Eighter -Practical Era-
59ther 〜我笑う肯定我撃つ B〜



#3
 修道の女達(シスターズ)からの暗殺を返り討ちにしてそのまま修道の女達(シスターズ)の本陣に単身突入した秋の運命やいかに……
楸木(ひさぎ)秋「ここでいっちょ、明の明星か宵の明星を狙ってみるのも手よね!」
一同「……」
 ここで天四斗(あまよと)工業3-Jの面々ならば、そりゃ『きんぼし』じゃなくて『きんせい』だっつのって突っ込みが入る
のだが生憎とここはアウェーだった。
秋「双斬十字!」
 ススッ
秋「なっ!?」
 まるで予知能力でもあるかのように秋の斬撃を完全回避して見せるシセン
※まぁ、秘巫女(ひみこ)の能力のおかげなんですけど……
シセン「では、さようなら」
秋(あ、これ無理な奴……)
 ズバンッ
 勝負はまさに一瞬。秋の斬撃を優雅に躱してからの華麗なる一閃にて秋の首が宙を舞う。
シセン「総攻撃よ!」
一同「イエス、マムッ!」

 一方そのころ、天四斗(あまよと)工業3-Jはというと……
品辛斬子(ぴんから・きりこ)「と、いうわけだ」
一同「どういうわけですか?」
風見原莉暗(りおん)「敵の暗殺を退けることに成功したが、アデルンは無駄死に(尊い犠牲)となった」
 いや、『無駄死に』に『尊い犠牲』なんてルビを振るのはやめてあげて……
斬子(きりこ)「こうなれば敵は総力をもってこちらに突っ込んでくるだろう」
一同「……」
莉暗(りおん)「ってシエラが言ってた」
一同「うぉい!」
 気を引き締めないといけないって思っていたらこれだよ。
斬子(きりこ)「さて、こちらも総力戦と行きたいところだが、残念ながらそうはいかん」
莉暗(りおん)「なぜならば我らストライクフォーミュラは優勝を狙っているからだ!」
 それとこれと一体どういう関係が?と一同が首をかしげると、かんながいち早く説明してくれる
白拍子かんな「ここで疲弊してしまうと残りのチームとの闘いに苦戦を強いられるからですね」
一同「あぁ〜」
 だったら最初からそう言ってほしいのだが……
斬子(きりこ)莉暗(りおん)「じゃ、あとは任せたぞ、バトルホリックの二人」
楠木南、榎木(えのき)夏「ちょっと……」
 丸投げしすぎでしょ!と二人はブーイング。
斬子(きりこ)莉暗(りおん)「お前たち、どっちがより無双できるか勝負してこい!」
南、夏「そ、それは、魅力的!」
一同「え〜〜……」
 そんなんで説得されちゃダメだろ……とあきれ果てる一行なのであった。

#4
 と、言うわけで、ストライクフォーミュラを一気に殲滅すべく、修道の女達(シスターズ)は全軍前進、総力戦の運びとなった
 ただ、カセンとシセンがいきなり最前線に立つわけにもいかないので後方にいるわけですが……
*「よっしゃ、行け〜、踏みつぶせ〜!」
*「修道の女達(シスターズ)の覇道を阻むものは何人たりとも残すな!すり潰せ〜〜!」
 物騒にもほどがあるが、快進撃は続く
※なお、快進撃といっていますが、誰一人会敵してません。(それ、快進撃って言っていいのか)
 その時、一人のシスターが何かを発見する
*「何かいます……二人?!」
*「斥候かなんかだろう、潰せ!」
一同「うお〜〜!」
 だが、その二人というのが問題だった。天四斗(あまよと)工業3-Jの二大戦闘狂、南と夏である。
南「さぁて、どっちが無双できるか勝負よ!」
夏「臨むところよ!」
 バチバチと火花を散らす二人。いいから敵を倒せ!
南「んじゃ、お先に〜竜巻旋風戟」
 ズドドドドドドッ
夏「あっ、ズルい……」
 南の持つ竜巻旋風戟は本来は広域殲滅タイプのスキルであり、無双するにはうってつけの技なのである。
南「うははははは〜、我らに断てぬものなし〜〜」
 いや、アンタ一人だけど……
*「た、大変です、ものすごい勢いで我らが駆逐されていきます」
一同「な、なんだって〜〜〜?!」
 またM〇Rかよ
夏「私だって負けていられないわね!ツインバードデストラクト」
 ドカ〜〜ンッ
 夏の持つTBDは本来は広域殲滅には向いていないのだが、プレイヤーの根性と気合でなんとかできちゃったりな
んかしちゃったりするのが夏の凄いところなのだ。
※いや、力押し過ぎるでしょ……
*「だ、ダメです……止められません」
*「クッ……なんてこと……」
 まるで水を得た魚のように戦場を縦横無尽に駆け巡り敵をバッタバッタとなぎ倒していく二人
 まさしく南無双、夏無双であった。
シセン「これはどうやら敵のことを甘く見過ぎていたようね……」
*「ど、どど、どうすれば……」
カセン「狼狽えるな!」
一同「ッ!!」
 カセンの一喝で静まり返る修道の女達(シスターズ)。
カセン、シセン「私たちがアレの相手をする!」
 だから、お前たちは先に進め!とのお達しだ。


続

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