Eighter -Practical Era-
60ther 〜我放つ光の徹甲弾 A〜



#0
 バランスブレイカービュレット、通称BBB(スリービー)、それはIFOのイベントの一つにしてガンマン達の祭典という名のナニ
カ。
 面白そうってな理由で天四斗(あまよと)のDr.キリコとGTRのタッグはこの大会に参加することを決め、生徒は有無を言わさ
ずそれに従うしかなったのだった。
 そして、大会もいよいよ佳境を迎えた……かもしれない?!
※なんで断定できないのか……

#1
楠木南「この時を待っていたのよ!竜巻旋風戟!」
榎木(えのき)夏「これで終わりよ!ツインバードデストラクト!」
 ズカカカッ
シセン、カセン「無駄なことを……神仙の宣託に隙は無い!」
 先ほどと同じように完全回避して、今度こそ神閃きの諧謔(かいぎゃく)にて生命を刈り取る。実に簡単な仕事だ……とその時
シセンとカセンは思っていた。
カセン、シセン「え!?」
 だが、しかし、南の一撃が、夏の双撃が、カセンとシセンに炸裂。そのままHPを削り取った。
カセン、シセン「そんな……馬鹿なッ!?」
 今、ここに決着はついた!修道の女達(シスターズ)……指導者敗北のため、戦意喪失(リタイア)
一同「そ、そんな……馬鹿なっ、カセン様とシセン様が……敗北するなんて……」
 修道の女達(シスターズ)の残りのメンバーもその場に(くずお)れる。
 どうしてこうなったのか……それは、まぁ、種明かしをすればすべてかんなのおかげというか、かんなのせいと
いうか……
 かんなは今、秘密にしているがレベル80オーバーの必滅巫女(ひめみこ)である。
 そして、必滅巫女(ひめみこ)には一日数回限定で神仙の宣託を自由に操ることができるのだ。
 つまり、もうお分かりですね?
 カセンとシセンは信託の宣託で未来を見て、刃が素通りするような位置に身を置くことで夏、南からの斬撃を完
全回避しようとした。しかし、それは必滅巫女(ひめみこ)のスキルによって歪められた偽の未来情報だった。
 そのため、南と夏の必殺の刃が直撃してしまったのだ。
 カセンとシセンは神仙の信託をカシンし過ぎたことが敗因だったてことだな。
※ここにきて駄洒落かよ!
 ちなみに、必滅巫女(ひめみこ)のこのスキルは本来は他者が使う神仙の宣託を歪めるものではないのですが……と、言うか
そもそも他者の神仙の宣託に合わせて発動させることなんて実質不可能。流石はかんな。その超強運は凄まじい。
夏、南「あ〜、疲れた……」
 本当に、お疲れ様といった感じだ。

#2
 さて、シスターズが三つとも敗退し、ダンガンロンダーもいきなり敗北したことで残っているチームは黒企業(バッドカンパニー)と
ベル君とストライクフォーミュラだけだ。
 と、なればここからは戦いも加速する……かもしれない。
 なお、すでに修道の女達(シスターズ)敗北の知らせと残りチームについては他のチームにも連絡が行っている。
*「まさか修道の女達(シスターズ)が敗北するとはな……」
*「あぁ、これは驚きだ……」
 誰もあの神仙の信託を打ち破ることはできないと考えていたのだから、それは当然とも言えよう……
 ここで黒企業(バッドカンパニー)は作戦の練り直しをせざるを得なくなった。もともとストライクフォーミュラなど恐るるに足らな
い弱小ギルドだと思っていたのが悪かった。
※情報収集をちゃんとしれいれば……もしかしたらねぇ……
 さておき、黒企業(バッドカンパニー)は本大会の趣旨を正しく理解している(?)唯一のチームであり、参加者全員が銃をメインに
使うプレイヤーばかりである。
 そして、彼らをまとめるギルド創設者はショットシェル、参謀はパラベノムと言う
ショットシェル「ならば、ここはベル・ゲルミルがストライクフォーミュラとぶつかってもらうしかあるまいな…
…」
パラベノム「同感だ……ベル・ゲルミルもかなりヤバい相手だが、ストライクフォーミュラも疲弊しているはずだ
……」
 運が良ければ共倒れであわよくば俺たちが優勝できるかもな……などと捕らぬ狸の皮算用をしだす黒企業(バッドカンパニー)。
 かんながいる時点でそんなことは天地がひっくり返ってもありえない出来事なのだが、黒企業(バッドカンパニー)のメンバーがそん
なことを知るわけがなかった。
ベル・ゲルミル「いよぉ、面白そうな相談やってんなぁ……」
一同「う、うおおお!?ベル・ゲルミルぅ!?」
 その時、突如その場にベル君が登場し、黒企業(バッドカンパニー)の面々は軽くパニック状態に陥った。
ショットシェル「貴様、なんでここに……」
ベル「ストライクフォーミュラってのがよ、想像以上に面白いギルドだってわかったからよ……」
パラベノム「な、なにを?!」
 本当に、いきなり何を言い出しているのか、この漢は!?
ベル「だから、最後のお楽しみにとっておこうって決めたのよ」
 ニヤリと悪い笑みを浮かべるベル君。
 それが意味することとはつまり……


続

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