対する国のNPCと一緒にプレイすることになったらどうなるんです?」
斬子(きりこ)「それはNPCが殺し合いをするだけだ」
 だが、安心しろ、プレイヤーには一切迷惑をかけずに殺しあうからとか続けるが、そもそも、殺し合いをする事
が迷惑だろうに!
柊木冬「IFOって無茶苦茶なゲームだったんですね……」
 所詮は自宅警備員だった馬鹿が考えたゲームだからなぁ……
 まぁ、逆を考えると自宅警備員でしかなかった彼がここまで大規模なオンラインゲームを開発して提供できた事
が凄いのだが……
※凄いというか、異常……

#3
斬子(きりこ)「さて、次は今回のサーバーメンテナンスだが、噂によると戦争イベントが実装されるらしい」
一同「嫌すぎるメンテナンス!」
秋「戦争が実装されたらこれまでと同じように遊べないでしょ……」
莉暗(りおん)「噂に踊らされる人間ほど哀れなものはないからな」
一同「アンタは一体何がしたんですかッ!」
斬子(きりこ)「と、言っている間にサーバーメンテナンスは終了したようだぞ」
莉暗(りおん)「よし、ではみんな、張り切って戦争(おまつり)に参加してみよう!」
一同「どこの生まれ変わっても治らなかったロボットオタクの物語だよッ!」

 なお、IFOにログインしてみると……そこには、戦争に殺気立つ血みどろな世界が広がっているわけではなく、
メンテナンス前と一切変わらない泥沼の戦争をやっているなんて思えないほど平和な世界があった。
一同「……」
斬子(きりこ)莉暗(りおん)「やはり、戦争イベントが実装されるなんて噂はデマだったな」
一同「マテやコラッ!」
 と、言うわけでこれからも天四斗(あまよと)工業3-JメンバーはゆるくIFOを楽しんでいくのだが、ウラでは泥沼の戦争が行
われていると知った今、なんだか複雑な心境なのであった。


END

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